先生の仰せの通り〜ep.2〜
「や…やめて下さい。」
手で必死に先生の手を抑えた。
「俺さ、嘘つくのも嫌いだけど、嘘をつかれるのは、もっと嫌いなんだよね。」
先生は私を見下ろして真顔で言う。編集長の言葉再び頭を過る。「何でも引き受けろ!」
《さぁ、どうする?》
「わかりました。」
《お!やるじゃん!》
私は目を閉じた。少しの我慢。いや、イケメンに触られてると思おう。恋人とか好きな人とか。先生の手が内ももを撫でるように這う。同時にスカートもめくれ上がり、下着が露わになった。下着の中に指が入ってきて…確認…中。
「んん…。」
「ほんとだ…濡れてる。」
「もう…良いですか?」
《なかなか、かわいい反応するじゃん。》
「もう少しかな。」
「あ!せん…せい。」
「ん?ここ気持ち良いでしょ?」
私の中の指が下腹部側の膣壁をなぞるから子宮がキュンと締まった。そして、あろうことかクリトリスも併せて弄り始めた。
<そんなの濡れてる事と関係ないじゃん。あ、でも、気持ち良い。さすが官能小説家。気持ち良い場所がわかってる。このまま弄られ続けたら、私イっちゃう。>
「もう…。」
「ん?イきたいなら、イって良いよ。」
「んん…あん…あ…。」
<私、どうかしてる。初めて会った人に…こんな…。>
《良い声だすじゃん。採用合格かな。》
結局、ソファの上で先生の意のままにイかされた。
「うん。膣の締まりも良好!うん。合格。明日から毎日ここに来て、俺の身の回りの世話をすること。それから、執筆の協力も。もちろん、今まで通り連載も書くよ。ま!君の返事次第だけどね。」
「あの、会社には…?」
「俺から連絡しとく。」
「そうですか…。」
「嫌?」
「あ、いえ、嫌じゃありません。」
「そっ!じゃあ、決まりだね。勤務時間は朝九時から夕方六時まで。残業あり。」
「はい。かしこまりました。」
私は、ぼーっとしながら先生のお宅を出て会社へ戻った。先生の指の感触がまだ残ってる。
<気持ち良かったな…。>
「お疲れ様です…。」
「チョコ!ちょっと…。」
編集長から手招きをされミーティングルームへ。
「お前、神林先生と何かあったのか?」
「え?何でですか?」
「いや、神林先生から、明日から、お前を毎日来させてくれって連絡があったんだよ。」
「あ~なんか、そうみたいで…。」
「あの人がアシスタントを雇うなんて話聞いたことないから、皆んなビックリしてんだぞ!」
「アシスタントというより、身の回りの世話をするだけみたいです。」
「そうか…まぁ~明日からは出社しなくても良いから。連絡だけして来い。いいな?」
「はい…。」
「あ!これ!先生からFAX来てた。色々な決まり事が書いてあるから今日中に確認しとけよ。」
「はい。」
「もう今日は帰って良いぞ。」
「はい…お疲れ様でした。」
私は先生の家で読んだ小説の続きが気になり、帰りに本屋に寄って買って帰った。
「なんか…疲れた…。」
頭の中は先生のことでイッパイだった。真っ直ぐに見つめられた事やイかされた事、また下腹部が疼いた。その疼きを慰めるように先生の本を読んだ。
<そういえば…。>
先生からのFAXを手に取り内容を確認した。
<細かいことは置いといて…。って何これ?>
*朝は起こすな!
*スカート必須(膝丈より上)
*話しかけるな!
*俺の言うことを聞くこと!
<いやいや、スカートの決まり事おかしいよね?笑>
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