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子ども絵画造形教室で先生をしています。このnoteは毎回のレッスンのための自主練の記録…

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子ども絵画造形教室で先生をしています。このnoteは毎回のレッスンのための自主練の記録です。アイコンの絵は、教室の子どもが書いた”先生”です。教室では先生を名乗っていますが、子どもたちのことは小さなお友達だと思っています。

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    制作のヒントになりそうな記事を集めています。アイデアを授けてもらったり示唆をいただけることは、値千金。

  • 自主練記録

    絵画造形教室の先生のお仕事をするための自主練習の記録。ヘッダー画像は、右肩上がりになることを願って選びました。

最近の記事

カマラ・ハリスさん アメリカ史上初の女性新副大統領の就任おめでとう!紙コップのパクパクの巻

カマラ・ハリスさん、この度のアメリカ史上初の女性副大統領就任、おめでとうございます! 2020年11月7日のアメリカ大統領選の勝利スピーチには本当にしびれました。白いスーツ姿でスピーチする姿は、リーダーとしての魅力に溢れていました。
 ー ー ー But while I may be the first woman in this office, I will not be the last. 
Because every little girl, watching

    • アマビエ、リターンズ!ストップモーションアニメの巻

      アマビエ、覚えていますか?長髪にくちばしのような口、うろこに囲まれた胴体から出ているのは3本の足・・・「疫病の退散に、この姿を描き写したものを見せよ。」と言ったという妖怪。 新型コロナウイルスの感染拡大初期、インターネット上にはリメイクされたアマビエが盛んに登場していました。まさにアマビエ百花繚乱。もちろんitotokiも作りました。 それから10ヶ月が過ぎ、2020年の流行語大賞のトップテンにも選ばれました。そんなアマビエですが、もはや懐かしい目でみてしまうitotok

      • 小春日和のふんわり紅葉を描いてみよう!パステル画の巻

        各地で紅葉が見頃を迎えています。木々の葉が赤や黄色に染まるのを見ると、寒い冬の前触れであることを忘れて感動します。そして、毎年、この鮮やかな色を手元に残しておきたいという衝動に駆られます。今年はパステル画で秋の紅葉を写しとってみました。 ふんわりした仕上がりとなるパステル画ですが、意外にも落ち葉の描写に向いているような気がします。 パステル 画の制作は、絵画教室でも使うステンシル技法で行いました。身近な画材で取り組めるのでぜひトライしてみてください! ●画材 (写真は主

        • ねじれない子どもたちとワイヤーアートをするの巻

          「ねじる」が伝わらない絵画造形教室に集まってくる子どもたちの日常は、ボタンの一押しで成り立っています。瞬時に明かりがついたり、水が出たり、音楽が聞こえてくることに、疑問を抱くこともないでしょう。 ボタンを押す動作しか知らない子どもたちに、”ワイヤーをねじる”という手の動かし方を伝えるのに苦戦したレッスンがありました。 課題はワイヤーやモールを曲げたりねじったりしながら造形をするワイヤーアート。昆虫の形を作るために試作、準備をしました。 当日は、手を動かせばわかると過信し

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          note展覧会:紙コップのパクパクでハロウィンの巻

          HappyHalloween!itotokiと申します。絵画造形教室の先生のお仕事をしています。普段はnoteにレッスンのための試作について綴っていますが、今回は特別編として、ハロウィンのために作った紙コップのパクパクを披露いたします! 絵画教室の先生というお仕事に巡り合うことがなければ、ハロウィンに興味を持つこともなかったかもしれません。子どもたちが夢中になっているハロウィンのキャラクターを作っていると自分もどんどん引き込まれて行きました。 それぞれのキャラらしさが出せ

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          歴史に残る自画像と先生6年目突入の戒めの巻

          この夏、itotokiは絵画造形教室の子どもたちと一緒に「自画像」を制作しました。「自画像」は、絵画制作定番のテーマですが、もしかしたら、今回の作品は、新しい自画像として歴史に残るものとなるかもしれません。 今般、生活に大きな影響を及ぼしている新型コロナウイルス。対応策として新しい生活様式が打ち出され、その一つとして、マスクを着用することが求められています。そんな中で描かれたマスク姿の自画像は、社会情勢が反映した新しい自画像と言えるでしょう。 (itotokiによるデモ作

          歴史に残る自画像と先生6年目突入の戒めの巻

          非暴力でのたたかい方はすべて図工と家庭科の時間に学んだ。刺繍とステンシルの巻

          「ペンは剣よりも強し」と言いますが、糸や針もペンに勝るとも劣りません。糸と針があれば”非暴力の戦闘服”を作ることだってできるのだから。 昨年、3年に一度の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」(あいトリ)で、一部の展示が市民からの抗議や爆破予告によって、一時中止に追い込まれる、という出来事がありました。 標的となった展示『表現の不自由展・その後』は前評判も高く、あいトリを見に行く予定があったitotokiも楽しみに思っていました。機会が奪われたことは素朴に残念でした。

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          ゴミを宝に。魔法のタネとゴミの悩ましい関係の巻

          雨の季節ですね。アートという魔法にかかると、うっとおしい雨も素敵なアート作品に変身します。itotokiの勤めている絵画造形教室でも、雨をテーマとした課題がいくつかあります。 素材の指定は画用紙でしたが、保育園の絵画制作ではお馴染みの「セロファンをラミネートして作るステンドグラス」を応用して作りました。セロファンの代わりに、食品のパッケージ包装やショップで商品を入れてくれるプラスティック製の袋などをカットして使用しています。例えば、下の画像のようなものです。 カットしてラ

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          ふくしゅうするは我にあり アルミホイルのレリーフの巻

          itotokiは、絵画造形教室(本部)からリリースされた課題と作業手順に沿って、レッスンのための試作を行います。 それは、つまずきポイント把握のためだけではありません。試作をすることで、課題の魅力を伝える言葉を得ることもできるのです。 しかし、レッスンを一つ終えた後でも、トライアンドエラーを続けた課題があります。それが、今回の「アルミホイルのレリーフ」です。 Itotokiは、アルミホイルという日用品が、まるで鍛金で作ったかのようなレリーフに変身することに面白みを感じてい

          ふくしゅうするは我にあり アルミホイルのレリーフの巻

          過去からの贈り物とにじみ絵の巻

           今回の絵画造形教室のお題は「水彩絵の具で想像画」でした。 与えられたキーワードは、癒し、ふんわり、リラックス、にじみ絵技法、抽象的な色彩を楽しむ絵・・・。思い浮かんだのは「いわさきちひろ」の世界でした。 早速1枚。 Itotokiは小学生の頃、いわさきちひろを信奉しており、ちひろ調の絵を描きまくっていたのです(トップ画像の絵は10歳の頃の作、「若草物語」の四姉妹)。でも、小学生用の画材では、簡単ではなかった記憶があります。1時間半のレッスンでちひろ調は難しいので、却下。

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          誰がために試作はある?あじさいの水彩画の巻

          6月はあじさいの季節ですね。絵画造形教室でも、昨年、あじさいの水彩画に取り組みました。下は試作の末の作品です。 本題に入る前に。itotokiが受けた美術教育について。 義務教育の図工、美術、高校の選択科目の美術のほか、6歳〜18歳まで画家が主宰するアトリエに通い、年齢に応じて、自由画→静物画→木炭石膏デッサンなど。 14歳〜18歳、美術部で油彩画制作。受験期は鉛筆デッサンと色彩構成。受験準備のための美術研究所には通いませんでした。短大美術科に進学(86年入学)し、彫刻を専

          誰がために試作はある?あじさいの水彩画の巻

          好きこそものの上手なれ はじめましてitotokiですの巻

          初めまして、Itotokiと申します。 絵画造形教室の先生になって、今年(2020年)の7月で丸5年になります。先生といっても、絵画教室を主宰しているのではなく、与えられた課題を受け持ちの教室で実施する、というお仕事です。 教えるだけでいい気楽な立場であるにもかかわらず、最初は苦戦しました。レッスンに行く道すがら帰ることしか考えていませんでした。そんなわたしでしたが、今や「なんでもこい」になりました。 苦戦していた頃、とある絵画教室主宰の先生とお話する機会がありました。その

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