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消えゆく街の毛糸屋さん

はじめまして。itoshigoto(いとしごと)です。東京在住、都内のIT系企業に勤める会社員ですが、個人事業として毛糸屋をやっています。

出身は宮城県仙台市。大学卒業までを仙台で過ごしました。

そんな地元仙台には、学生だったわたしも行きつけの「木村屋」さんという毛糸屋さんがありました。2018年までは。そう、木村屋さん、なくなっちゃったんですよね。。

元々、都内の手づくり市などに出没して、自分で紡いだり染めたりした毛糸を販売していたわたしは、

今誰かが仙台で毛糸屋をやらねば!

という使命感に駆られ、2018年の冬から、毎月秋冬限定で、東京から大きなスーツケースを両手に引っ張って実家に帰り、メリラボさんという素敵な空間で2〜3日ほどの期間限定毛糸屋をオープンするという生活を始めました。

メリラボさんは、せんだいメディアテークの近くにある、仙台にまつわる雑貨の販売と、白いフリースペースのレンタルをやられているお店です。

わたしは、第二の故郷であるフィンランドの毛糸を輸入し、メリラボさんにならべて販売する、という、本当に小さな小さな毛糸屋さんを始めたのでした。

それから2回の冬が過ぎました。

知り合いづてにお店の話を聞いて遊びに来てくれたお客様が、その後何度も足を運んでくれて、お引っ越しした後もお買い物してくださる常連さんになってくれたり、

近所のおじさまが、「理想の帽子を編んでくれる人をずーっと探していたんだ」とオーダーしてくださったり。

月に1回しか開店していないのに、それまでに宿題をきちんと終わらせて、毎回習いに来てくれる編み物教室の生徒さまもいます。

毛糸だって、たくさんの在庫を毎回運び入れて並べておくことは難しく、1色につき2玉ずつしか店頭在庫がない、という、毛糸屋としてはありえない形で営業していました。それでも、

木村屋さんが閉店してから、どこで毛糸を買えば良いのか露頭に迷っていたの!

という方や、

ネットでも注文できるけど、やっぱり毛糸は手に取って選びたい

と言う方、

いつか編み物してみたかった

という方などに出会うたび、
毎月東京から大荷物で通い、たった3日間のために毛糸玉を出したり片付けたりするなんて、大変だわ、と思うこともあっても、やっぱりやっていてよかった、と思えるのです。

そして、やっぱり、自分がここで毛糸屋をやらなきゃ、と思うのでした。

地元に毛糸屋がなくなったから、自分が毛糸屋になる、なんて、経営が難しいから大手のお店が潰れていくなか、無謀なことなのかもしれません。ただ、儲かる商売じゃないから、誰もやらない、では済まない話もあります。だって編み物が好きだから。あんなに寒い東北の冬に、毛糸屋さんがないなんて。

斜陽産業だと言われる本屋さんや呉服屋さんの中にも、それぞれが工夫をして、あたらしい形で挑戦しているお店がたくさんあります。そういうお店が私は大好き。裏では、本当に、毎日が大変なのかもしれないと想像もしますが、そういう業界でも、小さなお店が生き残っていく方法って、何かあると思うのです。それは、私のように、会社員をやりながら、という兼業の形なのかもしれないし、カフェ兼本屋、のような掛け合わせなのかもしれない。仙台のように、地元の毛糸屋が姿を消している街が、日本中に(もっと言えば、世界中に)たくさんあることと思います。わたしがこの2年間やってきたこと、これからやろうとしていることが、他の街で生まれる小さな毛糸屋や、他の業種のお店にも繋がることがあるかもしれない。これはある意味、体を張った実験です。

今までやってきたこと、これから試そうとしていること、行き詰まった私からの相談、などなど、発信してみようかなと思っています。どうぞこれからよろしくお願いします!

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