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ナポレオン【Jシネマレビュー#40🎬】

リドリー・スコット×ホアキン・フェニックスのコンビで作られた本作品。

記念すべき40本目のレビューです🎬

↑あくまで個人の感想です

・内容     13
・演技演出   15
・視覚効果   13
・音楽     9
・エモーション 10

フランス革命期の軍人ナポレオンを描いた作品ということで、英雄とした崇められた様子を想像しましたが、本作品は内面的な人間関係を扱ったシーンが多く、むしろ彼の弱みを写し出したような内容となっていました🏇🏾

偉人、奇人ナポレオンを演じたホアキン・フェニックスの演技力はさすがという感じでしたし、ワーテルローの戦いなどは、迫力ももちろんですが、全体的な隊列を写した引きの画も素晴らしく、戦闘シーンとしては臨場感のある仕上がりになっていました⚔️

一方で、彼が引き起こした戦いの数が多すぎるからか、特に後半の戦いの数々は、やや駆け足になってしまったのかなという印象も受けました。

ナポレオンが生きた時代の慣習や人間関係、生活というものは、今とはかけ離れているため、登場人物に感情移入することは特になく、また人々を感動させるような構成ではなかったです。

↑フライヤーはこちら

"公の幸と私の不幸"

⚠️ネタバレがあるのでご注意ください。

ナポレオンという革命家は、たしかに国家を動かす意味では、もの凄い才能と運を持ち合わせていましたし、歴史に名を残す功績を残しました。

しかし、プライベート面での不幸、人間的な不器用さが、本作ではフォーカスされており、それは派手で華やかな彼の政治的な功績とは対照的なものであったと想像できました🧐

ジョゼフィーヌの存在は、ナポレオンにとって相当大きかったでしょう。
彼女のスキャンダルを知って、戦地を放棄して家に帰ってくるくらいでしたからね…😅

ナポレオンが、国家を統治するような権力者でなければ、ジョゼフィーヌと離婚する必要はありませんでした。
子供が作れない=後継が望めないということで、離婚せざるを得なかったのは、心苦しいものでした。
公的な事情を優先せざるを得ないために、私的な事情を諦めるしかなかった典型的なシーンであったと思います。

そう考えると、現代の日本であれば、皇族一家などは、やはり周りの目に対するプレッシャーが相当だと想像できます…😥

ナポレオン法典にもあるように、ナポレオンが政治に与えた影響というものは、世界的に現代でも受け継がれるほど大きいものでした。
しかし、その代償や、彼の負の部分というものを、本作品では見た気がしました…

キャスト
ナポレオン・ボナパルド
-ホアキン・フェニックス
ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ
-ヴァネッサ・カービー
ポール・バラス
-タハール・ラヒム
テレーズ・カバリュス
-リュディヴィーヌ・サニエ
アルマン・ド・コランクール
-ベン・マイルズ
マリア・レティツィア・ボナパルト
-シニード・キューザック
ルイ=ニコラ・ダヴー
-ユセフ・カーコア
ジャン=アンドシュ・ジュノー
-マーク・ボナー
ルイ18世
-イアン・マクニース

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