ジョーカー2をIMAXで観たら損するかも?
IMAXの方がたくさん見えるという常識は、今後崩れるかもしれません。
ジョーカー2の予告を、1.43のIMAXシアターで確認した上で、私が出した現時点での結論です。
かなり多くのショットで左右を切ってました。
▼実際にどこまで見えるのか:
以下はYouTubeで視聴できる予告のスクショに、私の記憶の限りで見えていた部分を示したものです。
なんと、ジョーカー2は世にも珍しい《IMAXレーザーGTで観ると狭くなる映画》だということが判明しました!
実は私はこの問題に前から興味がありまして。
縦に広がるのか、横を切るのか、どちらになるのかをよく意識して観察していたので、結構正確だと思います。
もちろん私が間違っている可能性はあります。
YouTubeの予告では上下に少しだけ黒い帯が出来ていますが、IMAXではこの部分にも絵があったような気はしなくもないです。4枚目のクローズアップなど、あともう少しだけホアキンの顔が内側にあったような気がするのですが、そうなると面会用ガラスにある穴が画面からはみ出てしまうので、それは違うんだよなあという感じです。
つまり通常版と通常のIMAXで使う1.90では上下を少し切って、IMAXレーザーGTとアナログIMAX70mmでは左右を大きく切って1.43にしているのかもしれません。つまり1.43の方が見えない部分が広いのは確実です。
▼IMAXで観たら損するか:
そこで気になるのがIMAXで観ると、見えない部分が多いから損しているのかという疑問です。
よくネットで比較する画像では下図のようにして、どこが切れているのか判りやすくしています。これを見ると多くの人が左右が切れてるIMAXの方が損しそうだと感じるでしょう。
しかし、あなたは一つ重要な事実を忘れているかもしれません。
それは、スクリーン画角が1.43:1のIMAXレーザーGTでは、スクリーンがまじでクソ巨大であるということです。
IMAXレーザーGTのスクリーンは高さが6階建てのビルに相当します。
こんな巨大なスクリーンは滅多にありません。
なので、スクリーンサイズを考慮して比較すると下図のようになります。
この巨大さこそがIMAXの真の価値です。
アスペクト比だけ1.43にして、自宅のディスプレイやプロジェクターで観ても、本当のIMAXを経験したことにはなりません。6階建てのビルに相当するような巨大なスクリーンで観るからこそ、IMAXの鑑賞体験は特別なものになります。
スマホやPCの画面だと、横に長い方が格好良く見えるかもしれませんが、IMAXレーザーGTの巨大スクリーンで見ると人物が巨大になるので、俳優の魅力がアップするんですよ。これはマジです。
観光地で大仏を見て圧倒される感覚に近いです。
ネットや雑誌で写真を見て「ほう、こんなものか」と感じるのと、現場で実物を見た時に感じるものは全く違うことが多いです。
でかいものは、自分の体をそこに運んで、自分の目で見るのが一番です。
▼損得ではなくて美しさで選びたい:
というか、これはグランドシネマサンシャイン池袋のIMAXシアターの比較的後部の座席で自分で観た感想ですが、むしろ1.43:1の構図の方が美しいと私には思えました。
こればかりは、カメラの動きやカット割でも印象が大きく変わるので、このnoteで画像を使って説明することが出来ませんし、そもそも個人の好みにも大きく左右されるところでしょうから、これ以上の論理的な説明は出来ません。
ただ、参考までに、私はたぶんIMAXレーザーGTで観るだろう、ということだけを報告して、このnoteは終いにしたいと思います。
(了)
最後まで読んでいただきありがとうございます。ぜひ「読んだよ」の一言がわりにでもスキを押していってくださると嬉しいです!