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連載小説 アンドロメダから僕は来た(24)


秩父駅に着くと真夏ちゃんのおばあちゃんが迎えに来ていた。

待ってたよ真夏、よく来たね、今日は泊まって行くんだろ、真夏の好きなシチュー作っといたからね、おばあちゃんはニコニコととても嬉しそうだ。

明日もオフだからもちろん泊まって行くよ!おばあちゃん久しぶり!と言って真夏ちゃんはおばあちゃんの腕にしがみついた。

え、泊まるの、聞いてないよお、僕はちょっとドキドキした。

はじめまして、と僕がおばあちゃんに挨拶すると、なかなかイケメンの彼氏だねえ、とおばあちゃんは真夏ちゃんを肘で突いた。そんなんじゃないよお、と真夏ちゃんは少し照れ臭そうだった。

そんなんじゃないんだ、僕はちょっとがっかりした。

おばあちゃんの軽トラの助手席に真夏ちゃんが乗り、僕は荷台に乗ってシートで身を隠した。

数分程走るとガタガタと揺れが大きくなって来た。もう出ても大丈夫だよ、と真夏ちゃんが言うので僕は被っていたシートを取ると、軽トラは森の中の細い山道を走っていた。

山の綺麗な空気を吸うのは久しぶりだった。僕は大きく深呼吸し、ああじいちゃん家と同じ空気だ、と思った。


つづく

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