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連載小説 アンドロメダから僕は来た(最終回)


じいちゃん、おばあちゃん、ただいま!僕は懐かしいじいちゃん家の玄関をガラガラと勢いよく開けて言った。

おかえり、よう来たのう、とじいちゃんとおばあちゃんが出てきた。まあ!なんて可愛いの、とおばあちゃんは僕達のベイビーに手を伸ばした。

ベイビーは、ジイジ、バアバ、とニコニコ笑っておばあちゃんの方に手を広げた。おばあちゃんは僕が抱っこしていたベイビーを優しく抱き上げ、よいよいよい、いい子だねえ、と嬉しそうにアヤしてしる。

さあ、長旅お疲れじゃろう、入った入った、とじいちゃんは僕達を招き入れた。

居間のちゃぶ台には、所狭しと沢山のご馳走が並んでいる、テレビでは広島vs巨人戦が放映されていた。

僕はこれはまずいと慌ててテレビの前に立ちはだかった。するとじいちゃんは、大丈夫じゃ、巨人戦の時は巨人を応援する事にした、他の時はもちろん広島じゃがな、ハハハ、と笑った。

しかしお前等が乗って来たあの船、なかなかイカしとるのう、とじいちゃんは言った。KT-1と言う名前のUFOなんだ、僕が設計したんだよ、と答えると、さすがワシの孫じゃ、前の円盤みたいなのより断然カッコイイぞ、とじいちゃんはニヤリと笑って親指を立てた。


じいちゃんの家からは賑やかなみんなの笑い声とじいちゃんのカレーとおばあちゃんのシチューの良い匂いが漂っている。

そして庭には三台の軽トラが並んでいた。じいちゃんの軽トラ、おばあちゃんの軽トラ、そして僕達が乗って来た軽トラの形のUFO、KT-1。

KT-1、

その正式名称は、





ケイトラン1号




アンドロメダから僕は来た 完


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