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糖尿病患者の血糖コントロールにおける阪神淡路大震災の影響 Paper.3

Influences of The Great Hanshin-Awaji Earthquake on Glycemic Control in Diabetic Patients
糖尿病患者の血糖コントロールにおける阪神淡路大震災の影響


Diabetes Res Clin Pract. 1997 Jun;36(3):193-6.doi:10.1016/s0168-8227(97)00030-2.

【著者】K Kirizuka氏、S Tsuboi氏ら

【結果】

A significant temporary increase in the mean value of HbA(1c) level was found after the earthquake (8.34 +/- 2.07% in March, 1995 vs. 7.74 +/- 1.82% in December, 1994, P < 0.01). Ninety nine of them showed more than 0.5% in the rate of increase. Multiple regression analysis was applied to the following factors: inappropriate diet, discontinuation of drug uptake, reduction of exercise, destruction of house, long stay at shelter, sex, age, and pre-earthquake therapy. Among them, inappropriate diet demonstrated the highest partial regression coefficient to raise the mean value of the HbA(1c) level. The increased level of HbA(1c) declined gradually to the pre-earthquake level in September, 1995. This study emphasizes the importance of appropriate diet for diabetic patients during a natural disaster.


地震後、HbA1c(習慣的血糖管理の指標の一つ、数値が高くなると血糖管理が悪化している可能性が強まる)レベルの増加が認められた。その影響の可能性として、不適切な食事はHbA1cレベルの上昇に最も強い相関関係が認められた。HbA1cの増加は1995年9月(地震発生から8カ月後)に地震前のレベルに徐々に低下ていました。この研究は、自然災害時の糖尿病患者のための適切な食事が重要であることを強調している。

【対象者】糖尿病患者

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