2022/12/30 - 日記と今年の振り返り
普段年末年始は早めに帰るので、シーズン真っ最中はこんなに混むんだなぁと東京駅で人にもまれながら思った。新幹線の棚にたくさんのキャリーケースが置いてあるのを横目に、今日の日記をつけながら、今年の振り返りの記事を書いていきたい。
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仕事を終えて、大きめのリュックを抱え東京駅へと向かった。目当てのお土産屋さんへ行こうと八重洲口へ。入って驚く。人、人、人! マスクの下で(さすが年末だ、日本の首都だー!)とマスクの下でちょっとニヤけた。
大分早めについてしまったからどうしたもんかと思っていたけど、お土産屋さんは長い列が出来ているところも多く、前へ進むのも大変だった。早めに来ておいて正解だった(そして後にお手洗いへ行って確信に変わる)。
家族や友人へのお土産を選びながら、自分って手土産買うの好きなんだなーと気付く。この人にはこれかなー、なんて思いながら買うのが好きだ。服とかは選ぶのめんどいから買わない、とかなっちゃうときがあるのに、手土産は逆に選んでる時間が楽しい。
ギフトショップで買いそろえようとしたけれど、実家に何を買うかは決まらなかった。どうせなら、と銀座まで歩き広島のアンテナショップへ。前に買ってみて美味しかった生もみじ饅頭を購入。東京は東京土産だけじゃなくてどこの地域のお土産も買えるからすごい。
それでも時間は余ったので、気になっていたあんみつを食べに行った。
待ってる間、仕事のシフトを手帳に書き込みながら、「今年は何があったかなー」とちょっと考えていた。そのときは思い付かなかったけど、新幹線に乗った今、今年を振り返ってみて一番大きく変わったのは、これまで自分を覆っていた「死にたい気持ち」への向き合い方だと思った。
いつもどこか自分は「ここからいなくなりたい」と思っていた。それが自分だけが特別に持つ感情のような気がしてならなかった。でも、いつかの夜に気付く。「私、どうしても死ねない」。行動に起こそうとするたび、誰かの存在が、何かの存在が私を引き留める。だから仕方ない、生きていかなきゃ。そんな風に向き合えるようになった。
そして、またある日の朝に気付く。きっとこういう気持ちは誰の中にもあって、それを私は強く感じすぎるんだと。ストレスがたまった後、ふといなくなりたくなるこの気持ちはきっと誰でも持ってる。でもそれへの折り合いの付け方は人それぞれで、私はそれを素直に受け止めてしまうだけなんだろう。ふとよぎる寂しさを乗り越えて、きっとみんな生きている。
あんみつが置かれ、ワクワクした気持ちで食べる。あんこの甘さ、豆や白玉の塩味加減、おもちのモチモチ感、みかんとあんこ。もうたまらなく美味だった。今年一年、頑張って生きたご褒美になった。また食べに来よう。今度はフルーツが乗ってるやつにしよう。そんな自分の中の小さな決意が、これから自分を支えてくれること、私はもう知ってる。
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今、満席になった新幹線は人を運ぶだけじゃない。それぞれが会いたい人に、もしくは会うのが気まずい人に会いに行ったり、何かを見に行ったり、どこかへ行って楽しんだり。そんな様々な気持ちを運んでいる。きっとみんなこの一年、楽しいことも、辛いこともあったはずで、そういうのを全て抱えてどこか帰る場所へと向かう。そう思うと、棚に並んだキャリーケースが急に愛おしく感じる。
いろんな人が誰かに、何かに会って、素敵な年越しを過ごせればいいなーって思う。新幹線に乗り過ごさないように気を付けながら、私も実家へ帰る。ちょっとしか帰れないけど、めいいっぱい息抜きして楽しみたい。
みなさんもよいお年をお迎えください。また来年!
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