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誰がために試作はある?あじさいの水彩画の巻

6月はあじさいの季節ですね。絵画造形教室でも、昨年、あじさいの水彩画に取り組みました。下は試作の末の作品です。

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本題に入る前に。itotokiが受けた美術教育について。
義務教育の図工、美術、高校の選択科目の美術のほか、6歳〜18歳まで画家が主宰するアトリエに通い、年齢に応じて、自由画→静物画→木炭石膏デッサンなど。
14歳〜18歳、美術部で油彩画制作。受験期は鉛筆デッサンと色彩構成。受験準備のための美術研究所には通いませんでした。短大美術科に進学(86年入学)し、彫刻を専攻しました。社会人以降のことは別の機会に。

絵画造形教室の先生の仕事は、これまでの経験を総動員して行っています。
さて、お題は、あじさいの水彩画です。まともに絵を描いていたのは、短大入学までのことで、ブランクは30年以上です。試しに、1枚描いてみました。使える色は、赤黄青緑茶の不透明水彩。色が濁るので、白と黒は使いません。

出来栄えは・・・
立体感まるでなし。

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とりあえずこのへたっぴーな1枚を持ってレッスンへ。子どもたちからは、何のツッコミもなくレッスンは終了。みんな可愛いあじさいを描きました。
しかし、まともに描けもしないのに、先生面するのが恥ずかしすぎて、翌日から、猛特訓に入りました。丸みが描けない、描き込みすぎ、輪郭がうるさい、影の色が汚い、挙句に、本当に美術の専門教育を受けたのか?もとい、その間、まともに描けていたことがあったのか?
繰り返しあじさいの水彩画にトライするうちに、ああ、自分は絵が下手だったのだ・・・。その事実から逃げていたに違いない・・・。
と気付く、なんだか別の展開にもなってしまいました。それでも、ようやく10枚目になんとかあじさいらしき水彩画が完成したのでした。

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この回の試作は、図らずも過去の自分と対峙する時間ともなりました。
今年もあじさいの花を見ると、あじさいの水彩画を特訓した日々が蘇ります。

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