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オトナの恋と歯列矯正

皆さまご機嫌よう、もーやんです。
社会人2年目の春。私は大人になってから念願の歯列矯正を行いました。

もともと、上の前歯が出っ張っていたわたくし。小学生の頃に矯正をすすめられたことはあったそうなのですが、当時はなにもせず。
『コーンがはまった』ような存在感のある前歯を小さなコンプレックスとして抱えたまま、大人になったのです。

歯の矯正というと、どうしてもキッズのイメージ。当時はオトナのレディとして色々と心配もあったので、実際はどうだったのかレポートします(*'▽')


〇治療内容

・アンカースクリュー

『チャーリーとチョコレート工場』で矯正していた男の子は、ヘッドギアを付けていましたね。前顎の成長を抑えたり、歯を引っ張るために必要なものです。おうちの中だけで使うモノ。

成人矯正となった私も「開咬」と診断され、小さいお口の中に歯を引っ込めるため4本抜歯が必要でした。そのあとは、出っ歯を引っ張るよう力をかけ続ける必要があります。でもヘッドギアは毎晩自分で装着しないといけないし、何より見た目が悪い。。。

そこでヘッドギアの代わりにお勧めされたのが「アンカースクリュー」でした。上あごにネジを打ち込んで、そこを支点にゴムで歯を引っ張るのです。ヘッドギアと違って常時ゴムの力をかけ続けられるので、結果として早く歯が動きます。

一瞬「エッ( ゚Д゚)」と怖いけど、やってみたら一瞬だし、生活も快適でした。紹介された歯医者さんでネジをウィーンと打ち込むだけ。痛くないです。あとは、舌で触るとなんだか上あごにピアスしてるみたいな不思議なヤンチャしてる感がありました。ほうれん草の筋が絡まるけれど。

矯正が終わってネジを取るときも一瞬☆麻酔なしで、工具でウィーンとやって終わり。ビックリだけど、穴も自然にふさがるのです。

・装置

矯正と言えばワイヤーのブラケット装置ですよね!
歯の裏側でこっそり…も可能ですが、わたしは何も気にせずコスパ重視。前側にメタルクリッピーというブラケットを装着。沢山のお客様とバリバリ会う仕事なのに、なぜか矯正の装置を見せることへの羞恥心は皆無でした。むしろ、自分のお給料で矯正できていることが誇らしかったです。

・費用

矯正そのものは80万円くらい。
そこに各種装置代や診察費、歯医者さんでの検診やPMTC(歯のクリーニング)が入ってきます。数年分を合わせると総額130万くらい?もっとかな?

デンタルローンを組もうと思っていた私を止めたのは、なんと院長先生。
腕は良いのに口も態度も悪いと口コミされちゃう人だけど、そのズバッと感が私にフィットしていました。「なに?お金ないの?借金なんかしなくても、分割にすれば払えるでしょ!半年毎の4分割なら払える?」と、メニューにはない分割払いをOKしてくださったのです。感謝…!

診察は1回5,000円。月に1~2回の診察は新社会人には痛い出費でした。さらに3~4万円の○○代という支払いもたまにあって、グヌヌ…と唸る月も。でも、無事に分割分を払いきれたときは、良いビールを買ってきて祝杯をあげましたよ('ω')ノ☆いぇーい

医療費控除のために確定申告を覚えたのも、歯の矯正からでしたね~。
感慨深いわ。

・期間

矯正を始めて2~3年は、装置で歯を動かす「動」の治療。その後は、装置を外して歯が動かないように保定する「静」の治療です。保定期間は月1→3か月に1回→半年に1回→1年に1回と、通院の期間が空いてきます。年1になるまでが大体2~3年と、動の治療と同じくらいはかかるでしょうか。

体感としては、装置が外れたときが一番テンションMAX。はじめは「外れた‼」と興奮していて、段々と「面倒だけど、維持するためにリテーナーちゃんとしなきゃ」と落ち着いてきます。

8年経った今でも、寝るときにはリテーナーという保定装置を使っています。先生から言わせると、「リテーナーは一生使える」そう。上の歯はもう動かないのですが、下の歯は今もズレやすいみたい。リテーナーをサボると「今だっ」とばかりにある1本だけ捻じれ始めます…。リテーナーをサボると、それだけ歯が固定されないのでずーーっと使い続ける必要が。。。まあでも、もし止めても、そこまでひどく捻じれることは無いそうですが。

逆にいうと、リテーナーさえ夜の習慣にできれば一生キレイな歯なのです。

〇歯の変化

まず、大きな変化としてはEラインができたこと。横顔でお鼻と顎を線で繋いだときに、唇が線の内側に収まっていることを指しますが、矯正前は上唇も下唇もラインをはみ出していました。

前から見たときも、唇の突出感がなくなり、あごの梅干しみたいなモゴモゴも消えたのです。

矯正前は前歯がうっすら下唇に乗っかっていて、口をキュッと閉じても水が漏れちゃうので、うがいが苦手でした。ほんとに、ぴゅーっと唇の隙間から水が出ちゃうの。また、出っ歯のせいで唇を噛んでしまい口内炎だらけでした。それも一気に解消☆

顔の下半分が動いたことになるので、矯正中の1~2年で久しぶりに会う人には「綺麗になってる!」と驚かれました。矯正を見守っていた友人にも「やっぱ顔変わるね」としみじみ呟かれました。笑

○メリット

矯正中のメリットは、正直あまりありません( *´艸`)
特に始めて半年の間は、抜歯や装置の装着などで大変です。でも、すごく充実感があるのですごい元気でした。笑

あ。でもそういえば、意外なことに「私もむかし矯正してたんですよ」と話しかけてくれる人が沢山いたのです。お客様との飲み会があっても「大変だよね」と話のきっかけにしてもらえたり、自然と盛り上がったおかげでその後の話に繋がったり。ビジネスマンの多くは「歯並びが綺麗=きちんとした人」という欧米風の価値観を持つ人も多いようで、好意的に捉えてもらえることがほとんどでした。

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さて。矯正をして1年もすると、随分と歯並びが整ってきます。この頃になると、メリットだらけです。

矯正をしたことの何が一番のメリットかと言えば、もちろん歯が綺麗になることですよね。

また、横顔も整って、出っ歯も収まって、長年のコンプレックスが少しずつ治るにつれて「せっかく高いお金をかけたんだから、歯も、身体も、自分自身も、もっと大切にしよう!」と意識していきました。

矯正費用の捻出のために節制していたからか、気付いたらナチュラルに痩せていたわたくし。そのおかげでオシャレにも気を遣うようになり、ルミネで上品なワンピースを買ってきたり、シャネルのリップを初めて買ったり。

歯のクリーニングも4か月に1回は必ず行っていて、パウダーの装置でステインや黄ばみを取ってもらってます。行くと必ず綺麗になるので、トゥルトゥル~♪と毎回ちょー楽しいです。
歯科衛生士さんとお話するのも楽しいし、少しでも気になることは先生に相談できるので虫歯もゼロ。自分では気づかなかった食いしばりなども判明し、歯の健康もすごく意識するようになりました。

結婚した今では、自然と旦那さんも歯の定期健診に行くようになりました。これって、今後の健康にとっても大切なことだと思うのよね。

○デメリット

はい、デメリットですが・・・そりゃもうベストオブベストは痛みです。
動の治療の1・2年は、「痛い・挟まる・見た目が悪い」の3拍子揃っています。

痛みも種類がありまして、「抜歯後の痛み」「ゴムで新たな方向に力を加えるとき」「ゴムを付け替えて2・3日」「舌がうっかり装置で擦れたとき」「装置で口内炎ができたとき」などなど。痛いときは、ほうれん草を噛んでも、トマトを噛んでも痛いです。噛んだ瞬間にズキッとして、涙目になるの。

レタスでも痛いけれど、ほうれん草とトマトは今でも覚えてるほど痛かったです。

仕事中はもちろん、友人や恋人とも気にせず外食してましたが、「パチンとゴムが外れたとき」「装置に何か挟まったとき」はサッと顔色を変えてお手洗いにダッシュ。場を抜けられないときは、舌をどうにか動かして何とかしようと必死でした。。。

○出会いと恋の話

さてさて。社会人2年目というと、ちょうど友情も恋も色々と楽しくなる時期です。そこから装置を付けている2~3年といえば、年齢も意識し始めるお年頃。矯正が恋の邪魔をしないか心配ですよね。

私の場合。矯正していても彼氏は出来たし、アプリで何人もデートしたし、そのあと恋をして結婚しました。旦那さんと付き合い始めてしばらくしてから、ようやく動の治療が終わり装置が外れたくらいです。

たぶん、旦那さんは何も気にしてなくて、私が矯正していたことすらあやふやになっていると思います(´▽`)うふふ。

例えば口元をやたら隠したり、「矯正してるから~」と何度も話題にすると嫌でも意識すると思うのだけれど、私が気にせず食べて飲んで笑うので、相手の方も普通でした。アプリ組に関しては、もはや私が矯正してると気付いてない人もいた気がします。。。笑

普段は元気いっぱい能天気に過ごしていた私でしたが、正直に言うとキスはちょっと不安でした。嫌じゃないかな、とか。
でも、いざとなると男の人はそんなこと気にしないみたい。平気でガンガン深くなるので、逆にビックリしたくらいよ( *´艸`)


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