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役者にとってのダンスについて

今回は俳優、女優のダンスについて書いていこうと思います。

いきなりですが結論を先に述べます。

俳優、女優を目指してる(やってる)ならダンスくらいは身に付けておかないとダメだ。

勿論、プロダンサーのようなレベルを要求しているわけではない。

ただ「全くダンスが出来ません。」「やった事ありません」なんてのはダメだ。

「映画でダンスシーンなんて滅多に無いじゃん」なんて言ってる場合じゃないぞ。

正直、表現者にとってダンスは必要最低限のスキルだ。

芸能事務所のレッスンでもダンスは必ずカリキュラムに組み込まれている。

事務所に所属する事が出来たらダンスを始めようなんて考えてたら、それは間違いだ。それだと遅すぎる。

ダンスはすぐに始めなさい。恥かくぞ。本当に。

↓今回の記事で得られるもの↓

・なぜダンスを習う必要があるのか。役者にとってのメリットについて。

・ダンスの練習方法。

・役者が習うべきダンスのジャンル。

・オーディションでのダンス

↑今回の記事で得られるもの↑

ダンスが出来なくて恥をかいた

私も俳優になりたて(まだほとんど仕事がない時)の時に、知り合った演出家に「僕の舞台に出てみるか?」と言われた事がありました。

もちろん私は「はい!お願いします!」と鼻息を荒くして飛びついた事がありました。

そして演出家は言いました「ダンスは出来る?」

私はキッパリと言いました「出来ません!やった事ありません!でも、ダンスが必要なら頑張って練習します!」と。

すると演出家はガッカリしたような呆れたような顔をして私に言い放ちました。

「え?ダンス出来ないの?役者なのに?いやー、参ったな。それじゃあダメだよ。アンサンブル(舞台を構成する役名が付かない演者)にもなれないよ。」

そして、舞台出演への話は無くなってしまいました。

当時の私は未熟にも「役者は芝居をするんだ。ダンスなんか必要ねぇよ!」って思っていました。

その後たくさんの演出家や監督、プロデューサーと出会いましたが皆んな口を揃えて「ダンスは必須条件」「最低限身に付けておかないといけないスキル」だと言われました。

「ダンスが出来ない」って言うと呆れられたり、ガッカリされたり、笑われたりもしました。

そして考えを改めてダンス教室に通い、基礎をみっちり練習しました。

それでも出演した作品でダンスシーンがあり、稽古に励みましたが、自分だけ明らかに下手で、覚えも悪く周りの足を引っ張っていました。

結局、スキルが追い付かず、ダンスのシーンには出演出来ずに舞台の袖で待機した苦い経験があります。

この経験から更に練習をしてミュージカル舞台にも出演する事が出来ました。

「あぁ、早くダンスの必要性に気付いていればよかった…」

「そうすれば、芝居の稽古にもっと時間を割けたのに…」

なぜダンスが必要なのか

今の立場になって思います。

「ダンスは絶対に必要です。」

それはなぜか。

いくつかの理由を挙げます。

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