連載小説 アンドロメダから僕は来た(1)
地球人はロケットと言う激しく炎を噴出する危険な乗物に乗って、命懸けで大気圏から少し飛び出ただけで、宇宙に行ったと喜んでる。
でも、そこは宇宙とは言わないよ。ただの空。空高く上がって降りて来たに過ぎない。僕が知ってる宇宙とはそんなちっぽけな物では無いんだ。
宇宙は広い、広いなんて言葉では言い表せない程広大で果てし無い。地球のある太陽系は天の川銀河の端っこで、僕の星があるアンドロメダ銀河からは約230万光年離れている。
光の速度で230万年もかかる僕の星にロケットじゃ一生かけても行けない。僕らが宇宙旅行に使うUFOは反重力エネルギーと時空ワープを使っている。
反重力物質は引力と逆の力を持っている。その物質が地球上にあったとしても瞬時に宇宙にすっ飛んで行ってしまうから、地球人はまだその存在すら知らないし、作る事も出来ないんだ。
僕らのUFOは反重力物質のエネルギーを自在にコンロールして地上からフワリと離陸出来る。ロケットみたいに火も出ないし、音も振動も燃料もいらない。
離陸してUFOの反重力装置の出力を上げるとあっという間に光の速度を超え、生じた時空の歪みに入って時空ワープする。過去から未来そしてどんな遠くの星にも超高速移動が出来るんだ。
つづく
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