非実在農業女子

2023年2月現在、ネット上で「西条市の農地が水資源目的の中国資本に買われている」とい…

非実在農業女子

2023年2月現在、ネット上で「西条市の農地が水資源目的の中国資本に買われている」という情報が広がっています。地元の一農家の目線でそのファクトチェックを行い伝えていきます。 農業法人を攻撃する意図はありません。私のスタンスをプロフィールに書いてます

マガジン

  • 愛媛県西条市の外国法人子会社による農地取得に関する考察

    2023年2月現在、ネット上で「西条市の農地が水資源目的の中国資本に買われている」という情報が広がっています。地元の一農家の目線でそのファクトチェックを行い伝えていきます。 農業法人を攻撃する意図はありません。

最近の記事

農と食の安全に関する情報源(暫定版)

こちらは、私が記事を書く上で情報収集のために参考にしているサイトのリンクを勝手に整理したものです。 サイトの傾向を大きく2つに分類していますが、一方が正しく、べつの一方が間違っている、という意図で分別してません。単にサイト内の傾向で分別しているので、その点ご承知ください。 ※個人名は敬称略です。 ☆農薬・添加物・種苗法・GM作物等について、エビデンスに基づく情報を発信している団体・個人農薬工業会 [PDF]「週刊新潮の掲載記事に関する農薬工業会の見解」統合版 日産化学

    • 【雑文】農園公開にやってきた、自然農のおばさんの話

      10月3日に、株式会社イーキウイが農園整備完成の披露を兼ねて、住民説明会を開催していました。 堂々と農園を見学する絶好の機会でしたが、この時期は多くの農家が稲刈りの真っ最中で、私も忙殺しており説明会には行けませんでした。 ところが、長野地区の近くに住む農家の知人とたまたま会った時、説明会に行っていたことが判明。住民説明会であった印象的な出来事について、さらっと教えてくれました。 この知人は、農地の提供者でもなく、説明会の案内が届くような関係者ではないけれど、数日前から「説

      • 【資料】「西条市農業委員会議事録(抜粋)」まとめ

        株式会社イーキウイに関する、西条市農業委員会の議事録の内容について、市のpdf資料から抜粋しまとめました。 市がサイト上で誰でも見られる形で公開している公式文書ですので、引用には問題ないと判断しています。 なお、過去の記事「14.直近(3/6)の西条市農業委員会議事録」は内容が重複するため、この資料の公開と同時に記事14を欠番扱いとしました。 平成30年度第6回総会 議事録平成30年9月5日(水)開催 令和4年度 第12回総会 議事録令和5年3月6日(月)開催 令和5

        • 23.水源地の近くで除草剤を撒いても大丈夫?

          参政党の正義は、法律をも超えるのか2023年10月頭のことですが、参政党愛媛県連代表者の八木氏と同党所属の宇和島市議山本氏が、イーキウイの園地近くの公共上水道汲上施設「丹原地区簡易水道長野第3水源地」付近を訪れ、動画を撮影し次のようなフェイスブックを投稿しています。 二人は、(おそらく)イーキウイの関係者が自社の農園敷地(ネットの外側)の農道脇の雑草が伸びているため、除草剤を散布して雑草を枯らしただろう痕跡を発見し、勝手に問題視しています。 除草剤散布が行われていた箇所

        農と食の安全に関する情報源(暫定版)

        マガジン

        • 愛媛県西条市の外国法人子会社による農地取得に関する考察
          32本

        記事

          【資料】市議会議事録

          西条市 平成30年 6月定例会 06月12日-03号 西条市 令和 4年 9月定例会 09月13日-03号西条市 令和 4年12月定例会 12月06日-03号西条市 令和 5年 3月定例会 03月08日-04号

          【資料】市議会議事録

          【資料】西条市の「皆さまからのご意見・ご提言と市の対応」のまとめ

          「外国法人が出資する日本農業法人による西条市の農地取得」について、西条市民から寄せられた意見と、それに対する市の回答を、わかりやすくまとめました。 まあ、長文のヤツはほとんど参政党が出したんだろうけど。質問側が一向に認識を改めないところとか、行政側の取り付く島もない塩対応ぶりとか、私は笑えますけどね。 同じような文言ばかりの押収で退屈かもしれませんが、市の公式回答ということで理解の一助になればいいかと思います。 令和4年度(10~12月)皆さまからのご意見・ご提言と市の対応

          【資料】西条市の「皆さまからのご意見・ご提言と市の対応」のまとめ

          【資料】Youtube動画

          西条市の農地を取得した外国資本が入っている農地所有適格法人「株式会社イーキウイ」について、事実に基づかない情報を発信しているYoutube上の動画を、資料目的にリンクを収集しました。 また、各動画のコメントの大半は参政党を盲目的に持ち上げているような提灯コメントがほとんどですが、少なからずある「参政党の発信に対し疑義を持っている・批判的なコメント」を引用してぶら下げて収集しました。 あくまで事実検証のための資料であり、動画の内容を支持し広める意図はありません。 参政党【公式

          【資料】Youtube動画

          22.イーキウイの出資元の「香港」の会社を調べた結果、衝撃の新事実が!

          参政党の松田学元代表と自称経済安全保障アナリスト平井宏治両氏は、出演した動画でイーキウイの社長の会社JACEは香港の宝石商だとトンデモ説を披露し、「西条市の農地を取得したイーキウイ=中国企業」というイメージを動画視聴者(コメントみると参政党員ばっかりじゃね?)に植え付けて不安を煽っています。 前回の「21.参政党と同調する経済安全保障アナリストの「致命的」な分析間違いを指摘」にて、ニュージーランド国内の法人登記データを元にその誤りを指摘しましたが、十分ではないと感じたため

          22.イーキウイの出資元の「香港」の会社を調べた結果、衝撃の新事実が!

          【雑文】僕たちは日本を耕す外国人たちと共存できるか

          外国人の農地取得に対する、若手農家のスタンスはどんな感じか私は農家なので、農作業中にイヤホンで農系ポッドキャストをよく聞いてますが、先日フォローしている脳ある鷹さんが、そのものズバリ「外国人の農地取得」をテーマに語っておりました。 西条市にある外国法人のキウイフルーツ農園についても触れており、思わず作業の手がピタッと止まってしまいました。 番組の中で、農家であるスピーカーのお二人は、「(どの外国人が農地を所有しているか、何を作っているか)ちゃんと把握できているならいいんじ

          【雑文】僕たちは日本を耕す外国人たちと共存できるか

          21.参政党と同調する経済安全保障アナリストの「致命的」な分析間違いを指摘

          こちらの動画の文字起こしと、平井氏の誤った分析について指摘していきます。 「JACEは本社が香港だ」という誤った分析この箇所では、E社の親会社であるニュージーランドのJACEについて、会社登記を調べたことを述べています。 1つ目の「香港にあった会社」とは、JACE GROUP LIMITED(中国名: 精誠集團有限公司)(会社番号 0647168)です。この会社は元々、SUN SANG JEWELLERY COMPANY LIMITED(中国名:新生珠寶有限公司)という

          21.参政党と同調する経済安全保障アナリストの「致命的」な分析間違いを指摘

          20.「参政党の活動で農地の買収がストップできた」は本当か?

          参政党の松田学代表は、E社による西条市の農地買収について、参政党愛媛県支部の地元住民への啓発活動によって、買収がストップできたと主張しています。 この発言内容は本当でしょうか。 地元関係者と思われる方のFacebookでの発言(リンク先で「うちの近所の出来事。…」とコメントをしているM氏)を読んだことがありますが、地元の方々に参政党の主義主張が汎く深く浸透しているとは思えません。 ネット上でも、リアルの周辺住民に聞いた感じも。 ちなみに、取得面積を「27ヘクタール」と言

          20.「参政党の活動で農地の買収がストップできた」は本当か?

          19.「住民が心配」していること理由に、不安を煽る政党が社会問題化することを正当化している件

          参政党の幹部の方が、愛媛新聞に「自説」と書かれたことに対して「自説ではない、実際に西条の住民が心配している」と不満気。 ですが、今までの時系列を追って来ている私からすると、こう思うのです。↓ 「住民が心配」しだしたのは、貴方達の政党が不安を煽り始めてからでは?私がこのノートで幾度か取り上げた「西条の水と未来をつなぐ会」という市民団体があります。 というか、今現在活動実態が全くないようなので「あった」というべきか。 これは2022年10月12日に開催された勉強会の案内チ

          19.「住民が心配」していること理由に、不安を煽る政党が社会問題化することを正当化している件

          18.ニュージーランドの大手キウイ生産会社・JACEグループの日本子会社のホームページが公開

          農業ジャーナリスト・山口亮子氏の現代新書記事により「香港資本」という点ばかり殊更に注目され、一部の右派政党とその支持者らによるツイートなどによってネット上では一方的に「中国共産党による日本の水源地買収の会社」「中国の国防動員法で日本を侵略する基地になるのでは?」等々、あまりにも馬鹿げた誹謗中傷の被害を被った、愛媛県西条市にある農業生産法人のE社。 それまで公式の情報発信等がなかったのが災いであったが、西条市長の「住民に説明を」という要望を受けた同社代表Jan Benes氏が、

          18.ニュージーランドの大手キウイ生産会社・JACEグループの日本子会社のホームページが公開

          【資料】関係ツイートのtogetterまとめ

          下記のtogetterに収集したツイートを時系列でまとめました。 主として「西条 丹原 中国 外国 外資」などのキーワードで検索したり、文脈から判断したものをまとめています。 県議選を境に、この件でE社や西条市行政・市民・農業関係者を不当に誹謗中傷するツイートは大幅に減っていますが、まだ定期的に書き込みが続けられており、今後も警戒を緩めることはできないと感じています。 某政党の関係者、支持者による誹謗中傷とも呼ぶべき乱暴な意見が大半を締めており、また排外主義的意見が多く人

          【資料】関係ツイートのtogetterまとめ

          17.B株式を外国法人が持ってたら農地所有適格法人として違法なのか、農林水産省に聞いてみた

          前回の「16.某政党が主張する「外国資本に100%議決権があるので農地所有適格法人を認定した西条市は違法」は本当なのか?」で書いた通り、某政党は「外国法人がB株式持ってるのに農地所有適格法人は違法だ」と主張を続けています。 ですので、白黒はっきりさせるために私は 農林水産省に質問メール送りました。 それが3月26日 日曜日の事。 で、本日(4月3日 月曜日)お返事が来ました。1週間も待たされましたが、ちゃんと返事が来て良かった良かった。 その内容は次のとおりです。 農業

          17.B株式を外国法人が持ってたら農地所有適格法人として違法なのか、農林水産省に聞いてみた

          【資料】時系列

          1969年昭和44年頃、愛媛県にキウイフルーツの苗木が導入され栽培が始まる 参考:愛媛県史 地誌Ⅱ(東予東部)(昭和63年2月29日発行)六 周桑平野山麓の果樹(データベース『えひめの記憶』) 1983年昭和58年 丹原町が県下のキウイフルーツの栽培面積の首位となり47haを占める 参考:愛媛県史 地誌Ⅱ(東予東部)(昭和63年2月29日発行)六 周桑平野山麓の果樹(データベース『えひめの記憶』) 1985年昭和60年統計では丹原町がキウイフルーツの栽培面積62haで県

          【資料】時系列