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アパレルの魅力って?AIに代替されにくいファッション職=ショップスタッフの価値=
現在、世界が「サステナブルな社会」を目指しています。
サステナブルな社会とは持続可能な社会を差し、「貧困を無くす」「差別のない社会」「環境を大切にする」といったことが目標にされている取り組みを言います。
アパレルにおいては特にSDGsのゴール12の「つくる責任・つかう責任」が課題としてあります。
サステナブルファッション、です。
つい先日、有名セレクトショップが不採算店舗としてオープンから2年足らずの路面店2店舗を閉店すると発表があり、その後グローバル企業からも日本初のフラッグシップストアを閉店すると発表がありました。
コロナ禍によってアパレル業界は今大きな転換を余儀なくされています。
しかし、これは業界にとってはチャンスとも言えます。
それは、今までとは違った全く新しい発想が生まれる可能性があるからです。
この閉店の見極めのスピード感は過去の踏襲からの脱却とも言えます。
これは何も出店計画をするリーシングチームに限った話しではなく、プロダクトチームから出てくる「定番で必要なアイテムだから」と何の疑問も持たずに作り続けられてきたモノづくりや、リテールのショップスタッフの適正人数にも同じ見極めの動きが求められていくでしょう。
つまり、思考停止からの脱却です。
とは言え、簡単に方向転換できるものばかりではないので、他の企業がやっている動きを見つつも独自のアイデアを打ち出していくといった動きをそれぞれがしているといった状況です。
では、ピンチをチャンスにするにはどうすればいいのか?
キーとなるのがショップスタッフです。
お客様の声をダイレクトに聞くことが出来て、お客様の行動をダイレクトに見ることができるからです。
これは、大きなアドバンテージです。
バックオフィスにいるとオフィスの慣習に流されて、「今までがこうだったから」と何の疑問も持たずに思考停止してしまうヒトが少なくありません。
オフィスの動きにいち早く適応することが会社の中での生き残りと考えられてしまう風土があるからです。
<ショップスタッフの仕事を考える>
ショップスタッフが、バックオフィスで働くことを目標にすることは決して悪いことではありません。
事実、ファッション関連職はAIに代替されにくい職業に分類されていて決して見通しが悪いわけではないので、バックオフィスで働けるようになっていくことはショップスタッフにとって生き残りにも繋がっていくと言えます。
なかでも、管理職・営業・企画販促・デザイナーといった新奇性が必要とされる業務はAIに代替えされにくいとされています。
出典:DIAMOND online
前例にとらわれることなく独自の発想で新しい価値やサービスを提供していかなければならない仕事で、技術が進展しても機械では代替えができないからです。
ただし、販売店員は代替えされやすい職業に分類されています。
販売店員はアパレルのショップスタッフに限定されるものではありませんが、先に述べたように不採算店舗の閉店サイクルが早くなってきているので、安心できません。
ショップスタッフが代替えされにくい職種になっていくにはどうすればいいのか?一緒に考えていきましょう。
*ネットの時代だからこそショップスタッフのいる意味を考える
「新しい生活様式」の推進もあり通販の利用者が増えていますが、同時に通販トラブルも比例して増加しています。
大規模な技術革新が起こるまではまだ課題が多いです。
コロナ禍とは言え、やはり商業施設に出向いて好きなモノを実際に見たり機能についての疑問を解消したりして楽しむことを人々は求めています。
ショップスタッフは代替えされやすい職種ではありますが、ファッション関連の販売店員は代替えが難しいとなるように磨きをかけていくことは可能です。
VMDで魅力的にディスプレイすることで、画像とは全然違った印象を持っていただくことが出来、更にその場でメリットデメリットを含めた商品知識をお客様にお伝えしてあげることが出来るのは、大きな「価値」と言えます。
「買うつもりがなかったのに買ってしまった」というのは、あなたのプレゼンが認められたということなのです。
決断に至るまでには他のショップも見ているはずです。
色々見たなかで、あなたのプレゼンが一番良かったと言ってもらえているので、ショップスタッフの接客がネット通販では味わえない付加価値を付けてあげたとも言えるでしょう。
また、お客様自身が「自分では選ばないモノ」をこちらから提案することもショップスタッフの価値となります。
ネットでは購入アイテムに応じたレコメンデーション機能がありますが、あくまで興味や関連性のあるモノとなり、仮に関連性があったとしても自分では選ばないモノであれば選択されることはないでしょう。
お客様とのコミュニケーションの中で導き出した新しい提案でお客様の新しい一面を引き出す、これができるのはプロのショップスタッフだけがなせるワザなのです。
これこそ、ショップスタッフの価値です。
ショップスタッフは、常に消費者と接しているので、動向については誰よりも敏感にキャッチできます。
そうすると、先を見る習慣が身に付きます。
これは、代替えされにくい職種へと進んで行くのにとても大きな強みとなります。
*販売は終わりではなく始まり
例えば、縁日などでは何を売っても明日にはもうそこには居ないわけですから、当然いかにコストを下げて、新規に対してどう儲けるか?を考えます。
お客様の顔=お金 という部分があるかもしれません。
しかし、ショップスタッフはそれでは成立しません。
お店のコンセプトを体現し、その結果、お客様が楽しみ、次も来たいと思ってもらえるイベントやお店にしていくことがショップスタッフには求められています。
お店を構えてそこでずっと継続させていかなければならないためです。
足繁く通ってくれるお客様を増やしていくことが仕事なのです。
*お客様のマナーは、実はスタッフの日常の接し方次第
足繁くお店に通っていただくためには、関係性の構築が必要です。
関係性を構築するためには、日頃の接客でスキルを磨いていくことが求められます。
「今日は顧客が来てくれたからあのスタッフの個人売り上げがいい」と思うこともあるでしょう。
でも、それはたまたまではないのです。
今ある結果は過去の評価と言えます。
個人売上の良かったスタッフさんは「販売は終わりではなく始まり」を実践したから、顧客様になっていただけたということです。
売った後のことは知らないといった考えでは、顧客様にはなっていただけません。
売れればいいという考えのスタッフさんであれば、似合っていないモノでもお似合いですと言うことでしょう。
それで売れることもあると思いますが、関係性の構築はできません。
お客様には見抜かれてしまいます。
お似合いの時は全力でお伝えし、お似合いではない時は無理なおすすめはせず、代替えを提案し、そして我が家へ親しい友人を招いた時のように楽しい時間を過ごしていただくように誠意を持って対応する、こういったクレド(行動指針)を持つことが関係性構築に繋がっていきます。
お客様の好みやサイズ・会話した内容等の情報をカルテとして管理していき、提案の精度を高めていくことが本当の顧客管理です。
<洞察力を身に付けて、周りと差をつける>
神は細部に宿ります。
小さい事が出来ない人に大きな仕事は出来ません。
正確性だったり注意力だったり、細部にまで気を配ることが大切です。
すべての成功者に言えることは「徹底している」ということです。
素晴らしい功績はすべて細部にまで至る並外れた配慮と果てしない骨折りによるもの、なのです。
レンガ職人の話にあるように、自分のやっていることをどんどん昇華させていくことです。
*観察力と洞察力ってどう違うの?
観察は目に見えるところで、洞察は目には見えないところ、となります。
では、どうやって観察力と洞察力を磨いていけばいいのでしょうか?
ズバリ、日々の「意識」です。
「気づく」が自分の現在の心の変化を検出する心の動きだとすると、「意識する」は現在の心の動きに影響を及ぼし続ける何らかの思いへの「持続する気づき」と言えます。
ーお客様はどのような商品を探しているのか聞こうという意識
ーお客様がその商品を探している理由を聞こうという意識
ーお客様の状況を聞こうという意識
です。
お客様に興味を持つということです。
この意識がなければ、お客様が投げてくれたボールをキャッチすることはできず、自分の売りたいことを伝えるだけのひとりよがりの接客になってしまいます。
それではお客様と継続的な関係性を構築することはできません。
意識は、日々の接客の積み重ねで醸成されていきます。
売り上げのことを考えるのではなく、まずは「お客様のことを考える」です。
結果は後から付いてきます。
*自分ごととして取り組む
何事も自分ごととして取り組むことがショップスタッフには求められます。
その際出す決断や意見には、責任がついてまわり、不安が伴います。
また、自分ごとで考えると、他人の意見が過敏に感じられます。
ただ、その声を消すのではなく、向き合うことで自分が成長できると考えてください。
批判を受ける事は楽しい事ではないですが、それによって論理武装ができるようになります。
批判に対して答えようとする事で、真剣に考えるし、その結果、自分なりの答えもより高いレベルで得られるようになります。
自分を向上させてくれるチャンスととらえましょう。
自分ごととして取り組んだ結果、上手くいけばそれらの思いが報われ、自信に繋がります。
上手くいかなければ次に活かせばいいのです。
経験となります。
*放置しない
例えばお店の掲示物に歪みがあったとします。
それをキレイに貼り替えないのは放置です。
貼り替えたところで何も変わらないという考えか、誰かがやってくれるだろうという考えか、歪みに気づいていないか、といったところでしょう。
貼り替えたところで変わらないという考えは、何かある時に必ずその方向のジャッジをするようになります。
しないでいいという方向の判断です。
誰かがやってくれるだろうというのは、見て見ぬフリです。
歪みの掲示物を見たら、「放置のままのクオリティのお店」と考えるお客様もいらっしゃいます。
ミスや忘れる事は誰でもあります。
無意識です。
ただ無責任や放置は意思であり、許されません。
すぐに出来ることはすぐに動くクセを付けるようにしてください。
自分のペースで動くヒトがいますが、お店のペースで動くようにしてください。
スタッフはギャラリーではなく、当事者です。
<アパレルの魅力って?>
やはり何と言っても服装や髪型の自由度が高いというのが挙げられます。
自己表現ができる服装で仕事が出来るという環境はとても恵まれていると言えるでしょう。
また、お客様もみなさんと同じように洋服が好きな方たちなので、その時点で既に共通項が生まれています。
洋服には、音楽やスポーツといったカルチャーが色濃く反映されている部分もあるので、ファッションは無言の自己表現とも言えます。
そういったカルチャーの延長線上にアパレルが位置づけされているところもあるので、仕事=楽しいと思えられるところはとても魅力的です。
また、毎日多くのお客様がご来店されますが、同じ日が一度も無いというのも接客の魅力でもあります。
接客は誰でも出来るものではありません。
接客が出来るようになるとそれがスキルとなるので、50代でも60代でもアパレルやその他の接客業に従事することは可能です。
魅力①おしゃれが毎日をよりワクワクさせる
自分の気に入った服を着る時は、もうそれだけでワクワク度が上がります。
生きていくためにはワクワクは必要不可欠です。
毎日気合いが入り、ポジティブな心になります。
それが、若さの秘訣にもなります。
ショップスタッフは立ち仕事ですが、デスクワークよりもサステナブルでポジティブな影響をもたらす可能性が高いという調査結果もあります。
おしゃれには様々なことがプラスになる力があるということです。
魅力②自由度が高くずっと自分を貫くことができる
社会に出るとどうしてもファッションでの自己表現に制限が出てきます。
しかし、アパレルではファッションを自由に楽しむというのが根底にあるので、ファッションでの自己表現は他の職種に比べて自由であると言えます。
最近ではタトゥーの入ったショップスタッフも多く見られます。
年齢を重ねるごとに自分の好きなことだけを追いかけることが難しくなってきて、やがて諦めにもつながっていってしまうのですが、自分の好きを諦めない、貫くことが出来るのもアパレルの魅力の一つです。
少しお金にゆとりが出来てきた40代になってから、昔好きだったことにお金をかけ始める方がいますが、自分の信念を一瞬たりとも諦めたくないヒトにとってはアパレルのショップスタッフはまさに天職と言えるでしょう。
魅力③好きなブランドを身につけて働くことができる
好きなブランドがある方にとっては、好きなブランドで働けるのはとても幸せと言えるでしょう。
そして、それが出来る可能性が限りなく高いのもショップスタッフの魅力と言えます。
好きなモノに囲まれて仕事を出来るというのは、社会においては稀と言えます。
他の職種に比べてショップスタッフは入社しやすいため、その分賃金は安いです。
それでも、頑張って上を目指していけば、平均より上の収入を得ることも可能です。
間口が広いだけに出世への競争は激しく狭き門ではありますが、自分の好きを活かせる仕事なので思いも一入でしょう。
いくら賃金が高くてもそれだけのために選んだ仕事は長続きしません。
続けていくことは価値に繋がっていきます。
自分の好きな環境に身を置くことをオススメします。
<アパレルってどんな仕事があるの?>
アパレルには様々な仕事があります。
ショップスタッフが働いている部署はリテール(小売)と言います。
その他にホールセール(卸売)やマーケティング・プロダクトなどがあります。
ショップスタッフからのキャリアパスが可能なのが、これらの部署となります。
それぞれの仕事内容について見ていきましょう。
*リテール
アパレルのリテール事業は、実店舗とECサイトの運営になります。
店舗では、店長・ショップスタッフで店作りを行い、接客販売を行います。
バックオフィスでは、EC担当者・セントラルバイイング(MD)・VMD・リテールマーケティング(販売促進)などの業務があります。
そしてマネージャーやSVが店舗営業・管理を行います。
ショップスタッフは実店舗勤務となるので、所属はリテールとなります。
*マーケティング
マーケティング業務は、PR広報・イベント企画運営・マーケット動向調査・販売戦略等多岐にわたり、他社や業界人とのつながりが最も深い職種となります。
他社はファッション関連だけでなく、飲食業界や自動車業界とのコラボなどもあるので、意識高い系のヒトに特にオススメです。
マーケティングに興味がある方は、アシスタント業務からのスタートとなるので早くそちらに向けて動いた方が良いでしょう。
*プロダクト
プロダクトは商品部となり、商品の生産と管理がメインとなります。
デザイナー・パタンナーが生地サンプルの確認の商談を行い、どういう商品にするかデザインとパターンを考え、商品化に向けてアシスタントと納期スケジュールを立てていきます。
トレンド予測と過去の実績を上手く組み合わせてオーダーしていくので分析力が求められます。
展示会発表前には、社内スタッフに向けた社内展を行い、テーマ、強化アイテム、商品知識の共有、売り場からの声の吸い上げなどを行います。
モノづくりに興味がある方はアシスタント業務からのスタートとなるので、マーケティング同様早めに動くことをオススメします。
<ショップスタッフの仕事内容と磨くべきスキル>
ショップスタッフは毎日単調な仕事と思われがちですが、いつ誰がどのタイミングで来るかわからないので、実は同じ日が一度もないと言えます。
サーフィンでは、同じ波は二度と来ないと言います。
だからこそ、瞬間瞬間を大切にするのです。
ショップスタッフも同じで、一瞬一客を大切にしていかなければなりません。
それでは、ショップスタッフの仕事をひとつ一つ紐解いていきましょう。
*接客
接客とは、お客様のお手伝いをすることを言います。
しかし、接客=押し売りと考えるヒトが少なくありません。
押しは力、推しは推薦 と言葉をかえるとわかりやすいかもしれません。
押し売りは、お客様に逃げ場を与えない行為です。
ですので、押し売りはだめです。
一方、推しは推薦。
商品の良さをおすすめする、ご案内する、といったことになるので、こちらは積極的に行ってください。
お客様の来店をコントロールすることはできません。
だからこそ、せっかく足を運んでくれたお客様には一期一会の気持ちを忘れてはいけません。
ご案内しても全員が買ってくれるわけではありませんが、でもその失敗が次へとつながるのです。
一瞬一客を大切に、です。
*VMD
VMDとは、ビジュアル・マーチャンダイジングの事で、視覚に訴えながら、お客様の購買を喚起する、ディスプレイによるマーケテイング手法のことを言います。
VMDは主に以下の3点が要素となります。
ービジュアル・プレゼンテーション(VP)
お店のコンセプトやブランドイメージを演出し、お客様に印象付ける役割を果たします。
ウィンドウディスプレイや店舗の看板などがこれに当たります。
お客様はVPを見てそのお店に立ち寄るか否かを判断するので、とても重要な役割を担っています。
ーポイント・プレゼンテーション(PP)
売りたい商品や、目立たせたい商品のディスプレイがこれに当たります。
棚上や、店内マネキンなど。
PPにはVPによって立ち寄ってくれたお客様の回遊性を高めるだけでなく、滞在時間を長くする役割があります。
ーアイテム・プレゼンテーション(IP)
商品を「魅せる」展示にし、販売を促進する効果があります。
お客様が欲しいと思った商品が手の届く場所にあったり、比べてみたい商品が近くにあったりと見やすいように陳列されていればIPは成功と言えます。
IPには購入率を高める役割があります。
必要最低限のルールを設定する事で、お客様がお買物しやすい、オシャレなお店作りを目指す為のオペレーションです。
*レジ
レジの目的は、正しく速やかに気持ちのよいお会計を行う事、です。
そのためには、レジ周りには常に余計なモノがない整理整頓された状態にし、お会計時にはレジファーストを徹底することが求められます。
いきなりお会計に移るのではなく、スキャンする前段階の準備が大事なので、以下の手順を踏むことがミス防止に繋がっていきます。
*お買い上げ商品とサイズの確認をお客様と一緒に行う
*声に出して点数をかぞながら、1点ずつスキャンを行う*スキャンしたら1点ずつ横に流していく(ダブルスキャン防止)
*お会計をお伝えし、お支払い方法の確認を行う
*支払いを先に完了させる(レジファースト)
*必要に応じてイベントのご案内、顧客情報変更手続き、金券の配布等を行う
*商品をおたたみする(ここからお客様との会話をOKとなります)
*忘れ物の確認を行い、お見送りを行う
となります。
お客様と会話をしながらお会計を行うとミスが発生します。
ミスをしてしまうと、却ってお客様にご迷惑をお掛けすることになってしまいます。
ミス防止策は、声出しとレジファースト(お会計を先に済ませる)です。
*清掃
クリンネスとは清潔にすることで、クレンリネスは清潔な状態に保つこととなります。
掃除は、良い環境作りと良い習慣作りに役立ちます。
無駄なモノを無くしていくことで、集中できる環境が作られ、能力が最大限発揮出来るようになります。
環境は、習慣の通信簿であり、未来を表しています。
*品出し
基本ルールは売れたらすぐにリプレニッシュ(補充)です。
1点売れたら1点補充です。
週末は1点売れたら2点補充です。
ワンスタックは最大4枚までとし、キーアイテムはしっかり積み込みをする、となります。
事前に、売れ筋TOP品番は商品要望依頼をかけておきましょう。
お客様には非効率なサービス、ストックは徹底的な効率と整理整頓分類が求められます。
*チームワーク
協同での仕事のため、思い通りに行かないことや不満も出てくることでしょう。
わかってもらいたいなら、態度ではなく言葉で示すことです。
私たちは理性のある大人です。
感情のコントロールは行わなければなりません。
ネガティブな感情を表に出さず、ポジティブは感情をどんどん表に出していきましょう。
ネガティブは気分、ポジティブは意思、です。
<ショップスタッフってどんなメリットがあるの?>
ショップスタッフは必ずしも資格が必要な職種ではないので、転職する際はスキルが無いと見られてしまう場合がありますが、接客スキルが大きな武器になる職種も多くあるので、応用がきく仕事と言えます。
例えば、より高価なラグジュアリーブランド系や販売経験を活かして自動車業界に進むといったことだって出来ますし、顧客作りが上手なヒトであればコミュニケーション能力を活かして営業職に進むことだってできます。
販売員は立ち仕事でデスクワークの方より健康的で元気なので、50代・60代でも現役でショップスタッフをしている方も多くいらっしゃいます。
接客を極めると、とても長く仕事を続けることが出来るようになります。
*接客スキルの向上
売れるショップスタッフは事前準備にこだわります。
逆に売れない販売員はぶっつけ本番で何とかしようとしています。
勝ちに不思議あれど負けるに不思議なしと元プロ野球の監督は言いましたがまさにその通りと言えます。
売れるスタッフの決定力の高さは2つあります。
ひとつは自分の土俵で相撲をとること。
もうひとつはサイクルの早い提案ができること。
なぜ売れるスタッフはすぐに提案できるかといえば準備しているからです。
決してアドリブではなく、事前に準備している結果なのです。
ただ試着するのではなく、売れるスタッフの場合、お客様の顔を思い浮かべながら試着をします。
自分で着た着心地だけではなく、この商品をどのようなお客様にオススメするかまで考えて試着しています。
商品を知っているだけではその商品に興味を持った人にしかアプローチできませんが、お客様の体型や雰囲気も一緒に考えているから、人の雰囲気や体型を見て商品をオススメできるのです。
これは大きな違いです。
手品と同じように、事前準備ナシに人を驚かすことはできません。
*ファッションセンスの向上
ファッションセンスが向上すると、言葉の重みも変わってくるので、顧客作りには大きな武器となります。
あなたがオススメするモノのなら間違いないねと思ってもらえるようになるからです。
そのスキルを生かしてモノづくりやスタイリスト・VMD・セレクトショップ開店といった専門分野に進むこともできるようになります。
ファッションセンスは、万人に受け入れられるものではありません。
アバンギャルド(先駆け、革新的)であるべきです。
ですので、常に己を信じて新しい組み合わせに挑戦してください。
新しい事に挑戦し続けない限り現状さえも維持できないことを知りましょう。
そうすれば、失敗や批判を恐れることはなくなります。
*トレンドのキャッチ&リリース
毎日商品の動向を見ているショップスタッフは感度の高い集団でもあるので、ファッションセンスが日々向上していきます。
トレンドのキャッチだけでなく、自らトレンドを発信していくこともあります。
アパレルの世界では、売れ筋、売れ筋と念仏のように唱えてそれを求めます。
そのため、みんなが同じ方向なので結果として常にレッドオーシャン状態です。
店に立っていると、ない商品に目が行ってしまいがちです。
「あれがあったら売れたのに」と感じることも多いかと思いますが、それよりもこの店は「買わないとなくなってしまう」という今を大事にしてほしいと思います。
お客様は今買うべき必要性がないから買わないので、それであれば今買うべき理由をつけること、が求められているのです。
理由があれば夏に冬物だって売れることを知ってください。
なんで今、この店で、この商品を買う必要があるのか?その答えを店側が用意できた時、お客様には有効な宣伝文句となります。
もう昔のように売れる商品なんてないと考えたほうがいいでしょう。
それは、モノがなかった時の発想だと考えるべきです。
売り方次第で死に筋でさえ売れる事を知る、そしてそれがショップスタッフの腕の見せ所です。
<ショップスタッフで気をつけるべきポイント>
ショップスタッフは自由度が高い職業です。
それだけに、律していないと自分の本分をだんだんと忘れていってしまいます。
ファッション業界に飛び込んだ時の気持ちを思い出してください。
皆が自分の役割を果たす事は、他と同じことをするということではありません。
歯車は一方は右に回り、もう一方は左に回ることでエネルギーを生んでいるのです。
高度な組織ほど、役割は細分化され、専門化されて行きます。
逆に幼稚な組織では小学生のサッカーのごとく、思考停止状態でボールに人が集まって行きます。
メンバーも長い間同じで、やる事もルーティン化されていて、毎日それの繰り返し、と惰性で動いているヒトが少なくありません。
自由度が高い職業なだけに、注意が必要です。
*洋服の購入は計画的に
ショップスタッフは好きなファッションを楽しみながら仕事をすることができます。
職業柄どうしてもトレンドに敏感になっていきます。
そして、追い討ちをかけるように毎週新商品が納品されてくるので、どうしても買いたい欲が抑えられなくなってきてしまいます。
それ自体は別に悪いことではなくむしろショップスタッフとして適正と言えますが、だんだんとブレーキが利かなくなってしまうことがあるので注意が必要です。
ショップスタッフという職業は決して給与が高い職業とは言えません。
しかし、目が利くようになってくるので、どうしても高価なモノやレアなモノに走ってしまいがちです。
その目利きがあなたのブランディングになっていくのは確かですが、洋服の購入は計画的に進めていくように意識してください。
自分自身のマネジメントが出来ないと、マネジメント業務に携わることが出来なくなってしまいます。
*年末年始や週末の休みが取りにくい
ショップスタッフは、シフト制のため、なかなか週末休みが取れません。
土日休みの方が多く来店される週末が忙しいということもあり、イベントなどが重なると連休も取りにくくなります。
自由度が低い休みは自由度の高い服装とのトレードオフと言えるでしょう。
バックオフィスはカレンダーの休みに準じているので、休み問題はショップスタッフの1番の難点と言えるかも知れません。
これは、社員・パートに限らずショップ勤務の方はみんなシフト制となります。
希望が重なってしまうと誰かが我慢しないといけなくなるので、協調性が求められます。
問題が起こりやすい部分でもあるので、シフトルールを入社時に説明できるようにしておくと良いでしょう。
シフトルールがない会社は、準備することをオススメします。
*立ち仕事なので体力面がハード
ショップスタッフは一日中立ち仕事なので、思っているよりも体力を使います。
新商品や商品フォローなど毎日多くの納品があり、その重い荷物を処理する付随業務があります。
納品があれば当然返品もあります。
しかし、一番優先度が高い業務は接客です。
そのため、付随業務には「スピード」が求められます。
効率よく品出しや返品をするために、常にストックの整理整頓をしておきましょう。
立ち仕事自体は1ヶ月もかからずに慣れますが、いつお客様がご来店されるかわからないので昼食の時間は不規則になりがちです。
それに加え、作業面においてはスピードが求められるので、体力面はかなりハードな仕事と言えます。
決してラクな仕事ではないので、健康管理も大事な仕事と言えます。
<ショップスタッフからのキャリアパスのまとめ>
ここまで、ショップスタッフのメリットやアパレルにはどんな仕事があるのかといったお話をしてきました。
一言で言うと、ショップスタッフには多くの可能性があります。
注意するべきポイントは、自由度が高い仕事なだけに、「自分を律する」ことが求められるというところです。
ショップスタッフから一番おすすめのロードマップは、店長・マネージャーといったマネジメント業を目指すとなります。
店長は、ショップスタッフをスタートしてから1年から3年でなれるように取り組んでください。
そのためには、日々自分ごととして業務に取り組むことです。
マネージャー業務は、ショップでの経験を余すことなく活かすことができるので、とても理に適っています。
マネージャーになると、マーケティングやプロダクトとの絡みも多くなるので、リテール別注のモノづくりやコラボ商品の商談などやりたかったことが次々にできるようにもなるのも魅力です。
次のオススメは、VMDをマスターする、です。
VMDは専門職となるので、転職でもニーズが多い職種となります。
VMD担当者にポイントを教わり、実践したことについては必ず報告し、フィードバックをもらうようにしてください。
実践したことによって売れ行きはどうだったかを必ずセットで報告をするようにしてください。
マネージャー同様VMDも他部署との連携が多くなるので、ファッション業界にいることを満喫することができます。
他業種への転職も含めて、ショップスタッフに多くの可能性を秘めています。
自信を持って日々の業務に取り組んでください。
凡事徹底です。
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