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体幹の評価③

前回は腰椎の安定性に寄与している腸腰筋のついて整理しました。腸腰筋でも特に大腰筋は椎骨に付着しているため、安定性への役割を担っていました。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
今回は腰椎の後方の安定性に寄与している筋について整理していきましょう。


1 どう可動しているのか?

前回の復習になりますが、大腰筋の起始は胸椎から腰椎の横突起(T12~L5)に起始するため、脊柱の安定化に関わる非常に重要な筋肉となります。
走行を確認すると身体の前面を走行しています。

そのため腰椎の前面の安定性に寄与していることが理解できます。
では、後面の安定性を担っているのは、どの筋でしょうか?

2 特徴

腰椎の後面の安定性を担っているのが腰方形筋になります。
まずは走行をイメージするために、腰方形筋の起始・停止を確認していきます。
腰方形筋は背中の最深部にある筋肉で、腸骨稜から起始して第1腰椎から第5腰椎の横突起と第12肋骨の下部に停止しています。

この腰方形筋は両側同時に収縮することで、腰仙移行部を含む腰椎の垂直方向の安定装置として働きます。
そのため、腰椎の後方の安定性に寄与していることが理解できます。

3 実際の評価方法

実際にどう評価するのか?
方法として腸骨から腰方形筋に抵抗を加える方法を臨床では実施します。
①股関節中間位に誘導
②療法士は腸骨陵に前腕をあて、押し返すように支持
③筋力を測定
※ 側臥位にて測定

4 まとめ

筋の役割と起始停止、走行を確認することで、よりその筋の役割がイメージしやすくなります。それにより、その筋を評価する目的が明確となります。
一度機能解剖と筋の走行をご自身でも確認することをお勧めします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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