息子が2歳になった
12月5日。
私の小さな宝物が、2歳になった。
去年、1歳のお誕生日を迎えたときはどうだったか。
そのときもかなり感慨深かったけれど、今年のほうがそれを上回る感慨深さだったように思う。
この1年は保育園に通い始めたことで、息子にとってははじめての「社会参加」の日々だった。
はじめは不安なことも多くて泣いてばかりいたし、今までまったくなかった偏食が始まったり、夏を過ぎても登園時に「行きたくない」と泣いたり……親として気を揉むことが多かった。
だから個人面談の際には、園長先生にかなり相談したし、毎日思い詰めていた。
先生方はそんな私の気持ちを受け止めてくださり、それぞれに息子の様子をよく見て、いいところをたくさん見つけてくれた。
息子の保育園にはベテランの先生が多く、いま住んでいるところに身寄りのない私たちにとっては、本当にありがたい存在である。
また、今年は私の周りに出産ラッシュが起こり、赤ちゃんがたくさんやってきた1年だった。
息子も自分より小さいお友達と触れ合うことがぐっと増え、小さいながらにがんばって「おにいちゃん」をしている様子に、胸がきゅうっとした。
「赤ちゃんかわいいねえ」
そう言ってにっこりする息子が、たまらなく愛おしい。
自分より小さい子に対して「かわいい」という気持ちを持てるのは、歳上の子どもたちにかわいがってもらっているからだと思う。
たとえば、大阪に住んでいる妹の子どもたちは、小さないとこ(息子)のことをこの上なく愛してくれている。
数ヶ月おきにしか会うことはできないけれど、そのたびにかわるがわる世話をしてくれたり「かわいい!」「だいすき!」と愛情を注いでくれるのだ。
先日は、自分たちのお小遣いのなかから(!)息子にプレゼントを買ってくれた。
こんな優しい『いとこ』たちがいるだろうか?全私が泣いている。
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このように、多くの人からたっぷり愛情をもらっている息子だが、この1年間の成長ぶりには驚かされる。
身長も10センチ近く伸びたし、1歳になったときにはよちよち歩きだったのが、いまや自慢の健脚である。休みの日など外出すると7、8kmはへいきで歩く(最高記録は10km)。
そのなかでも、特筆すべきは「言葉を話せるようになった」ことだと思う。
最近はかなり口が達者で、でも幼児特有の言い間違いや独特な言い回しがあってとても面白い。
家庭のなかに息子との会話が溢れていることが、不思議なようで、しかしそれが心地よく、楽しい。
息子との会話がなによりの癒しになっている。
それに彼は歌うのが大好きで、しょっちゅう歌を歌っている。どんぐりころころ、さんぽ、どんな色がすき……みんな私の子どもの頃から知ってる曲だ。
たくさんたくさん歌ってほしい。たくさんたくさん、一緒に歌っていきたい。歌ってやりたい。
結婚披露宴のとき、式場からの「どんな家庭をつくりたいですか?」というアンケートに「笑い声と歌声あふれる家庭を作りたい」と答えた。
結婚から5年。その願いは叶えられている。
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人生3年目を迎えた息子。
私たち夫婦の育児が、息子の人生に大きな影響を及ぼすと思うと、不安や心配がたくさんある。
私たちの育児は間違っていないだろうか、この子はこの先の人生を幸せに歩めるのだろうか……と、気を揉み通しだ。
しかし最近、息子がこんなことを言うようになった。
「ママ、おしごとがんばって!〇〇くんはほいくえんいく!」
長い間登園時に涙を流していた息子が、こんなことを言って笑顔で登園するようになったのだ。
帰り道「〇〇くん、ほいくえんすき!おともだちすき!せんせいすき!」と楽しそうに話す息子を見て、こんなに小さくても自分の力で乗り越えて、成長していくんだなぁ……とほろりとする思いでいる。
無事に大きくなってくれてありがとう。
人生3年目も一緒に楽しもうね。
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