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美大生活

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美大生の生態日記
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記事一覧

「グリッドシステム」誕生の本質がこの一冊に。

「グリッドシステム」誕生の本質がこの一冊に。

本書は、近代的なグラフィックデザインに置ける革新的な思想・技術である「グリッドシステム」の創始者であるヨゼフ・ミューラー=ブロックマンの自伝である。
自伝であり、かつグリッドシステムが生まれた背景である、解題(その作品、つまりグリッドシステムが、成立、系統、確立された年月、体裁、内容、他に及ぼした影響などについての解説)が事細かに述べられている。
私は、むしろそちらの解題の方に興味が強くあり、本書

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「造形ツール」とは

多摩美術大学統合デザイン学科3年の道木ジェイミーと申します。

この記事は学校の課題についての考察を整理、公表する為に書いたものです。

課題文はこれです

なんらかの身体的な行為を介して、コンピューター空間上に「かたち」を生み出す、新しい造形/描画ツールを企画・制作してください
これが今、私が取り組んでる課題のテーマです。

今回はこの中でも特に「造形/描写ツール」について考えを深めたいと思いま

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古いメディアで見えるもの

古いメディアで見えるもの

VRやARなどの新興メディアが台頭し始めて、世界の見方も変わり始めている。VRゴーグルから見たら普段見える景色も大きく変わってくるだろう。ARが本格的に実現する世界ではものの価値が大きく変わってくるかもしれない。彼らはとても斬新なメディアであり、世界を大きく躍進してくれる崇高な技術だ。しかし既存のメディアでもものの価値や違和感を感じさせてくれるものもある。そのうちの一つがアニメだ。

先日Netf

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アプリケーションのロゴデザインモーショングラフィックス

16:9の黄金比によってアプリケーションのアイコンがデザインされた事をモーショングラフィックスで説明した動画。
モーショングラフィックスによって図形の美しさが強調されており、ずっと見てられるほど美しい。

宇宙人や恐竜なんていて当たり前

宇宙人や恐竜なんていて当たり前

以前、デザイン系のサイトを漁っていて、ふと気になるコピーが目に入った。https://partner-web.jp/article/?id=1027

「日本の美大生なんて死んだほうがいい」映画監督 木村太一氏のインタビュー記事だった。俺に読めとでも言ってくるかのようなコピーにつられて、早速そのサイトへ飛んだ。きっとコピーは結構盛られていて、そこまで過激な内容ではないだろう。だとしても、美大生のた

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上野毛キャンパスをつなげるフリーペーパー

多摩美術大学上野毛キャンパス、人はそれをかくり施設と呼ぶ。あと多摩美術大学監修上野毛デザイン専門学校とも呼ぶ。あと上野毛デザイン研究所。後精神病棟。後上野毛デザ

さてこの多摩美術大学上野毛キャンパス、存在する学部は統合デザイン学部、演劇舞踊学部 演劇舞踊コースと 劇場美術コースである。たった三学部だけ。八王子キャンパスなんて何十何百、何千も学部があるのに上野毛はたったの3。こりゃあ隔離施設だね間

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【時は参作なり】 日記 2018 1/12

統合デザイン学科、今年度最終日、課題全部出すことでき一安心。

プロダクトデザインの授業でキネティックアートを制作した。正解が見つからず、迷路に迷いこんだ感が拭えないまま、終わってしまった。はじめてアート作品を制作して、アートの難しさを(少し)肌で体験できたと思う。

事実、俺は課題の提出、取り組み時間が少ない。大学に入っていつもそうだが、課題が終わってから、次の課題までのスパンがとにかく短いと感

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