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広背筋の触診

前回までは回旋筋腱板の触診方法について整理していきました。臨床で意識することが多い筋群です。しっかりと触診ができるようになると評価・アプローチの精度が向上していきましょう。そのためにもまずは触診を練習することが重要です。
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今回のテーマは意外と見落としがちですが、肩関節を評価・アプローチする際にポイントとなる広背筋です。

1 触れることの臨床意義

まずは走行を確認していきましょう。
起始:第6胸椎〜第5腰椎棘突起、仙骨、腸骨陵、下部肋骨、肩甲骨下角、胸腰筋膜
停止:上腕骨小結節陵

スクリーンショット 2021-12-13 6.04.16

(引用:visible body 2021)

走行を確認することで非常の大きな筋であることが理解できます。
この広背筋は肩関節の最終域で可動域制限になっている場合、要因となっていることが多くあります。そのため、最終可動域あたりで、筋性のエンドフィールを感じた際には、しっかりと評価していきましょう。

2 特徴

広背筋の作用として、伸展、内転、内旋があります。特に臨床方の作用として意識しているのが伸展ではないでしょうか?
しかし、伸展、内旋に作用しますが、肩関節下垂位では筋全体が弛緩しており、その機能は低い状態にあります。
つまり、伸展する作用が強く働くのは肩関節が屈曲位にある状態です。

また、上肢を固定した場合には、骨盤を引き上げる作用(プッシュアップ)としても働きます。
さまざまな場面で利用されることが多い広背筋ですので、しっかりと触診ができるようになり、評価・アプローチできるようになっておきたいですね。

3 実際の触診方法

では、実際に触れていきましょう。
① 肩関節を最大屈曲に誘導
② 腋窩の後方・外側に筋腹を確認

③ 肩関節の伸展で収縮を確認
※ 広背筋の厚みも一緒に確認してみましょう。

スクリーンショット 2021-12-13 6.18.58

4 まとめ

今まで意識していなかった筋ですが、一度運動学を復習していくと触診する意義が理解できますね。触診とセットで学習していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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