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今までどのような本を読んで,自分が創られてきたか.

はじめに

転職を機に今まで関わることがなかった人たちと関わるタイミングが増えてきた.

このタイミングで今の自分がどのように創られてきたか.

これを,2022年7月18日(月)の現在の自分がどのような本が好きか.という観点で振り返っていこうと思う.

1.  『 愛するということ 』 著. エーリッヒ・フロム

まず1冊目は,自分という人間を語る上で欠かせないので,この本である.

本というものを読み始めたきっかけとして,恋愛感情の好きということや人を愛するというような感情が全く理解できなかったことがはじまりである.

その感情を少しでも,直感ではないような形で理解したいと思い,本書を読んだ.

本書の中での学びは多くあるが,ここでは本書から1番好きな言葉を引用することだけに留めておこう.

幼稚な愛は「愛されているから愛する」という原則にしたがう。成熟した愛は「愛するから愛される」という原則にしたがう。未成熟な愛は「あなたが必要だから、あなたを愛する」と言い、成熟した愛は「あなたを愛しているから、あなたが必要だ」と言う。

エーリッヒ・フロム. 愛するということ (Japanese Edition) (Kindle の位置No.692-694). Kindle 版.

この言葉がすべてである.

「愛する」ということについて考えるのは,死ぬその瞬間まで考え続けながら生きていきたいと考えている.

ただ今の段階で言えることは,客観的な愛するという行為の型に囚われずに自分自身の愛情表現で周囲の人々に良い影響を与えていけたらいいと思う.

2. 『 ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 』 著.帚木蓬生

本書は,自分の好きなポットキャスト『超相対性理論』の中で幾度か引用されていた本の1つである.

そもそもネガティブケイパビリティという言葉自体に馴染みが少ないと思う.
そこでまず本書よりネガティブケイパビリティとは何かについて引用しようと思う.

ネガティブ・ケイパビリティ(negativecapability負の能力もしくは陰性能力)とは、「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」をさします。あるいは、「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」を意味します。

帚木 蓬生. ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.78-81). Kindle 版.

この本が自分にどのようにいい影響を与えたか. について説明しておこうと思う.
もし,自分と同じ立場の人がいれば少しでも役に立てるのではないかと思っている.

なぜこの本が自分自身の中で大切か.ということを話そうと思う.
自分自身は,今年の6月にアパレル ⇨ エンジニアとして転職をしたのだが.
その時の軸として,環境問題・防災に関わりたいという想いがあった.
細かい話は割愛するが,その軸を決めるときに困ったことがあった.
それは環境問題・防災には関わりたい!!この気持ちはあるのだけど.

その業界の中で具体的にどこに関わりたいのか.
今ある社会課題をどのように解決していくのか.
そもそもなんでやりたいと思っていたのか.

こんなふうに思考がぐるぐるとしていた.
その理由は何かと考えてみれば,安易な完結策を出そうとしていたのが原因
だった.

何をやるには,答えを出さなくてはいけない.そんなふうに考えていた.
だけど,思考するの輪が自分の手の届く範囲にないにも関わらず,必死に答えを出そうとしていた.

そんなときにこの本に出会った.

ネガティブケイパビリティという言葉に出会ってからは,安易に答えを出そうとせずに,その課題意識を抱えて生きていくということがより大切で,日々の生活の中でそれの思考をアップデートしていくことが大切なのか.

そんなふうに思えるようになった.

立場は違えど,大きい問題や社会課題について必死に考えようとしている人には,是非読んでほしいとおすすめできる本だ.

3. 『 嫌われる勇気 』 著. 岸見 一郎古賀 史健

言うまでもなく名著.

全人類におすすめしたいと思う.

生きやすくするための最も重要な手段のひとつとして課題の分離があると思う.
仕事でも恋愛でも,未来に行うであろう子育てに関してもこの思考は一生使っていくと思う.

本書については,多くは語る必要はない.

4. 『 思考の整理学 』 著. 外山 滋比古

こちらも名著.

一言でいうのならば,言語化できない日常の中で味わう感覚すべてを洒落た比喩表現を用いて表現している書籍.

「日常の中でどのように学びと一体化した生活を送るのか.」
「どうすればもっといい問いやアイデアが出るだろうか.」

このようなことを思考する上で少しでも躓くことやモヤモヤすることがあるときは読む本.

考えるという行為が好きな人も,苦手な人にもおすすめしたい本である.

5. 『 覚悟の磨き方 』 著.超訳:吉田松陰 編役:池田貴将

最後はこの本である.

生き方そのものが大好きな吉田松陰の本である.
本書は超訳であるので,吉田松陰の言葉がそのまま書いてあるというわけではないが,多くの力がもらえる.

自分が何をすべきか.迷った時や,活力が湧かない時などに何度も自分を振り
合えるときに読む本.

多くある好きな言葉の中で1つだけ紹介しようと思う.

自分がどうあるべきか
反求諸己。
「すべての問題は根本は自分の中にある」
どれだけ大きな計画であっても、
物事を動かす基本はここにあります。
計画がうまくはかどらずに悩んでいるときは、
外部に答えを求めることなく、
「まずは自分はどうあるべきなのか」
雑音から距離を置いて、ひとり静かに考えてみましょう。

超訳 吉田松陰 編訳 池田貴将 覚悟の磨き方

おわりに

今回この記事を書いた背景には,話したいけどなかなか時間が合わない人.や僕のことを認知しているけど中身を知らない人.などに少しでも知ってほしい.また知るきっかけになれば.という想いを込めてこの記事を書いた.

現在では,月に1回のペースでDorisNというコミュニティであらゆる事柄について具体と抽象を行き来しながら理解を深めたり,新しい問いを見つける.というような超相対性理論ごっこをしている.

話す内容も幼稚であるし,何をしたいかということも明確ではない.
ただ話すのが好きで.知るのが好きで.学ぶのが好きで.
そんな人たちがいる場になっている.
もし気になる人がいれば,TwitterのDMに連絡をいただけると嬉しいです.
https://twitter.com/izuha0

最後まで読んでいただき,ありがとうございます.

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