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前回はPLFテストについて整理しました。腰椎の可動性を確認するために臨床で使いやすい評価であり、経過も追いやすくなります。ぜひ利用していきましょう。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回は臨床で利用することの多いケンプテストの目的・方法について整理して行きましょう。 Kemp Test(ケンプテスト)【目的】 椎間関節異常や腰椎神経根圧迫の有無を検査 【感度・特異度】 感度:50% 特異度:80% 【検査方法】 肢位:立位または座位 手順:骨盤を固定して体
前回はFFDについて整理しました。床からの距離だけでなく、前屈した際に脊柱で湾曲していない箇所はどこか?をしっかりと評価し、臨床で応用していきましょう。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回は臨床で利用することの多いPLFテストの目的・方法について整理して行きましょう。 PLFテスト(Posterior Lumbar Flexibility test)【目的】 腰部の緊張の確認 【感度・特異度】 感度:84% 特異度:90% 【検査方法】 肢位:側臥位にて
前回はイートンテストについて整理しました。エビデンスは低いですが臨床で使用する場面も多く、他のテストと組み合わせて問題点を抽出するテストになります。しっかりと臨床で応用していきましょう。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回は臨床で利用することの多いFFDの目的・方法について整理して行きましょう。 指床間距離(FFD:finger floor distance)【目的】 ハムストリングスや腰背筋の緊張の確認 【信頼性】 FFDの測定は非常に信頼性が高いとされて
前回は肩押し下げテストについて整理しました。ジャクソンテストと同じですが、特異度はジャクソンテストの方が高いため、疑いがあった場合、ジャクソンテストを実施し、臨床で介入までにしっかりと繋げていきましょう。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回はイートンテストの目的・方法について整理して行きましょう。 Eaton Test(イートンテスト)【目的】 神経根の圧迫の確認 【感度・特異度】 感度:明記なくエビデンスは低い 特異度:明記なくエビデンスは低い 【検査方
前回は特異度の高いジャクソンテストについて整理しました。特異度が高いため、疑いがあった場合、実施し、臨床で介入までにしっかりと繋げていきましょう。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回は肩押し下げテストの目的・方法について整理して行きましょう。 肩押し下げテスト【目的】 頭部と肩を引き離し、神経根・腕神経叢の圧迫、硬膜の癒着、の検査 【感度・特異度】 感度:50% 特異度:75% 【検査方法】 肢位:座位 手順:頸部を側屈し、側屈側と反対の肩甲骨を押し下げ
前回は特異度の高いスパーリングテストについて整理しました。特異度が高いため、疑いがあった場合、実施し、臨床で介入までにしっかりと繋げていきましょう。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回はジャクソンテストの目的・方法について整理して行きましょう。 Jackson compression test(ジャクソンテスト) 【目的】 頸部側屈側の椎間関節の異常や椎間孔の狭窄の検査 【感度・特異度】 感度:50% 特異度:85% 【検査方法】 肢位:座位 手順:端
前回から頸部・脊柱の整形外科テストを整理しています。前回はリスク管理の上で知っておきたいBarre Leiou Sign(バレ・リーウー徴候)について整理しました。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回はスパーリングテストの目的・方法について整理して行きましょう。 Spurling Test(スパーリングテスト)【目的】 頸部側屈側の椎間関節の異常や椎間孔の狭窄の検査 【感度・特異度】 感度:40-60% 特異度:85-95% 【検査方法】 肢位:座位 手
前回は整形外科テストで注意しておきたい感度と特異性について整理しました。教科書には書かれているけどどう活かせばいいのか?を知る機会は少ないですが、意識しておきたいポイントです。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回は整形外科テストからは各整形外科テストの目的・方法について整理して行きましょう。 Barre Leiou Sign(バレ・リーウー徴候)【目的】 椎骨動脈圧迫症候群の有無の判定 【感度・特異度】 厳密にはテストではなく、徴候の確認のため感度、特異度は
前回は整形外科テストを臨床でどう応用する?について具体例を上げて整理しました。整形外科テスト単体ではなく、他のテストと組み合わせて考えていくことで詳細な評価が可能となります。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回は整形外科テストを実施する上で知っておきたい感度・特異度について整理していきましょう。 整形外科テストの注意点 整形外科的テストの結果が陽性だったからといって、必ずしも検査内容が正しいとは限りません。ひとつの検査だけで原因を決めつけることは非常に危険です。
前回までに機能解剖を基に、各骨や筋の触診する意義、各関節の評価する目的を明確にしてきました。機能解剖を知ることで、教科書と臨床が結びつき現場で活かせる知識が身に付きます。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回からは臨床で知っておきたいシリーズとして整形外科テストについて整理して行きたいと思います。 整形外科テストとは 整形外科テストは理学的検査とも言われ,道具を使わない徒手検査方法です。 臨床において、骨や関節、筋、神経などの運動器疾患の症状や部位を特定し、医学的
前回までに足部の安定性に寄与している内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチについて整理しました。 教科書では把握しているけど、実際その構造はどの様な役割があるのか?を整理することで、臨床でなぜ評価するべきか?が明確になります。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回は各アーチを保持するために必要な筋の評価について整理しましょう。 1 特徴 各アーチの役割を簡単に整理すると以下となります。 内側縦アーチ:”土踏まず“を形成し、歩行運動と密接な関係 外側縦アーチ:足のバ
前回までに足部の安定性に寄与している内側縦アーチ、外側縦アーチについて整理しました。それぞれの機能を確認することで、なぜそこを評価するべきか?が明確になり、アプローチにもつながる評価となります。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回は横アーチについて整理していきましょう。 1 特徴 横アーチとは、親指の付け根と小指の付け根を結ぶドーム型のアーチで、靭帯と足の外在筋、内在筋に支えられており、後足部レベル、楔状骨レベル、中足骨レベルに分類されます。 それぞれの構成、ポ
前回は外側縦アーチの機能、構造、と踵骨・立方骨部における動きと役割を確認しました。しっかりと、ショパール関節、リスフラン関節でも外側も評価する重要性が理解できました。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回は外側縦アーチの中足骨部について整理していきましょう。 1 特徴 前回の復習になりますが、外側縦アーチは足のバランスとの密接な関係があります。踵骨ー立方骨ー舟状骨ー第5中足骨から構成されており、特徴としては ・下腿三頭筋を効率よく作用させるために強固な構造になって
前回、前々回と足部の安定性に関係している内側縦アーチの構成、特徴、評価方法について整理しました。アーチを評価するだけでなく、アーチが低している、または高くなり過ぎている時は、どこの構成要素に問題が生じているのか?を細かく評価していきましょう。 前回の内容はこちら 臨床1年目の教科書 足部のアーチは内側だけでなく、外側縦アーチ、横アーチがあります。今回は外側縦アーチを構成するために必要な筋について整理していきましょう。 1 特徴 外側縦アーチは踵骨ー立方骨ー舟状骨ー第5中足