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19.「住民が心配」していること理由に、不安を煽る政党が社会問題化することを正当化している件


参政党の幹部の方が、愛媛新聞に「自説」と書かれたことに対して「自説ではない、実際に西条の住民が心配している」と不満気。

ですが、今までの時系列を追って来ている私からすると、こう思うのです。↓

「住民が心配」しだしたのは、貴方達の政党が不安を煽り始めてからでは?

私がこのノートで幾度か取り上げた「西条の水と未来をつなぐ会」という市民団体があります。
というか、今現在活動実態が全くないようなので「あった」というべきか。

今私達の知らないところで、土地や水が、犯されてます 何をするにも知ることが一番です 詳しくお話をしてくださいます 是非お聴きください

Posted by 織田典子 on Thursday, October 6, 2022

これは2022年10月12日に開催された勉強会の案内チラシです。
チラシには世話人会代表含め3人の名前があります。世話人会代表の菅氏は西条市在住の作家であることを存じています。また、代表の岩城氏は西条市在住の飲食店経営者であるらしいです。
一番下の伊藤氏ですが、この方は西条市民ではなく、新居浜市民です。
今年4月の新居浜市議会議員選挙で当選し市議会議員となり、自参改革クラブ会派に属しています。党派は参政党です。

一昨日、西条の水と未来をつなぐ会に参加してきました。 現在外国人による土地買収が日本中で問題になっていますが、愛媛も例外ではありません。 それぞれが、他人事ではなく自分事として捉え、みんなで取り組んでいかなければならない問題です。 し...

Posted by 八木 邦靖 on Tuesday, August 30, 2022

2022年8月には西条市の公共施設SAIJO BASEでも勉強会が開かれました。上記リンクの写真で登壇している男性は、新居浜市議会議員名簿に載っている伊藤氏と同一人物のように見えます。

8月の勉強会では、「西条の水」に関する市民団体の勉強会と言いながら、「中国企業が農地を買収する事の問題」というタイトルが踊っています。
参加者が勉強会の内容をまとめてくれています。

日本の農地も外国法人等により、 買い取られていることをご存知ですか? 私が住む愛媛県に於いて、 西条市丹原では、 令和2年、3年、4年と農地が、 中国法人によって17,9haも買い取られてしまいました。 これはダントツの全国一位です。 ...

Posted by 三好孝子 on Monday, August 29, 2022

日本の農地も外国法人等により、買い取られていることをご存知ですか?
私が住む愛媛県に於いて、西条市丹原では、令和2年、3年、4年と農地が、中国法人によって17,9haも買い取られてしまいました。
これはダントツの全国一位です。
表向きはニュージーランドの企業という認識だったようですが、実際は中国企業です。
ニュージーランドの現首相の、ジャシンダ・アーダン女史は、毛沢東思想の信奉者であり、「ニュージーランドを中国の属国としたいのでは」と、懸念する識者もいます。
中国に土地を買い取られることの問題点は大きいです。
買われた土地には治外法権が適用されて、日本の立ち入り調査も一切出来なくなる。
農地の物置小屋等に武器を隠し持たれていたとしても、調べることが出来ません。
日本では使用しないような農薬を、基準値以上に使用されたとしても、調べることは出来ません。
また外国法人によって買われた農地は値上がりし、日本人の新規就農希望者が土地を取得しにくくなる。
中国の「国防動員法」により、ひとたび中国が有事と認定すれば、日本にいる中国人も、日本人に対して襲撃してくる可能性があること。
車で30分の距離にある陸上自衛隊小野駐屯地にも、中国人が押し寄せる可能性があり、そうなっても自衛官には手出しが出来ないかもしれない。
(婉曲な表現をしていますが、危機的状況です。)
一人一人は良い人かもしれませんが、国に命令された場合、本国に家族を残して来日していれば、国に従わざるを得ません。
外国人土地法の相互主義の適用と、地方自治体の条令により、外国人や外国法人による日本の土地取得は規制できるそうです。
ニュージーランドだからと安心しないで、八百万の神々さまの住まわれる、大切な国土を守りましょう。
昨日の「西条市の水と未来をつなぐ会」さま主催のセミナーに参加させて頂き、まとめました。
もしも誤解を招く表現がありましたなら、全ては私の責任です。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。

参加者本人の主観等も一部入っていると思いますが、勉強会で登壇者がなにを重点的に説明していたのか、よくわかります。
西条の水の問題を考える勉強会です」といわれると、われわれ普通の西条市民の感覚では、「水質汚染」「松山分水」「加茂川の瀬切れ」「水源の森の保全」といった問題を考えようという勉強会を想像します。
ですが、この勉強会で訴えていることは、後に参政党の県議や立候補者、党員がSNSで繰り返し訴えていることとほとんど同じです。

最初のチラシに代表者として西条市民の2人の名前がありましたが、この2人が会の活動をしている姿が、少なくともネット上にはなく、風聞として西条市民である私の耳に入ることもありませんでした。この2人は、代表とは名ばかりで実質的な「会」の中心人物とは言えなさそうです。
西条の水と未来をつなぐ会」の活動を実際に行い、また情報拡散しているのは、上記Facebookにあるとおり、参政党の関係者(いずれも新居浜、今治、松山の住民であり西条市民ではない点に留意)とその支持者だけであるように私は感じます。
このことから、私は「西条の水と未来をつなぐ会」は事実上、西条市民以外の「参政党員が主体となって活動している団体」だと思っています。

「西条の水と未来をつなぐ会」は本当に、党派性のない一般市民による運動と言えるのか?

ところで、前述の新居浜市議会議員・伊藤氏は、Facebookの他に「気付いている日本人」というアカウント名で、Twitterでも呟いていました。

家から桜が見えます❗️花見BBQ開始🍖

Posted by 伊藤 義男 on Saturday, April 2, 2022

バーベキューをしている私的な投稿で、FacebookとTwitterで同じ日付・写真です。また、これ以外の投稿も、内容の傾向が全く同じなので「気付いてる日本人」=伊藤義男市議は確定だと思います。
それを踏まえた上で、この投稿。

「市民運動、県民運動を開始します」

これ、当時まだ市議ではないとはいえ、参政党の党員が書いているのです。私達西条市民が、同じ一般市民が草の根で始めたんだろうと思っていた「市民運動」が、実際は国政政党御謹製の「(西条)市民"ですらない"運動」だったのではないか、と私は思うのです。

この会の活動・訴えをもって、参政党は「地元西条の住民の方々が不安を訴えている!」「他の市議・県議に言っても動かないので、我々のところに相談に来てくれた!」と、自分たちの政治活動が住民の要望に応えたものだという正当性をアピールしています。
が、それは私にはマッチポンプであるとしか思えません。

ファクトとして、2022年8月の、伊藤氏が壇上で「中国企業が農地を買収する事の問題」をテーマとしたあの勉強会より以前に、TwitterでもFacebookでも、その他web上でも「中国人が西条市の水資源を奪っている」という論調の投稿は一つもなかったのですが、この勉強会後にはTwitterでこの論調が表顕します。(6月公開の山口亮子氏の記事には「井戸を巡ってトラブルがある」とありますが、近隣の住民T氏との件を指していると思われ、中国人云々という論調ではありません)

今日に至る「中国人が西条市の水資源を奪っている」というデマが広がった起点は、この8月の勉強会であり、その勉強会の登壇者側に参政党の関係者がいたということ。これが私がたどり着いたファクトです。

「不安を煽る」政党 「不安を拭う」個人

農家である私は、農家仲間が集まったときに、このE社の話題が出る場面に遭遇します。
案の定参政党の主張を概ね信じて「中国の会社やろ、ヤバいな~」と言っている若手農家がおり、私はその説明をウンウンと言いながら聞いてあげています。
そして、その後、
「あー、あそこはニュージーランドのゼスプリ関係の会社で間違いないよ。中国の会社だっていうのは、節税目的で香港に子会社を置いとるだけ」
「現場の事業部長さんは中国人じゃないよ、あれは地元が◯◯(西条市内の地区名)のれっきとした地元民よ」
「蜂で受粉するって聞いとるけん、そんなキツイ農薬もせんのとちゃう?」
「農道って市道と違うけん、そこを通る他の農家がOKしたら売ってもええんよ。あんたとこの基盤整備した農道も同じやろ?」
と、知っている限りの情報を伝え、論理的に説明して、できるだけ不安を払拭してあげようとしています。

それでも、一個人の説明より、国政政党のお偉い方々が自信満々で述べていることの方が信用できるという人はいます。
そんなときは私は笑って口を閉じます。虚しいですが。