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臨床1年目の教科書

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リハカレスタッフによる、新人さん向けのマガジンです。
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記事一覧

半膜様筋の触診

前回よりハムストリングスについて整理をしています。前回の内容は半腱様筋でしたが、機能を知っていくと立位保持などを評価する際には必ずチェクしておきたい筋であることが理解できました。 臨床1年目の教科書 今回はハムストリングスの中でも特に重要な半膜様筋について整理していきましょう。 1 触れることの意義前回も整理しましたが、ハムストリングスは立ち上がりや立位保持、歩行などで股関節を伸展する場面で利用されます。例えば立位保持の際、体幹前傾の支持はハムストリングスが優位に働き、姿勢

膝蓋上嚢の触診

前回までに大腿四頭筋について整理していきました。4つの筋にもそれぞれの役割があり、その役割を理解することで臨床で”なぜ触診するべきか?”が整理できます。ぜひ、触診と一緒に機能解剖も確認してみましょう。 前回の内容はこちらから 臨床1年目の教科書 今回は前回も少し整理しましたが、大腿四頭筋と関連が深い膝蓋上嚢について整理していきましょう。 1 触れることの意義膝蓋上嚢とは大腿骨顆部と膝蓋骨をつなげる滑液包であり、膝蓋大腿関節の滑動性の効率化に寄与します。 臨床上、ハムストリ

恥骨筋の触診

前回から股関節の内転筋群の触診について整理しています。内転筋群は脳卒中後の立位にて麻痺側股関節内転筋力が強いほど、側方、特に麻痺側への重心移動量が増加し、かつ動的バランス時に非麻痺側に偏った重心位置が麻痺側方向へ修正され、正中に近づくと報告もあります。 しっかりと状態を把握する、または促通するためにも触診ができるようになっておきたいですね。 前回までの内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回は股関節の内転筋群の中で最も小さい恥骨筋に注目していきましょう。 1 触れることの意義

長内転筋の触診

前回までは外旋6筋を整理していました。股関節の後方の安定性に関連しており、立位の安定性、動作時の安定性が低下している場合は必ずチェックしておきたいポイントです。 前回までの内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回からは股関節の内転筋群の長内転筋に注目していきましょう。 あまり臨床で注目されませんが、重要な筋です。 1 触れることの意義股関節の内転筋に注目するしてもらいたいのが、脳卒中後の回復段階です。 ブルンストロームをより細かく評価している上田式12段階式片麻痺機能テストの

上双子筋の触診

前回、前々回とテーマにしている外旋6筋。これらの筋は肩関節の腱板と同じように股関節の安定性に寄与しています。臨床で立位などの安定性に注目する時には必ずチェックしておきたい筋ですね。 臨床1年目の教科書 今回のテーマはやはり外旋6筋に数えられる”上双子筋”です。 1 触れることの意義復習になりましが、外旋6筋は肩関節でいう腱板と同じように、腸骨大腿靭帯などと協働して骨頭を支持し、骨頭の安定性に関与します。 上図の様に肩関節の棘下筋や小円筋に似て、短外旋筋も関節の後方安定性に

大腿方形筋の触診

前回は梨状筋をテーマに機能解剖、触診を整理してみました。 前回までの内容はこちらから 臨床1年目の教科書 今回のテーマは梨状筋と一緒に外旋6筋に数えられる”大腿方形筋”です。 やはり股関節の安定性に寄与する筋ですので、しっかりと機能解剖と触診を整理していきたいですね。 1 触れることの意義前回の復習になりましが、外旋6筋は肩関節でいう腱板と同じように、腸骨大腿靭帯などと協働して骨頭を支持し、骨頭の安定性に関与します。 上図の様に肩関節の棘下筋や小円筋に似て、短外旋筋も関節

梨状筋の触診

本日のテーマは梨状筋です。臨床では坐骨神経痛の訴えが聞かれた際に梨状筋症候群などで注目する筋ですね。 では、その梨状筋の触診ができるとどの様なメリットがあるのでしょうか? 本日も機能解剖と一緒に確認していきましょう。 前回までの内容はこちらから 臨床1年目の教科書 1 特徴今回の梨状筋の機能を確認するためには筋の走行をしっかりとイメージできる様になる必要があります。 そのため、まずは起始・停止を確認していきましょう 【起始】腸骨、第2~4仙骨前面  【停止】大腿骨大転子 

大臀筋の触診

本日のテーマは大臀筋です。臨床ではヒップアップなどで大臀筋の筋力訓練を実施することが多いと思います。では、なぜそこまで大臀筋に対してアプローチをするのでしょうか? 本日も機能解剖を確認しながら、大臀筋の触診について整理していきましょう。 前回までの内容はこちらから 臨床1年目の教科書 1 触れることの臨床意義大臀筋は以前紹介したハムストリングスと協働して股関節伸展に作用します。 立位での体幹前傾は支持はハムストリングスが優位に働き、姿勢を支持します。また、階段を登るなどの大

大腿筋膜張筋の触診

本日のテーマは大腿筋膜張筋です。変形性膝関節症の内反膝を担当すると、多くの方がこの大腿筋膜張筋から腸脛靭帯の緊張が高くなっています。さらに、痛みの訴えが聞かれることもあります。では、その痛みに対してどうすればいいのでしょうか? 本日は大腿筋膜張筋の機能解剖も一緒に確認していきましょう。 前回までの内容はこちらから 臨床1年目の教科書 1 触れることの臨床意義上記でも触れましたが、特に内反膝の変形性膝関節症の場合に過剰に働きます。 内反変形により、股関節から外側に流れるような

縫工筋の触診

今回からテーマが下肢になります。股関節、膝関節、足関節周囲の筋の触診について整理していきましょう。本日のテーマは臨床で鵞足筋炎などでポイントとなる”縫工筋”です。前回までの内容と同じく、特徴、触れる意義について整理していきましょう。 前回までの内容はこちらから 臨床1年目の教科書 1 触れることの臨床意義縫工筋を臨床で触診する理由として、多くの療法士が鵞足筋炎と答えます。 逆に言うと、その症状がないと縫工筋に触診することがなくなります。 では、本当に鵞足筋炎以外に臨床意義は

虫様筋の触診

【リハカレ公式HP】https://iairjapan.jp/rehacollege/前回まで小指について整理しまきました。今回のテーマとして、MP関節の屈曲、PIP関節・DIP関節の伸展に作用する”虫様筋”について整理していきたいと思います。 手指の動きを理解するためには虫様筋の走行と作用をしっかりと整理することが重要です。 前回までの内容はこちらから 臨床1年目の教科書 1 特徴虫様筋の”触診する臨床意義”を説明するためには、走行と作用を確認する必要があります。そのため

短小指屈筋の触診

前回の小指外転筋の際には、手関節もしっかりと考慮して考えていくことが重要でした。触診と同時に機能解剖を整理していくと、その筋に触れることの重要性が理解できますね。 前回までの内容はこちらから 臨床1年目の教科書 本日は”短小指屈筋”をテーマに小指の特徴などを整理していきましょう。 1 触れることの臨床意義小指はADLにおいて、中指、環指、よりも利用頻度が高い手指です。 以前も整理しましたが、生活において荷物を持つ時など、環指と小指のMP関節が屈曲していき、荷物を引きつけて

小指外転筋の触診

前回からテーマは小指に移っています。臨床で注目されにくい小指は意外に重要です。荷物を持つ時などは環指と小指のMP関節が屈曲していき、引きつけて持つことを可能としていましたね。 前回までの内容はこちらから確認できます。 臨床1年目の教科書 本日は”小指外転筋”をテーマに小指の特徴などを整理していきましょう。 1 特徴いつもは”触れることの臨床意義”から説明していますが、今回の小指外転筋は特徴から説明していきましょう。 まずは走行を確認します。 【起始】豆状骨、尺側手根屈筋腱 

小指対立筋の触診

本日からテーマは小指に移っていきます。前回までは人類の進化で非常に重要な役割を果たした母指について整理していきました。今回のテーマである小指はどのような特徴があるのでしょう? 臨床で注目されにくい小指は意外に重要です。 本日は”小指対立筋”をテーマに小指の特徴などを整理していきましょう。 前回までの内容はこちらから確認できます。 臨床1年目の教科書 1 触れることの臨床意義ADLにおいて小指はどのくらい利用されているのでしょう? 下記の図によると、意外に多く利用されており、