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上勝町ゼロ・ウェイストで教えてもらったゴミの徹底的仕分け45種類!【ゴミゼロ】

瀬戸内エリアが大好きすぎて、毎月ワーケーションしてます。9月に訪問したのは徳島県。市街や美馬市を満喫した最後にお邪魔したのが上勝町。ココはゼロ・ウェイスト宣言をしていて、体験宿泊施設もある。そちらに一泊して学んだことを3回に分けてリポートする2回目。上勝町が実践しているゴミの分別45種類について紹介します!

10〜15kg スーツケース (6)

3回に分けたテーマは以下の通り。

1. 上勝町の取り組みについて(ゴミゼロを目指した理由)   
2. ゴミの分別方法について  ⬅️今回はコチラ
3. ゴミの行方について(ちゃんと再生してるよ)

ゴミは再利用・再生産されるため、
なんと! 45種類に分別されている

みなさんが家で出すときのゴミ袋の中身を想像してみてください。「臭そうだし、汚そうだし、わけわかんないものがごっちゃごちゃ!」ってイメージじゃないですか?

でも、このゼロ・ウェイストセンターは、その不潔感がまったくないんです! 嫌なニオイもない。それは、ニオイの原因となる生ゴミや汚物をしっかり分別、食べ物容器などは洗ってから分別しているからなのだそう。

その分別はなんと、45種類! 多い自治体でもせいぜい10種類程度だから、この徹底ぶりがよくわかります。

無題のプレゼンテーション

↑上勝町の分別表。45種類の仕分けとそれらのリサイクル先がわかる。

私が住むエリアでは「どうせ一緒に燃やされちゃうんだから、可燃ゴミでいいわよ」的な声をよく聞きます。みなさんも聞いたことありませんか? そして私も「可燃できるなら燃やせばいいじゃん♪」と、思ったりしてました。でも、焼却は「使い捨てを許している」=使い捨て文化を助長しているとも考えられますよね。

実際に日本ではゴミの焼却率が非常に高く、80%(2016年)。一方、世界ではゴミを焼却するという考えは一般的ではありません。そのためOECDが調査したデータでは、日本のリサイクル率19%で先進国でほぼ最下位

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↑環境省が調べた2018年度発表の一般廃棄物の排出及び処理状況より

上勝町では生ゴミは自然に返すもの
各自宅でコンポストかキエーロで処理します

実は、日本の焼却ゴミの30〜50%を締めているのが生ゴミ! ゴミは汚い!臭い!の原因もコレ。生ゴミをコンポストやキエーロにするだけで、一気に焼却ゴミの量は削減されるんです。当然、上勝町では各自宅で堆肥にするようにコンポストなどが設置されています。

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↑センター施設にあるキエーロ。食べクズはここで自然分解されます。

体験宿泊施設にステイしたお客さまは
チェックアウト時にゴミの仕分け体験♪

お部屋では、写真のように仕分けボックスでゴミを簡単に仕分けしておき、チェックアウト時にこのゴミを実際に分別します。

簡単だと思っていたのに、実際は缶は洗ってから、紙クズと紙パックは別だし、紙パックの中が白か銀で入れる場所が違うなど、驚くほど細かい。

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↑私がステイ中に部屋で出たゴミは仕分けボックスに。左上から時計回りに、紙パックや紙くず、汚れたプラゴミ、スチール缶、ティッシュなど、きれいなプラゴミ、生ゴミ(お茶やコーヒーの粉なども含む)

そして、改めて勉強になったのは、ゴミ処理にお金がかかるものと、逆にゴミは資源となりお金がもらえるものがあるということ。さらに、処理費用の高いゴミと安いゴミがあり、その理由まで説明してもらいました。

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↑分別しやすく表示されていて、“出入”でお金の出入りが一発でわかる。金額は1キロあたりの費用が書かれている。

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↑プラマーク付きのゴミは生産企業が費用を負担するから処理費用が安い! ただし、プラマーク付きでも、お菓子袋など油が多いものはしっかり洗ってないと再利用できません。洗うための水や洗剤を使いすぎるのは、自然に対して逆効果。その場合は左側のその他のプラの方でOK。
また、処理施設のある場所までの運搬費なども計算されるため、乾電池などは北海道でしかリサイクルされないため、コストのほとんどが運搬費だったりするのだそう。

世界でも評価されている日本の「もったいない」文化
しっかり継承していきたいですよね

「使い道があるものは、なるべく使おうよ」という日本古来からある素晴らしい「もったいない」文化を守るためにも、できる限りリユース・リサイクルを目指したいですよね。

その精神をしっかり持った上勝町では、焼却ごみはいちばん最後「どうしても燃やさなければならないもの」という扱いです。

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ゴミと向き合った一泊二日。ゴミと向き合うということは、自分が何を買うのか? 自分には何が必要なのか? を考える時間でした。「本当は必要ないんじゃない?」と思えるものもあったりして。。。

ぜひ、みなさんも自分の消費生活を考えてみてください。

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YoutubeでもSDGsの発信をしています。


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下町の2D&3D編集者。メディアと場作りのプロデューサーとして活動。ワークショップデザイナー&ファシリテーター。世界中の笑顔を増やして、ダイバーシティの実現を目指します!