企画職の人がエンジニアを味方につけるために言ってほしい一言【エンジニアより】
VS 職人肌
普段、エンジニアと一緒にものづくりしている人へ。
エンジニアは取っ付きにくく、気難しく、怖いというイメージを持っているかもしれません。
仕事を頼みに行くときも、「嫌な顔されないかな…」とビクビクしながら声をかける…。
断られはしないものの、エンジニアからは「うーん、はい、わかりました…」と快諾してくれたとは言い難い返事が返ってくる…。
実際エンジニアとして働く私も、企画職の人が持ってきた仕事依頼に↑のような返事をしてしまうことがあります。
もっとエンジニアさんと二人三脚で一緒に仕事できたらな…。
と、悩める企画職の方に向けて、エンジニアを味方につける方法を紹介したいと思います。
言ってはいけないNGパターン
あなたはエンジニアに仕事を頼む際、このように言っていませんか。
「~~っていう企画なのですが、できそうですか?」
一見普通の頼み方です。
でも、この「できそうですか?」という問いかけは、非常にエンジニアを悩ませるのです。
エンジニアは良くも悪くもロジカルで真面目な人が多いので、「できそうか?」という質問に対してちゃんと答えようとします。
つまり、その回答は「YES(できる)」もしくは「NO(できない)」です。
たとえそれが面白くなさそうな企画でも、仕様に懸念がある企画でも、「できる」か「できない」で答えようとします。
そして、多くの場合、不可能でないならば「できる」と答えます。
「できます」と返事をされたあなたは、エンジニアの保証を得られたと思い「では具体的な打ち合わせをしていきましょう」と話を進めていきます。
一方でエンジニアは、企画に対して不満や懸念を抱えているかもしれません。例えば私の場合は、以下のように思いながら仕事をしたことがあります。
できるとは言ったけど、この企画が良いとは思えないんだよな…。
でも僕の意見は関係ないんだろうな…
「できますか?」と聞いたとき、「できはしますが…」「できるとは思いますが…」という言葉が返ってきたことはありませんか?
それはエンジニアの企画に対する不満や懸念の表れなのです。
言ってほしかった一言
ではどのように聞けばいいのか。
答えは簡単で
「~~っていう企画なのですが、どう思いますか?」
こう変えるだけでよいのです。
このように聞かれたエンジニアは「面白いと思います」だとか「微妙です」とか、企画自体へコメントしてくれるかもしれません。
そうではなく、「もう少し仕様詳細にください」「間に合うと思います」とか企画自体の感想をもらえなかった場合は続けて「ちなみに〇〇さんはこの企画面白いと思いますか?」と聞いてあげましょう。きっと何か感想を返してくれます。
このようにコミュニケーションの仕方を変えるだけで、先ほどまで「仕事を頼む側」と「仕事を受ける側」だったのが、「同じ仕事をする仲間」に変わります。
そう、エンジニアを味方につけるためにすべきことは、
一緒に企画について考えて一緒に作っていく一体感を生み出すこと
なのです。
心理学の言葉で、スティンザー効果というものがあります。
これは超意訳すると、対面に座る人とは反対意見や対立を生みやすく、隣に座る人とは味方になりやすいということを言っています。
今回のシチュエーションの場合、仕事を頼む頼まれるの関係(対面に座る)よりも、同じ仕事をする仲間関係(隣に座る)と考えられます。
エンジニアも、いいものを作りたい
一言言い方を変えるだけで本当にエンジニアとの間に一体感が生まれるのだろうか?
そう思う方もいるかもしれません。
大丈夫です。
あなたの会社にいるエンジニアは、いいものを作りたいという思いがあってその会社にいるはずです。
いいものを作りたいという思いがあるならば、あなたが「一緒に作っていきましょう」という姿勢を見せるだけで心を開いてくれるはずです。
エンジニアの意見なんて一々聞いてられない。
そう思う方もいるかもしれません。
大丈夫です。
あなたの企画が素晴らしいものであるのならば、エンジニアも説得できるはずです。そして実際にエンジニアの意見を聞き入れなくても、一緒に作っていくという姿勢がエンジニアのモチベーションを上げるはずです。
ぜひ、明日から実践してみてください。
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