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【資料】「西条市農業委員会議事録(抜粋)」まとめ

株式会社イーキウイに関する、西条市農業委員会の議事録の内容について、市のpdf資料から抜粋しまとめました。
市がサイト上で誰でも見られる形で公開している公式文書ですので、引用には問題ないと判断しています。

なお、過去の記事「14.直近(3/6)の西条市農業委員会議事録」は内容が重複するため、この資料の公開と同時に記事14を欠番扱いとしました。

平成30年度第6回総会 議事録

平成30年9月5日(水)開催

議長

以上のような内容ですが、○○にて、新規就農を希望する、○○会社の、新規就農に伴う面接を行いましたので、地区担当委員より報告をお願いします。

○○委員
今回の議案において、農地の借り入れを希望する法人につきまして、8月31日に、東予総合支所において面接を行いました。
面接を行ったのは、加藤会長、渡邊職務代理、および私、○○です。
当案件の申請人は○○会社であります。
面接は、当社の事業部長である、○○氏に対し行いました。
当会社の株主については、○○由来の外国資本の他、JA西条、JA東予園芸、日本の方3名となっております。
会社役員については、○○国籍の社長、○○氏他、日本人3名であります。
利用権の設定について、議案書33ページ、申請番号4139として、上程されておりますが、法人として最初の権利設定となりますので、新規就農の面接を実施し、会社の営農予定、内容などを質しました。
○○会社は、まず、○○に6.9haの農地を、貸借の後購入し、遊休農地の状態を解消後、キウイを定植し、3年後の収穫を目指したい。今後は、○○を中心に規模の拡大を行いたい。その際、地権者(あっせんの利用→800万円の控除)や地域の営農者に十分配慮し(地域営農者との共同栽培・共同経営)事業を進めるとのことでした。
また、地元の雇用を増やし、水利の向上など、地域の営農にも協力していくとのことでした。
主要な農機具も確保しており、今回の○○会社の貸借権の設定については、妥当と判断し、農地所有の適格性も確認いたしました。以上で報告を終わります。

議長
ありがとうございました。今回の農用地利用集積計画について、ご意見・ご異議等ございませんでしょうか。

○○委員
キウイを栽培する際に、水が必要となってくると思う 。この場合、地下水を利用するのではないかと思うが、地下水の権限というのはどのようになっているのか。

議 長
この件については、先日の面接時にも話が出ていた。水利の関係について、○○委員、説明をお願いします。

○○委員
私も、そのことが気になっていた。勝手に地下水を掘られては、周辺に後々影響があるのではないかと一番初めに気になった。
この件の回答としては、大きな面積ですので、今ある道前の水利の方から、畑灌を利用するという形をとらせていただきたいと言ってくれていましたので、私自身、それなら大賛成で、今の畑灌の利用は、期間も決められているし、利用が自由にできない状態なので、そのことについての働きかけも県に対し話をしてくれているようである。
理想としては、畑灌の設備を、上手に使って栽培を進めていく予定であるとのことであった。

議長
ありがとうございました。今の補足説明でよろしいでしょうか。

○○委員
はい。

議長
他に、ご意見ご異議等ございませんか。

委員一同
異議なし

議長

ありがとうございました。『異議なし』ということでありますので、原案どおり承認することとし、市長へ回答いたします。


令和4年度 第12回総会 議事録

令和5年3月6日(月)開催

T委員
先月の2月28日の愛媛新聞に○○社の○○の記事が掲載されていた。農業委員会として、どういう責任があるのか。どういう経緯で記事となったのか。

事務局
概要の説明をさせて頂きます。
平成30年に西条市において農業参入したいということで、利用権設定による申請がありました。その際に地区委員さん等を交えて新規就農の面接を行い、農地所有適格法人として適正であるという判断により利用権設定を行っております。
その後、利用権設定の貸借、3条許可、基盤法による取得によりキウイ園地の整備をしているところです。一部の政党が、農地の取得や農道の払下げが適正に行われていたのかどうかの問い合わせや情報公開請求等がされている状況です。農業委員会としては、農地所有適格法人として適正であるかどうかは、当初の段階で審議を行い、農地所有適格法人として適正であると判断を行っております。
農道の払下げについては、農道を使用している農家に説明した上で同意を得て、必要に応じて農道の付け替えを行った上で、払下げを行い、適正な処理が行われているところです。
農業参入の際の地域との調和要件の外、全部効率要件、農作業常時従事要件、下限面積要件の4要件を満たす必要があり、「地域との調和要件」として、その地域で無農薬、減農薬栽培が行われている地域では好ましくないということがありますが、農業委員会としては、その地域が集落単位で無農薬等の栽培をされているかどうかについて判断しております。一部無農薬栽培の事例もありますが、その地域の調和を乱すような状況にはならないと判断しております。
○○社は、現時点で耕作放棄地を解消し、園地を造成しております。この3月からは苗木も定植し、定植後は園地の見学会や情報公開も行っていくと聞いております。○○社からの情報公開が無い中、間違った情報が出回っているということで、市長が○○社側に正しい情報を公開するよう要望をし、2月28日に市長の要望を受け、マスコミ向けに要望に対する回答があったところです。○○社からは情報公開に努めるため、ホームページを作成し、園地の見学会を進めていくとしています。○○社の農地取得については、農業委員会としては問題なしと判断しております。

議長
柿等の樹園地で耕作放棄地であった場所を○○に適しているということで、農業委員会の許可時には農地所有適格法人の審査をし、問題なしということで認めている。2月末まで○○社側からの説明が無かったということや、社長がコロナの影響もあって来日できていないため、来日した際には、会社として説明すると言っております。農業委員会としては、許可案件に対し、不当なことはなく、問題ないと確信しております。
知らないところから色々な情報が流れているが、○○党という政党から情報公開請求があり、事務局が情報公開開示の書類の作成をしているところです。

T委員
平成30年に農地所有適格法人として認め、農地を所有していることが再確認できました。

I委員
地元の農業委員・農地利用最適化推進委員として何か意見はありますか。

N委員
長野地区の推進委員です。
自宅の裏がキウイ園地になっている。○○社からは、当初150haの農地を整備したいという説明があった。150haがどのくらいの規模であるか検討が及ばなかった。長野の畑地がおよそ100haで、全部買収しても足らないことから、高松・石経・来見まで広げていかないと150haにはならない。我々住民にどのような影響があるのか分からない。ネットが張り巡らされ、大字長野の集落にどのような影響があるのか危惧している。
地域の住民からは、広大な農地を誰が耕すのか。外国人が入ってきたら、どこに住むのか。文化や言葉も違う人にどのように対応したらいいのか。住み難くなった場合には住民自らが集落から出ていき、自分の代で終わる人はそれでいいのか。誰が集落に残るのかということを話している人もいる。耕作放棄地の解消が図られ、農業振興になったから農業委員会としては良かったということと、一方で、我々住民がそれで良かったのかということを考えてもらいたい。地域に住んでいる人が安寧な生活を送れるかどうかも含め、地域の振興だと思っている。私自身の家も息子が長野の家を継ぐかどうか分からないが、耕作放棄地がどんどん広がって、有害鳥獣の被害もあったが、現在解消されたことは良いが、地域の人は心配している人もいることを知ってほしいし、そのことを農業委員会で許可する上で考慮してほしい。

O委員
150haという計画目標との発言がありましたが、現在の取得面積は。事務局利用権設定、3条取得等含め20haとなっております。

A委員
N委員さんからも報告がありましたが、水の問題などあるため考慮しながら進めていく必要がある。

K委員
農業委員会は、書類が提出されたら審査ということで良いのか。集落全体を巻き込んでも150haまで農地が足らないとなると、○○の全体計画を含めると書類を審査するという進め方ではなく、通常の申請に紛れて入ってきて、そのまま許可することとなってしまう。地域は違うが、南側の小松町安井からも園地の形状が見えるが、150haとなると一般的な圃場整備の3~4倍の面積となる。その調整等はどこが行うのか。

議長
行政的な視点は市長部局であり、農地については農業委員会となる。

事務局
許可については、申請が適正であるかどうか審議した上で許可を行うことは農業委員会の役目となります。○○の振興策等の全体策を考えていくのは、市長部局の農政サイドとなります。

O委員
中四国農政局の許可要件は4ha以上であるのか。

事務局
それは農地転用の要件です。

O委員
○○社が農業委員会に対して、事業計画等について説明するべきではないか。

議長
幹事会で○○社の○○氏の話しを聞いたことはあるが、実際、社長と話したことがない。今後は○○社側の意向も確認したいと思う。様子を見ながら総会内で協議しなければならないことは協議したいと思います。
色々なところから色々な問題を聞いてくると思いますが、農業委員会としては許可相当の範囲内で許可しております。

他に、ご意見等ございませんか。
無いようですので、以上で報告承認案件を終了いたします。


令和5年度 第7回総会 議事録

令和5年10月5日(木)開催

T委員
昨日の愛媛新聞に○○社の農園が公開されたとの記事がありましたが、市長も参加されていたようですが、農業委員会からも参加したのでしょうか。

議長
(農業)委員会の方からは参加しておりませんが。
これについて局長の方から補足があればお願いします。

事務局長
それでは私の方からご説明させていただきます。
私どもの方にもこれ(農園公開)についての案内等はございませんでして、どうやら市長と地元の住民の方に対してご案内があったみたいでして、10月3日に○○社が地元住民とかJAの関係者約100名の方にご参加いただきまして、その農場内をそれぞれ見ていただき、いろいろと心配されている水の関係、また営農に関して、今後JGAPの認証に則した営農を行っていくといった説明があったということを伺っております。
今年の2月に市長の方からも地元への説明を要望していたこともありまして、(○○社は)3月初めにマスコミの方だけを呼んで説明をしていたんですけれども、その際にも(○○社からは)農場ができたら地元の方もご案内して農場内を見ていただきながらご説明したいといったコメントもあったんですが、それがようやく実現したということで、マスコミの報道等を見ましても、実際に農場内を見てきちんとキウイフルーツが栽培されていることを確認していただいたり、○○社からは、環境保全を含めてきちんとした営農を行っていくということや地下水に関しましては通常水道に使用しているような層よりももっと深い層から採水しているので、飲料水には影響することはないといった説明があったとのことです。また○○農協との不仲説といった噂もあったんですけれども、○○農協の方からも「資材の販売とか情報交換は続けていく。必要な情報は組合員にも還元する。」といったコメントも出されており、今までにいろいろな怪情報が出回っていたんですけれども、そのことについてもいろいろと説明もされたのではないかと考えております。
今後につきましても○○社の農地の取得ということで、農業委員会の議案にもあがってくることもあろうかと思うんですけれども、今回の園地の公開・説明によりまして、これまで我々が○○社は適正に事業を行っている企業であると説明していたことが、実際に見ていただいてもわかるような状況になりましたので、今後そのような申請が出た場合には、きちんとした営農を行っている法人であるという認識の下に審議を進めていただけたらと考えているところです。
以上です。

T委員
ありがとうございました。

議長
私らも幹事会で数回見には行ったんですが、地元には説明会はしてくださいとお願いはしていたので、ようやく実現されたことで一安心しているところです。
機会があれば農業委員会の皆さんにも見てもらうのもありかなぁと考えておりますので、今後検討してみたいと思います。