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#グランドハンドリングスタッフ

こちらの記事は、「転職回数2回」「派遣社員経験あり」「アルバイト経験あり」「よって経験業界多数」の私が知ることを書き殴る内容となりますため、読者によっては気分を害す内容になる可能性がございます。また、例によって読者向けの言葉遣いをしておりません。ご了承ください。(使用可能なものを検索して写真を使わせていただいております。)

はじめに

高校を卒業して最初に就職したのは羽田空港での勤務でした。この職種で悲しいところは「転職サイトの職種選択欄で【その他】を選ぶしかない」ことです。無いんです。工業高校を出たのに大した資格も取らず、一生懸命に勉強もしなかった自分には働くしかなかったけれど、東京なら、関東なら何でもある、何でもできると漠然と想像していた自分は、結果的に同級生の誰よりも先に上京し、働き始めることになりました。

何をする職種なのか

あまり聞き慣れない職種だと思います。航空会社の下請け、グループ会社と言えば聞こえはいいですが、その待遇は決して恵まれたものではなく、羽田空港で一番体力を使う大変な仕事だと思っています。キャビンアテンダント、パイロット、添乗員というのは本当にドラマとほとんど変わりませんが、この職種はドラマにすらされません。例えば預けられた大きな荷物を飛行機に載せる"役割"、飛行機に乗る時、それまでに左右がガラス張りの通路を通って、添乗員に迎えられますが、その通路を操作して飛行機にいちいち設置する"役割"や、席に備えられた雑誌、安全に繋がるシートベルトを交換する"役割"、何気なく子供に配られるおもちゃや、トイレットペーパー、毛布、医療品等、飛行機の中にあるほとんどのものを管理する"役割"、いよいよ離陸の時、車輌を止め、窓の向こうで手を振るのは、グランド"ハンドリング"スタッフです。

機内清掃とは

何となく見かけたことのある職種だったのではないでしょうか。とは言え、普段の旅行者が目にすることはなく、絶対的に大変なのは、機内清掃です。旅行者全員が出て行ってまず確認するのが飛行機内の水の量とトイレの量。足りなければ足しますし、多すぎれば排出します。次に床、座席、大きなゴミ箱等からゴミを回収します。次に足りなくなった物品を補充したり、汚れてしまったところを掃除、座席シートならもしくは交換するでしょう。チャイルドシートの設置も行います。飛行機は数十分後には次の目的地へ向かうため、これら全てを短時間で限られた人数で行わなければなりません。その忙しなさは想像を絶するものです。当然ながらこの職種は土日も夜中も台風でも大雪でも働いています。飛行機の運行スケジュールも目まぐるしく、それに合わせたシフトは年に何度も変更されます。

どの職種よりも間近で

ここで職種の特権について。大体の機種の飛行機に触れます。見れます。客室乗務員や整備士に会えます。親密な仲になれるかは置いておいて。関連車輌に触れます。飛行機のドア開けられます。気をつけないと大事故です。職種によって直接的に触れる場所に違いはあれど、資格取得によっては飛行機の電源すら点けます。年数を重ねるほどその規模やリスク、資格の機密性は増しますが、特別な経験に感動できるはずです。

よくも悪くも

飽きます。職種の特殊性から色んなことがありますが、忙しなさの中で業務をこなす中でやはりどうしても飽きはきます。そういう意味で言えば、飛行機は趣味でという人なら、現状の距離感で満足している人なら、この職種については読み飛ばしていただく方がいいかも知れません。同じように10代で働き始めて長く勤められて、その業界以外のことを知らないもの同士で働き続ける可能性はあり、知見や価値観、固定観念みたいなものは変化しづらいと思っていました。自分はそれを強く感じ、7年弱働いていたところを退社しました。よくも悪くも、当事出会った人々とは退社から6年を経た今でも交流があります。

さいごに

ポエマーと言わてしまう前にこれまでの仕事の経験を纏めてみようと思いました。転職活動の間に、自分の職務経歴と向き合う時間が増えました。まためちゃくちゃ落ちているので、そこの実際のところも書けたらいいなと思っています。コロナ禍にあって転職に対する逆風は増すばかりですが、ポジティブなことを考えられるきっかけになればと思います。

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