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ハンカチ王子斎藤佑樹の引退報道を受けて。初めて「一つの時代が終わる」を実際に体験した話。

note投稿49回目である。
今日仕事の休憩中ヤフーニュースを見ていると、
「日本ハム 斎藤佑樹 現役引退表明」の文字を見た。

最初このニュースを見て、突然のことに理解が追いつかず、少し時間が置いてやっと理解が追いついた。
そして血の気が引くようなさーっと冷たいものが駆け抜ける感じがした。
一言で言えば衝撃だった。

野球や斎藤佑樹自身に全く興味のない方からしたら、何を言ってるんだと思われるかもしれないが、
そのぐらいこのニュースは自分にとって大きな衝撃だった。

もちろん私自身は斎藤佑樹と全く面識も無いし、テレビの映像でしか見たことがない。

しかし33歳、斎藤佑樹と同じ歳の私からすると、
リアルタイムで見続けた同世代の超スーパースター、甲子園のヒーローが野球から離れることは、何かがプツンと終わった感覚に襲われる出来事だった。

誰かが引退したり、亡くなられた時に「一つの時代が終わりました」と良く聞くけれど、私にとっては斎藤佑樹の引退こそが「一つの時代の終わり」である。

前置きが長くなったが、今日は斎藤佑樹の引退報道を受けて思ったことを書き残したい。

同世代のスーパースター斎藤佑樹

ハンカチ王子こと斎藤佑樹のことは、2006年の甲子園決勝のマー君こと田中将大との熱戦でご存知の方も多いだろう。

高校球児らしからな爽やかな風貌と、どんなピンチな場面でもハンカチで汗を拭く律儀な振る舞いで一躍有名になった彼だが、
その振る舞いが注目される前から、彼の実力は高校野球ファンから高い評価があったことを知る人は少ないだろう。

私自身高校時代は、朝から晩まで練習に明け暮れ、甲子園を目指した高校球児だった。
高校野球の雑誌に、有名になる前の斎藤佑樹が取り上げられているのを何回もみたし、彼は実力だけでも同世代の憧れのヒーローだった。

そしてもう1人同世代の絶対的スーパースターが、甲子園決勝で斎藤と投げ合った田中将大である。
彼は同世代でも頭ひとつ抜けていて、プロ入り確実、何球団が一位で指名するのかといれる程の存在だった。

そんな2人が夢の舞台で激闘を繰り広げるのである。

私自身は残念ながら結果的に甲子園に行くことができず、2人の熱戦をテレビで見ていたのだが、勝ち上がるたびに高まる2人への注目。

そしてご存知の通りの決勝戦の熱狂、その後の「ゆうちゃんフィーバー」。
斎藤佑樹は実力もさることながら、国民皆んなのスーパーヒーローになっていった。

そんな彼のサクセスストーリーを間近で、リアルタイムで見ながら、自分なりに沢山の刺激をもらったし、同世代が頑張っているんだから自分にも何かできるのではないか!と言う勇気も沢山もらった。

その後斎藤佑樹は大学卒業後プロ入りし、最初の数年は順風満帆なプロ野球人生を歩むのだが、
ここ数年はケガに苦しみ、登板の機会も減り、今期限りでの引退となったのであろう。

特にここ数年はケガの状態も良くなく、思ったようにボールも投げられず本当に悔しい思いをしたと思う。

それでもすごいなと思うのが、野球に致命的なケガをしても、決して諦めずに試行錯誤する彼の粘り強さである。

肩や股関節と言った野球に欠かせない所をケガをして、もう無理だ!と周りが言うのに諦めない良い意味での諦めの悪さ。

そんな絶対に折れない強さを見て、野球だけでなく、人として社会人として大切な姿勢を見せてもらっていたと思う。

さすが我らのスーパースター。
結果だけでなく、生き方そのものがカッコいい。

野球を通して、夢や希望、そして人として大切な姿勢を教えてくれたスーパースター斎藤佑樹。

高校時代から約15年。その背中を見続け、追い続けた自分としては斎藤佑樹が野球を離れるのはとても寂しい。

なんとも言えない虚無感というか、大きな道標を見失なかった感じがする。
正にこの感じが「一つの時代が終わる」感覚なのかと今日身にしみて思った。

とにかく長い間お疲れ様でしたと言いたい。
沢山夢や希望をもらったことに感謝したいし、まだまだこれから第2の人生があるので、私も含め同世代で世の中をバリバリ盛り上げていきたいなと思った出来事だった。

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