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連載小説 アンドロメダから僕は来た(44)


僕達はベランダで夜空を見上げていた。僕と真夏ちゃんの間には僕達の愛する小ちゃいベイビーがちょこんと座っている。遥か彼方には星粒の様な天の川銀河が見える。

じいちゃん達元気かなあ、ベイビー、あの星にお前のジジとババが住んでいるんだよ、と言うとベイビーは、ジイジ、バアバ、と両手を振りケラケラと笑った。

ツアーが終わると、しばらくオフだから、みんなで会いに行こうよ、おばあちゃん達きっと喜ぶよ、と真夏ちゃんは言った。

僕はふと、数日前から家の時空変換無線から、時折ガガガと混線した様な異音がしていた事を思い出した。僕は、もしや、と思い、家の時空変換無線をじいちゃん家に残して来た壊れた無線にチャンネルを合わせた。

すると、もしもし、もしもし、とじいちゃんの声がするではないか。僕は驚いて、じいちゃん、じいちゃん、僕だよ!と答えた。

おーやっと通じたわい、お前が行ってから無線を色々いじってたんじゃ、直った、直った、ワハハ、とじいちゃんは笑った。

バッテリーとコンデンサーを取り付けたら直った、とじいちゃんは言う。そんな原始的な部品で直せるなんて、やっぱりじいちゃん只者では無い。

翌朝、僕達はKT-1に乗り地球に向かった。新しい反重力装置を備えた最新型UFOのKT-1は乗り心地も良く、地球まで数倍早く到着出来る。

僕達は時空ワープして天の川銀河の太陽系まで来た。青い地球がどんどん大きく見えて来る。時空が同じここまで来たらテレパシーが使える。

じいちゃんもうすぐ着くからね、僕は久しぶりにテレパシーでじいちゃんを呼んだ。もしもし、おう、ばあさんと楽しみに待っとるぞ、とじいちゃんは答えた。


つづく

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