「20代のうちにやるべきことは?」アラサー社員が聞いてみた
「年齢はただの数字にすぎない」
そうは言いつつも、やはり節目となる数字は気になってしまうのではないでしょうか。社会人として生きていく中で、一つの節目となりえる「30歳」。
決してもうピカピカの若手とは言えず、かといって一人前というにはちょっと物足りない、そんな時期を30歳前後で迎える人も多いかと思います。
そこで、遂に”アラサー”デビューを迎えた手島(社長室)が、30代・40代・70代の人生の先輩社員に、残り少ない20代という時間をどう過ごすべきか指南を仰いでみました!
20代のころを振り返って
手島:
今日はよろしくお願いします!
小林:
よろしくお願いします。
田主松さん、満を持してnote初登場ですね。
田主松:
いつも楽しく読んでました。いつ声がかかるか楽しみに待ってたんですよ。
一同:
(笑)
手島:
さて(笑)。わたくし事ですが、いよいよアラサーといわれる年頃に到達いたしまして・・・。今まで「若さ・20代」という免罪符で乗り切っていたことが、だんだんできなくなってきている、という焦りを感じています。
そこで皆さんがどんな20代を過ごしてきたのかをお伺いして、残り少ない20代の過ごし方の参考にしたいなと思っています!
まずは皆さん、20代のころはどこでどんなことをされていましたか?
木下:
田主松さんは当時、横浜にいらっしゃったんですよね。
田主松:
そうですね、学校を出てすぐに横浜で就職し、20代はそこで過ごしました。
ずっとここ(長崎)にいても成長できないなと思って、外に出ました。実は学生のころは消極的で大人しかったんですよ。
一同:
えー?!
手島:
全然いまの姿から想像できない・・・。
田主松:
その性格が嫌だったから、環境と一緒に性格まで変えちゃおうと。
就職した会社では、仕事でも遊びでも、何に対しても1番に「やります」と手を挙げるように意識していました。そしたら自然と多方面から声がかかるようになって・・・違う部署とか社外の人とも仲良くなったりして。
ここで世界が広がったような気がしました。
手島:
なるほど。
田主松:
性格を変えられた20代があって、今があるかなと思います。
手島:
自分の置かれた環境を変えるということも、手段の一つですよね。
小林さんは20代ってどう過ごされてきましたか?
小林:
ぼくは大学院まで行ったので、前半は学生で後半が社会人という感じ。学生の頃は特に大したことやってなくて、普通の大学生だったかな。
手島:
就職のために何かをやっていた、ということもなく?
小林:
そう、そう。学業を就職に生かそうとかは全く考えてなかった。その時々で楽しそうだなと思っていたことをやってたね。
木下:
小林さんの“普通”はそんなに普通じゃない気もするけど(笑)。
小林:
そこから前職の会社に就職して、環境がガラッと変わった。仕事はめちゃくちゃ忙しいし、毎日怒られるし。
将来のことを考える余裕もなく必死に足元のことをやってた。
木下:
ぶっちゃけ、相当働きました?
小林:
相当、働いた。何をやっていたかもよく覚えてないくらい(笑)。目的とか考える余裕もなく必死にやることをやってたね。
田主松:
当時は考える以前に、目の前の仕事にぶつかっていくのが先だったよね。
木下:
手島さんはさ、あれこれ考えすぎなんじゃない?
手島:
わ~耳が痛い!ちなみに木下さんの20代はまだ割と直近ですけど、いかがでしたか?
木下:
元々サッカーしかしてこなかったから、将来どんな仕事がしたいとか一切なくて。できることをコツコツやっていこうとだけ考えて社会に出ました。
働く中で「できること」をちょっとずつ増やしていくと、なんだか仕事が面白くなってきた、というのが20代かな。先のことは考えず目の前のことをコツコツやっていた感じですね。
手島:
3人とも特に大きな目標をもったり、将来のことは考えていなかった。そういうものなんでしょうか?
小林:
そういうもんかな。あと3人に共通してるのは、言われたことだけやってたわけじゃないってことかも。
手島:
・・・と、いいますと。
小林:
好奇心をもって自分で仕事を見つけて、ぐいぐい行ってるところがあったんじゃないかなと思ってる。
木下:
たしかに。
田主松:
そうですね。仕事でもなんでも、自分からやるから面白いんですよね。
言われてやると、嫌になっちゃう。
小林:
言われたことをやるのは当然だけど、それはそれとして自分の楽しみをどこに見つけるか、っていうのは考えてやってたかな。まあ、そのせいでいつも時間が無かったんだけど(笑)。
手島:
日々の仕事でも言われたこと+αをするとか、言われたなかでも自分なりの工夫、ということですね。
田主松:
結局、楽しいの源って達成感だと思います。自分で計画・実行して無事に終わらせるっていう小さな達成感の積み重ねが大事なんじゃないかな。
手島:
小さいことでもいいと思うと、ちょっと気が楽になります!
小林:
そういえば前職時代、「お前がかかわった仕事は大体ぽしゃる!」って指摘されたことがあって。そういえば成功してないなって後から気づいた。
小さい達成や成功はしてるけど、全体でみると大きな成功はしてないんだよね。ちなみに成し遂げた大きい仕事は、一番最後にやった主力事業の事業譲渡(笑)。
手島:
20代って経験を積み上げる時期だから、成果にならなくても大丈夫、という感じなのでしょうか。
小林:
結果的に成果にならなくても、必死に考えて仕事をするっていうのが大事でそこで無茶苦茶差がつく。考えて仕事する癖を早めにつけとかないと、後になるとどんどん難しくなるからね。
やって良かった〇〇
手島:
一般的に言われている20代のうちにやっておいた方がいいことって、旅行とか勉強とかいろいろあると思うんですけど、実際どうですか?
田主松:
いろんなところに行って、いろんな人と会うといいと思います。視野が広がるし、まだ知らない世界がたくさんあるんだと分かりますから。
木下:
自分が「知っていること・知らないこと」を知るって、大事ですよね。
小林:
個人的に旅行が趣味だから、旅行は推したい。コロナ前はよく海外含む遠方に旅行してたよ。
手島:
海外含めてですか!うらやましい。
木下:
お二人とも新しいものを見るのが好き、って感じですね。
小林:
あとは・・・お金使っといたら良いんじゃない?
手島:
お金。
木下:
たしかに貯金しようとはまったく思わなかったな。使ったぶんは稼げばいいや!と思って、全力で仕事して全力で遊んでました。
田主松:
私も全然ためてなかったです。稼いだらまず必要なぶんを分けておいて、あとはパーッと飲んだり遊んだりに使ってました。
手島:
宵越しのなんちゃらは持たないタイプだったんですね!
小林:
僕は逆にけっこう貯めてた方なんだけど、今振り返って全く意味無かったなって。20代で一生懸命がんばれば稼ぐ力は身につくから、貯金する必要はなかったかなと思う。
手島:
なるほど。最近は投資をしなさい、学校教育でも金融の授業をします!という時代ですが、そういうのはやったほうがいいと思いますか?
小林:
人生の一部として、やったほうがいいとは思うけどね。社会の仕組みとか世の中の動きがわかるから、やるかやらないかでは差が出ると思う。
でもこれで稼ぐぞ!という意識ではなく、あくまでも勉強するくらいの感じでいいんじゃない?
木下:
経験としてやっておくのは良いかも。でものめり込んじゃいけないかなと思います。
小林:
投資に親しみがないところから、急にやろうとするからだまされる。金融リテラシーは20代で身に着けておくと人生が豊かになるかもね。
木下:
あと、ありきたりかもしれないけど読書はしたほうがいい。実用書も小説もなんでもまんべんなく読むんだけど、20代は学生時代と違って、何かしら仕事で使えそうだなと考えながら読むことが増えた気がします。
田主松:
それはありますね。
私は逆に20代のころ本は全然読んでなかったな。遊びに全力で読む暇がなかった(笑)。30代で課長になったときに突然読むようになりましたよ。
小林:
言われてみれば、僕も20代ではそんなに読んでなかったかも。めちゃくちゃ読むようになったのはベネックスに入ってからだし、今が一番読んでいるかも。
手島:
読むようになったのは、立場の変化という要因が大きいんでしょうか?
小林・田主松:
それはあるね~。
木下:
確かに「立場が人を育てる」と言いますもんね。
田主松:
そのときに猛烈に読書して自分でやってみるっていう習慣がついて、最近はyoutubeで勉強をして自分で作業をやったりするようになりましたよ。動画で勉強できるいい時代になったと思います。
手島:
YouTubeで勉強!若さがあふれでてます!
やらなくてもよかったことは、ない!
手島:
逆に、貯金以外にもやらなくてもいいことはありますか?
木下:
ない!基本的には何でもやったほうがいいと思います。
小林:
たしかに特にこれ、というものはない。遠回りだと思えても、それが全て勉強になっている。どんな失敗経験もあったほうがいいよ。
田主松:
ぜんぶ人生の肥やしになるからね。
木下:
ジョブズも「未来を見て点を結ぶことはできないけど、点はいつか繋がる」って言ってたくらいですから。
小林:
言ってたね。確かに全然意識してないところで繋がったりするよね。
田主松:
結局どこでやる気スイッチを入れるのかってことなんだろうけど、それは早ければ早いほうが勢いも出力もあって良い。
手島:
とはいえ私は二の足を踏んでしまいがちなのですが、皆さんは“やらなきゃ!”と思うスイッチって何かありましたか?
小林:
うーん、強制力?選択肢がそれしかない、みたいな状況だったかな。
手島:
なるほど、やるしかないという状況。
木下:
やらなきゃというか、単純に仕事が楽しかったから。
手島:
どうしても今やらなきゃいけない状況だけど、やらされてるわけではない。みたいなところですね。
小林:
20代のとき仕事に入り込みすぎて、経営会議で発言してみたり、やることを先回りしすぎて「なんでお前がそんなことまでやってんだ!」って怒られてた(笑)。
木下:
逆に「発言しないなら出席しなくていいよ」とは言われたことはあるけど、自分から発言しちゃうってすごいですね。
小林:
自分の役割は限定しちゃいけないと思うからね。例えば定例の会議の議事録を書くにしても、ただ書くんじゃなくて会議中に出たことのToDoリストをつくって進捗管理をしちゃうとか、やってもいいよね。
そうすることで、実質的に会社を動かすこともできる。
木下:
漫然とこなすんじゃなくて、なにかしら企みをもって仕事するっていうのが、仕事を楽しむコツなのかなと思う。
手島:
なるほど。いまのところ全く自分事化できてないので、考えないといけないですね。
木下:
気づいていて実行できてないのは、やってみる勇気がないとか怒られたくないという感じ?
小林:
あと失敗したくない、とか。
手島:
うーん、全部です!最初から完璧を目指すな、というのは「20代のうちにやるべきこと」のような記事や本にもだいたい書いてあるんですけど、それがなんとも難しい。
木下:
でも完璧を目指す「姿勢」は大事なのかも。
小林:
最初から勉強のつもり、失敗するつもりでやるよりも、絶対1発で成功させるぞ!と思ってした失敗の方が糧になるからね。
20代人材に求めるもの
手島:
20代の人材になにを求めますか?
小林:
素直で好奇心があること。
木下:
たしかに素直な人の方が伸びている気がする。
小林:
せっかくポテンシャルが高くても斜に構える人はもったいないよね。
手島:
素直なのは年齢にかかわらず大事なことですよね。
田主松:
個人的には元気がいいことかな。今の若手はどちらかというと大人しい人が多いけどね。先輩から可愛がられる要素だと思う。
小林:
内に秘めた情熱があれば、それはそれで良いかもしれないけど、確かにちょっと物足りないかも。人生長いんだから、今はっちゃけておいていいと思うけどね。
手島:
ところで「若いうちの苦労は買ってでもしなさい」という言葉がありますが、あれはどの程度真に受けていいんでしょうか。
小林:
まぁしたほうがいいかな。ぼくの周りでワークライフバランスをとれている人って、20代とか若い時にバリバリ働いていた人が多い。
そういう人って稼ぎ方・仕事のコツがわかっているから、短時間で付加価値を発揮できて、プライベートの時間も確保できているんだと思う。
逆に20代からワークライフバランスを大事にしすぎると、バリバリ働いた人と比べて稼ぐ力が弱いから、長時間働かなきゃ稼げなくて、結果的に苦労し続けるような気がする。
そういった意味で、若い時に3~5年ガッツリやる時期があったほうがいいのかなって思う。
手島:
なるほど~。
小林:
とはいえ「自分にとって大事なこと」を放り投げてまではやらなくてもいいかな。30代以降、自分がどうなっていたいかを考えるといいかもね。
そうは言っても、やはり
田主松:
ここまできて何ですが、実はあんまり年齢って関係ないと思うんですよね。わたし自身、転機は30代だったと思っているし、電気工事士の資格は60手前でとった。
やろうと思ったら実は人はいつでも変わることができて、自分がどこでスイッチやギアを入れられるかの違いだと思います。
木下:
ただ20代とか若いうちの方が柔軟性が高くて、周りの許容度も高いから「20代のうちに~」と言われがちなのかもね。
手島:
最後に大どんでん返しだ・・・。でも、あまり年齢にこだわる必要がなさそうなのは、なんだか納得しました!
おわりに
お話を伺うなかで、結局「年齢はただの数字」論は正しいのかも、というところに着地することができました。
今はとにかくがむしゃらに、でも自分なりにできることを考えながら経験を積んでいくことが、私にとって大事なポイントになりそうです。
残り少ない期間ながらもまだある「20代」という武器を携え、格好いい社会人を目指していきたいと思います!
お読みいただきありがとうございました!
日本ベネックス コーポレートサイト↓↓
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