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日記

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日常
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#エッセイ

2022.03.21

2022.03.21

 食べても食べても足りない。
 腹が減っているから食べるというより、食べたことを感じたいから食べている。
 昨日食べた物は忘れ、明日も何か食べる。
 春の陽射しがぼんやりと自分の心細さを照らす。
 暖かくなってきたことで、虫のように動こうとしているのかもしれない。エネルギーの貯蓄。すでにある脂肪から捻出してくれはしないらしい。

 他人の平均よりはるかに休んでいるが、寝ても寝ても寝たりない。
 夢

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2022.03.17 日記

2022.03.17 日記

寂しいような気がする。
人恋しいというよりは寂寞。何も成しえなかったこれまでの道程をふりかえり悲しさを覚える。
何もかも与えられていながらのこの悩みは不道徳だ。私が何者になろうとも、なれなくても、すべてを許容されている。
元気でいてくれればいいらしい。
明るく笑っているだけで他に幸福を与えられた幼少期はとうに過ぎているのに。

病が寛解すれば何者かになれるのだろうか。なれるはずもない。目の抜けるよ

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2022.02.22 日記

2022.02.22 日記

 気がまぎれるので文章を書く。
 君たちみたいにまともであれば良かったのだが、残念ながらそうではない。薬とサプリと生活習慣で生きながらえる。
 夜遊びして騒いで遊んで、をしてみたい。
 体力がない。
 したいことをできないのに生きているのは何故なのか。
 人は皆、したいことが100%出来る訳ではないのは知っている。自分の欲求を調節し酸っぱい葡萄を求めていると思い込む。

 その暗示は普段はとけない

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2020.07.22 死んでしまった思い出

人が死んだ思い出を標本のように並べ哀悼と言い換えればいいが愛でてさえいるかのように思い返す。
自己が死に惹かれがちな質であるから、一抹の羨ましさが混じるが大部分は悲しさを覚える。
君たちが死んでしまった世界を私はまだ生きている。
恨み言を言っている。
話すのが楽しかった。居なくなってしまって恨み言を言うのも仕方ないだろう。

昔友達が死ぬとどんな気持ちがするのだろう、と想像したことがある。
その時

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2020年4月17日

死ぬタイミングを逃した。
私はあのタイミングで死ぬべきだった。あれが最後のチャンスだった。
日々日々夜の具合悪さに怯えて薬で不安をごまかし、それで社会に迎合しきれない情けなさったらない。
生きている意味がない。見失ったのではなく、元からない。中途半端な子供人間として育った私は、どこにも参加できないまま、布団に埋もれている。
馬鹿か。
書いているのに、書いていても。
読まれたくて書いているのに、私の

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2020.2.19 3:33 私には交通費を出すだけの価値がない

2020.2.19 3:33 私には交通費を出すだけの価値がない

私には交通費を出すだけの価値がないのかもしれない。価値がない。嫌だ。
人と触れ合うと嫌な考えばかり浮かび、自分が嫌になる。

街はうるさく、太陽は眩しく、蛍光灯は目を焼く。
すべてに眉を寄せて何も言うことができない。
この世がこのままでは到底向いておらず苦い気持ちのままだろう。世界は変わらない。自分がなんとかするしかない。
社会に適合するための教育の失敗例。教化をやめれば、自由な個性が伸ばせ人

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2020.2.12 18:20

2020.2.12 18:20

ひどく疲れた気持ち、これは翌日には治る。
翌日だけがわたしを救い、他は慰めにならない。本を手にとってめくり目が滑ってやめるの繰り返しから、本を手に取ることもやめてしまった。
寝て起きて寝て起きて寝ることが生活の大半を占めており、わたしはもうどこにも行けないんだな、と、布団で思う。
慢性的に憂鬱がうっすらと心を漂い、楽しい瞬間を覆い隠す。自分の考えのせいか、性格のせいか、そのまた他の要因かわからなく

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日記

今日も事務仕事。

日々は浪費であり夢である。自分の思い通りにならないことをやっている。これは時間の浪費や夢とほぼ同じと考える。浪費を仕事に費やしている。夢として現実を過ごしている。

この日々を送っているこれは――自分の願望とは反したものであり――自分の意志が通用しないこれは、どうしてだろう。夢だからだろうか。

夢は無視された自分の願望とやらでもが写されている。しかし、現世は夢というには厳しす

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毎日 2020.01.16

毎日 2020.01.16

生活はあまりにも変わりない。
今も昔も何の生産性もない私の生活を、誰に見せるわけもないで営む必要性に悩んでいる。
誰かに見せなければやってられない、と昔はあけすけにやっていたが、それも下品かと思うようになって、そして沈んだ。沈んだというしかない。まだ昔のほうが良かったかもしれない。そっちのほうがまだ。
この文はいう必要もないこと。
自分で再確認をする作業。
それだけのものが、さらに共感があるとより

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日記

 いらない子になった。世間からいらない子になった。

 良い子でいたかった過去が私にもある。私は、すでに十代のころに失格を言い渡されていたので、半分諦めていたのではあったけれども、挽回の機会があるなら、それを生かそうと思って居た。しかし、私は結局いらない子になったらしい。

 何からいらない子とされたかと言うと、世間一般の常識的な人間からいらない子とされたようだ。彼らは冷酷で判断力に優れ、一般的じ

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日記

日々思えども、簡単に思いは変えられないので、昨日と同じことを思う。しかしそれを書いても詮無いことだ。同じことへの繰り返しの思考は、ある日突然飛んで結論に至るようなものでもない。

何事も積み重ねという訳なのか。この思索に出口はあるのか。誰が答えを出して、提示してくれるのか。

前人未到の地に行っているはずもないのに、一人出口を模索し、一人切り開いていかねばならない。ショートカットのできない道を歩ま

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