見出し画像

アフターコロナは刷新だった!

▼執筆 / JAA主任講師・ビューティーライフ研究所 高橋 佳璃奈先生

前回コロナ罹患に関しての感想を書きましたが、後遺症として鼻うがいのしすぎによる嗅覚・味覚障害があり、すぐに通院した耳鼻科での処置がよく、罹患の一か月後には速やかにそれぞれの感覚が戻ってきました。

でも、2週間以上の無味無臭期間を経験すると、以前の感覚は記憶から刷新されて、新しい感覚としての体験をさせられました。例えば今までアタリマエのように感じられた素材の味が、強弱濃淡を経てさらなる体の仕組みについて深く感じ入ったのです。

■その1
嗅覚と味覚は同じラインではなく、複雑に交差する螺旋的な神経回路のよう。例えば、匂いのない食べ物は味がほとんどしなかったけれど、カレーやハーブのような芳香成分を含む料理は50%くらいで味が分かり、それを足掛かりに味覚回復を目指していきました。

■その2
最初に味が分かったのは、何と梅干。梅干はあまり香りはしませんが、塩味と独特な味がふわーんと感じられたのに感激。その次がなんとチョコレート。塩味や甘味、苦みや渋味という舌に感じる感覚は、嗅覚とは別のところで機能しているということがわかり、ではスイーツの甘味は全部わかるのかというとそうではなく、なぜチョコレートが特出してわかるのかも不思議でした。チョコはガイドになったので、カカオ中心の物を今でも毎日食べています。

■その3
嗅覚を刺激するために、毎日ラベンダー精油を嗅いでいました。最初はわからなかったけれど、少しずつ感じるようになりましたが、どうも脳の記憶からの情報が強く、「なんかちょっと違う」みたいな感覚があり、記憶と一致する香りとは今でも違うのです。

■その4
罹患当初は発熱により食欲もなく少量のお粥しか食べられなかったのですが、熱が下がって「体力を戻さなくては」と思い、食べられそうなものを冷蔵庫にある在庫の中で考えながら作っていったのですが、やはり1週間くらいは従来の半分くらいの量しか食べられませんでした。これは、体を回復に向かわせるのに、体の全機能がフル活動しているため、多くの食事に対する消化力にエネルギーを使わせないように、という体の意志を感じました。

発熱には体の全エネルギーを使ってウイルスや菌を殺すための免疫力の発動を感じ、初期の頃は血圧の幅が20くらいになり、心拍数は120越えが数日続き、心臓がものすごく頑張って白血球を全身に送っているイメージが浮かびました。体の主である私は、それを応援するべく安静にして余分なエネルギーを使わず、こまめに水分補給をすることに徹しました。コロナで亡くなる人(枠接種済みの人)や後遺症の多くに、心疾患や血液疾患が多いのは、この心拍数が上がることによる心臓の疲弊が感じられました。こんなことに気づけたのも、年齢を経て心身の全体性の観察や洞察力が高まったためと思われます。

■その5
味覚や嗅覚が戻り始めたころから、今まで以上に「食」を大切にしました。回復のために必要な栄養素としてミネラル類を意識したり、わかりやすい味付けとしてのメリハリをつけ、ゆっくり味わうことや、消化力の状態の観察もしました。味覚が戻るにつれ、空腹感も強くなり排泄も増えていく、という消化力全体のバランスが分かってきました。全てが繋がっていることが深く理解でき、体が備えている一つ一つの機能は何一つ無駄なものがない、ということをしみじみ実感しています。


今回のコロナは、初期のものと違って感染力は強いものの、肺炎などの重症化リスクは低くなり死者数は減っているのかもしれませんが、ワクチンの後遺症に苦しむ人は多くなり、まだまだ「乗り越えた」という状況には遠いのかもしれませんが、この5月からは以前の生活に戻すべく、医療制度がインフルエンザなどと同じ5類という扱いになることが決まりました。

検査キットが2千円以上することから検査をする人はぐっと減り、隠れ罹患者が増えていくことでしょう。まさに、自分身は自分で守る時代へ突入。
ワクチン未接種の私は、罹患のおかげで自然免疫をいただき、味覚も戻って食事を美味しくいただくという意識がますます高まり、「旬」のものを大切に味わっています。

春の新物が大好きなので、日々食材の美味しさに感動していますが、同時に味わいが少なくなっているものもあり、便利さや売上のために農作物のいじりすぎを懸念している懸念もあります。免疫という自分の体に備わった機能をいかに育て維持していくか、これからはそのノウハウが注目されるでしょう。

そしてその力は、個々に違うのです。現代栄養学のように、アレコレと素材を並べられても、体質によって消化吸収力が違い、その素材を食べていれば栄養という恩恵に預かれるという考えは、東洋医学では肯定できないのです。

それを踏まえて、皆さんにアドバイスできるとしたら、下剤等を用いずに自然の力で「食事量・内容」に見合う「排泄」がなされているかが、消化機能力の目安になるのです。その自然の流れのプロセスの中に「免疫機能」に役立つ細胞が発動し、体の抵抗力となってそれぞれの時代の荒波(気候、温度や湿度、太陽フレア、電磁場、周波数、マスコミ等の媒体による人々への洗脳力、集団意識など)への対抗へとつながるのでしょう。

2023年はアフターコロナイヤーとして、世界の状況と人々の意識と行動への変化が顕著になる年。それは、個々の体験に基づいた「人間力が発揮された時、世界は大きな変化を観ることになると、確信しています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました(*´▽`*)☆

JAA事務局
MAIL ; info@jaa-aroma.or.jp
FD ; 0120-080-879(平日12:00~17:00)
JAA Shop
MAIL ; info@jaa-shop.jp
FD ; 0120-597-123(平日10:00~17:00)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?