見出し画像

半膜様筋の触診

前回よりハムストリングスについて整理をしています。前回の内容は半腱様筋でしたが、機能を知っていくと立位保持などを評価する際には必ずチェクしておきたい筋であることが理解できました。
臨床1年目の教科書
今回はハムストリングスの中でも特に重要な半膜様筋について整理していきましょう。

1 触れることの意義

前回も整理しましたが、ハムストリングスは立ち上がりや立位保持、歩行などで股関節を伸展する場面で利用されます。例えば立位保持の際、体幹前傾の支持はハムストリングスが優位に働き、姿勢を支持します。

さらに、この立位時などで膝関節の安定性に寄与しているのが半膜様筋です。膝関節は過伸展を防ぐ骨性制御を欠くので、筋群や後方関節包が膝の過伸展を制御します。その筋群とは膝窩筋、腓腹筋、ハムストリングス、特に半膜様筋腱の延長線維によってさらに補強されます。
つまり、膝関節の安定性を評価する際にも必ずチェックしておきたい筋ですね。

2 特徴

上記の機能を理解するために走行を確認しましょう。
【起始】坐骨結節 
【停止】脛骨内側顆、斜膝窩靱帯
今回のポイントは停止をさらに細かく見ていきましょう。
半膜様筋の停止は5つあり、
脛骨内側顆
・後内側関節包
・後斜靭帯
・斜膝窩靭帯
・膝窩筋

(引用:プロメテウス 解剖学アトラス)

この停止を確認することで、膝関節の後方の安定性に寄与していることが理解できます。

3 実際の触診方法

では、実際に触れていきましょう。
① 膝関節屈曲してもらい、膝窩の内側部の半腱様筋の腱を確認
② 腱が確認できたら真下にある約2横指分の半膜様筋が確認できる
③ 腓腹筋内側頭との交差部も確認


4 まとめ

触診をする際に、なぜそこに触れるべきか?を解剖学を見直すと、その筋の役割、がより明確になります。
ぜひ1度整理してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

------------------------------------------------

追伸:リハカレでは臨床教育機関として、臨床が充実して楽しくなるための様々な研修会を行なっています!現地開催以外にも「臨床お役立ちコラム」や、「時間と場所を選ばず勉強できるWebセミナー」なども充実させていますので、勉強したい方はHPをのぞいてみてください♪

【リハカレ公式HP】https://iairjapan.jp/rehacollege/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?