いとうくんのとうびょうにっきをまとめてみた（2023/01/08〜2023/12/31）
終わってしまえばあっという間の2023年。今年もたくさんのとうびょうにっきが更新されました。今回はそんなとうびょうにっきを振り返りつつ、いとうくんの2023年をまとめてみたいと思います。
2023/01/08〜2023/01/31
休職しておきながら、意外とアクティブである。倒れた主な原因は職場のプレッシャーみたいなところがあるので、そこから離れるだけで多少なりよくなるのは、まあ、当たり前といえば当たり前の話なのだが。村上春樹の展示を見に早稲田とか行ったな〜！懐かしい！内容ほとんど覚えてないけど。そのあと行ったソオダ水で財布出すのに手間取ったのは妙に覚えている。『絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男』を買った気がする（笙野頼子の名前が出てこなくて「ベルク 炎上 作家」で調べた）。
今年は自炊をがんばると宣言したけど、結局、タコライスとカレーと麻婆茄子しか作らなかった。もう全部作り方忘れたし。
あと1/31に在宅用のPCを梱包してるのが思い出深い。あれ、棚を占領しててクソ邪魔だったんだよな……。
１月に読んでよかったもの。
2023/02/01〜2023/02/28
あがったりさがったりの日々。会社関連の雑務がとにかくうざくて堪らんかった覚えがある。平日にぶらぶらするの楽しすぎわろたすぎて、休職延長を決めた。
今週は前半死んでたが後半盛り返した。
なぜ盛り返せたのかはわからない。
とくに何かキッカケがあったわけでもないので、単純に地球環境と体力の問題だと思われる。体力はともかく、地球環境は俺一人の力では無理だ。みんなで取り組んでいこう。
読み返したらメンタルの不調を地球環境のせいにしていて、た、たしかに……と思った。
この月はコミティアがあったり、ぐりはさんけんぴくんうるくんと町田へ行ったりと、先月に比べて人と会う回数が増えている！コミティアの打ち上げで飲みすぎて、次の日、小田急を何度か途中下車しながら町田へ向かったのを覚えている……笑
２月に読んでよかったもの。
あと、２月は短編小説を書いたり、応募した新人賞の結果が出たり、していた。これって全部、今年の話だったのか……。もう３年くらい経ってる気持ちです。
ここで言われているケレン味みたいなのはいまだに克服できている気がしない。
2023/03/01〜2023/03/31
春めいてきて物欲が爆発している。たぶん月の半分以上はセカストにいた。西武池袋線沿いのセカストを一日で全部まわって何も買わずに帰る、とか、休職してなかったら絶対にやってない。kiko asicsのスニーカー買いに行って「昨日の夜に整理券配り終えちゃいました」と一緒に告げられたオタクの人は、元気にやっているだろうか。あと、もみじ屋で隣席にいたおじさんが礼儀正しかったの、今でもすごく嬉しい気持ちである。俺はラーメン屋で礼儀正しい人間が好きだ……。
しかしこの月は何よりも、Gasくんの運転でぞるさんセイジさんと茨城のほうに行ったのが思い出深い！茨城は大仏もデカければ、ブックオフもデカかった。あと地味に、びしょびしょのフェイトステイナイトの漫画があった、名前も覚えてないローカルのリユースショップの、あの地方特有の空気感がすげぇ印象に残っている。地元にも似たような店があって、佐藤友哉の本とかそこで見つけた……。
３月に読んでよかったもの。
『魔女の子供はやってこない』はとくに素晴らしくて、『（（（（水葬））））』はこれをほとんど丸パクリした。
2023/04/01〜2023/04/30
文フリに向け、原稿をしている時間が多い。そのせいか、１〜３月に比べて街をぶらついていた記憶があまりない。単純に飽きていた可能性もある。
そんななかでも東京の東側（駅名マジで忘れた）にぞるさんGasくんと行ったり、タブミヤとポーアイを散策したりと、休職期間最後の日々をしっかり楽しんでいる。まあ……診断書をもらいそびれてすぐには復職できなかったわけだが……。とうびょうにっきを終わらせるのは復職のタイミングかなと思ってたので、なんか、ハシゴを外された気分であった。
４月に読んでよかったもの。
2023/05/01〜2023/05/31
メイドカフェコミティアタイムラインストリート誕生日産業医面談文フリとイベント目白押しである。
メイドカフェのあと行った宮下公園の沖縄料理屋が人足りてなさすぎて物売るってレベルじゃなかったのも、コミティアのあとの打ち上げでざこなふくんのプリン食べちゃったのも、タイムラインストリートのあとなぜか初対面のendenくんの家で寝てたのも、誕生日の夜にゴエティアに寄稿するメルカトル鮎を描いたのも、産業医のおばちゃんが思いの外きびしく面談のあと泣きそうになったのも、はじめての同人誌即売会でご飯食べる時間がなくてあたふたしたのも、今となっては、すべて、いい思い出である。
まさか復職するのにリハビリ期間が必要とは思わなかったが……笑
文フリが終わった翌日から出社しているが、ほとんどの時間、本を読むか、MAKTUBを聴くか、アキバをぶらついていた。あと、PRAYROOMの作詞をやらせてもらえることになったので、それを考えたりもしていた。とうびょうにっきを終わらせるのは文フリ終わったタイミングかなと思ってたので、なんか、ハシゴを外された気分である。
週刊後藤ひとりは、まずなにより自分が楽しむことを目標のひとつにしていて、少なくともそれは達成できたので、よかったです。文フリのあと結束バンドのライブに行く人が買っていってくれたのも嬉しかった。
文フリはエリーツ７に小説を載せられたのも嬉しかった。奇遇にも（？）今号の特集は「たのしいこと」で、いとうくんが文フリに参加した目的がまさしくそれだったのでびっくりした……笑。なのでオチは文フリに繋がる形になっています。
５月に読んでよかったもの。
2023/06/01〜2023/06/30
出社に成功したり、失敗したり、寝たり、Gasくんの家に行ったりした一ヶ月だった。マジのマジで休職期間も終わるんだな……という気持ちで日々、生活していた気がする。なんだかんだ半年もの間、まともに働いていなかったことになる。大学の春休みよりも長い。最後の一ヶ月こそ毎日出社していたせいで全然お休み感はなかったが、まあ、でも、こう言ってはなんだが、休職しているあいだは本当に楽しかったし、一緒に遊んでくれた人たちには「あざした、ピース」の気持ちでいっぱいである。
noteの創作大賞に応募した小説。エリーツ７に載せた小説が春の話だったので、次は……夏やな……！と思いながら書いた。PRAYROOMの歌詞を書いたあとに取り掛かったので、随所にその影響がある。どちらも４月に行ったポートアイランドの話である。ポートアイランドは神戸の山を切り崩して作られた人工島で、地面の土すら元は余所から来たものであるというところと、物流の街として設計されているところがおもろいやんと思い、前者は『Newtown』の歌詞に、後者は『パーフェクトワールド、あるいはバックヤード』に反映させた……つもりである。
まあ、結局、noteの創作大賞はとれなかったわけだが。一次落ち自体は実力不足と受け入れるが、応募規約を守ってなかった作品を通していたのはマジで許せない。刺す。
６月に読んでよかったもの。
2023/07/01〜2023/07/31
復職して、はじめの一ヶ月。あまりにも仕事がなく、日中、ずっと眠気と格闘していた記憶がある。
休日はコミティアに向け、原稿をしている時間が多い。あと表紙に苦戦している。デザインはマジでずっと苦手だ！
それと、セイジさん一押しのソフトシェルクラブ食いに行ったの、ここか！
この前、たつろ〜さんと電車のなかで「北千住でぞるさんGasくんと飲んだ記憶があるんだけど、あれってなんだったっけ……？」という話になったが、これだわ……笑。完全に思い出した。ブランコした。
７月に読んでよかったもの。
なし。
復職と原稿で本を読む余裕がなかったんだと思う……笑
2023/08/01〜2023/08/31
８月。夏本番である。あいかわらず仕事はたるいし、最終日にとんでもないやらかしをしてしまうしで、散々であった！
とはいえ、楽しいこともある。
assさんとクラブに行ったり、コミケのために上京してきた鉄棒先生と会えたり、パ虹の入稿を終わらせたり、酔ってなくしたスマホがなぜかサンリオピューロランドにあり、半休をとって多摩センターまで取りに行ったり、ダブミヤと『PPP! vol.1』に載せる対談をしたり、ぼっち・ざ・ろっく！ウエハースを買ったり……。
あとパ虹のステッカーもつくった。ステッカーはいずれまたつくりたい。
８月に読んでよかったもの。
『PPPPPP』はとくに素晴らしく、『てんさいのこと』はこれを３割くらいパクった。
2023/09/01〜2023/09/30
コミティアである。せっかくならPRAYROOMの新曲も一緒に頒布したいと思いダブミヤとかまばたーくんに声をかけたのが二ヶ月前とかだが、そこから曲どころか小冊子までつくってきてくれて感謝しかない。歌詞もサビ以外はタブミヤにかなり直してもらった。
９月はコミティアだけだったな、と思っていたけど、とうびょうにっきを読み返してみると、コミティアの前日にダブミヤふゆむしくんとシーシャに行ったり、タイムラインストリートに行ったり、カタシロをプレイしたり、ぞるさんとサシで飲んだり、立ち食いそばをハシゴしたり、９月いっぱいで閉まっちゃうジョージさん常連の都立家政のお店に行ったり、そのままたつろ〜さんセイジさんGasくんがうちに泊まっていったり、ずっとやろうと言っていたアヤスミさんとの飲みがようやく実現したり、めちゃくちゃ楽しんでいる……笑
おかげさまで９月もたくさんゲロを吐くことができました。
都立家政でもらった調味料は、俺が全然自炊してないせいもあって、まだギリギリ残っている。
TRPGはキャラメイクが楽しすぎるのでまたやりたい。
ダブミヤと行ったバンドー科学館の近くに生田神社の小さな分社があると後で知り、そこを舞台にサビから考えていった。サビのメロディーが耳に残る感じで好きである。そもそも神戸に行きたいと思ったキッカケが去年シカクで購入した写真集『KOBE LOSTFUTURE』だったので、その写真集に載っていた写真や、実際に神戸を歩いてみて感じたことなどをもとにしたフレーズを入れられたのでよかった。
春、夏、ときているので、順当な流れで秋のお話を書きました。書きながら念頭にあったのは『ヤマノススメ サードシーズン』最終話の、あおいとひなたがお互いの秘密を視聴者には聞こえない声で打ち明け合うシーンのことで、ああいうのをパ虹でもすごいやりたかったし、今もやりたいと思っている。この小説にはほかにも伝えたいもの、ことをたくさん詰め込んだので、いとうくんのなかでもとくに思い入れ深い一作です。なので、今回は気合いを入れて、いくつかの本屋さんにも置いてもらいました。ちなみに本屋さんは、いとうくんの独断と偏見で、おもしろい文章を書く人がやっているお店を選ばせていただきました。まだ全然在庫あるので、みんな、読んでね〜。
９月に読んでよかったもの。
2023/10/01〜2023/10/31
とにかく朝起きるのがつらく、仕事中も眠気に襲われることが多い一ヶ月だった。忙しいというわけではないんだが……。
そんななか遅めの夏休みをとり、連休中に『てんさいのこと』の後半部を一気に書き上げた。
あと、この月はGasくんが雑に開催したらなぜか１０人も集まってふた席占領することになったサイゼ会が楽しかった思い出である。ワインをがぶ飲みしたせいでほとんど記憶ないが……。性懲りもなくスマホなくしたら城ヶ崎さんが捜索手伝ってくれて、そのあとついていったカラオケで城ヶ崎狂夜にめちゃくちゃ甘えてしまったのは、なんとなく、覚えてる。そのカラオケでは結局一曲も歌わず、廊下でゲロ吐いたり、床で爆睡したり、していた。楽しかった。
とうびょうにっきを読み返していて気づいたが、さこたん先生の展示に行ったのも１０月か！高円寺で人と飲む時、とりあえず沖縄連れていけばいいか、と思ってる節があるが、正直、沖縄料理は海ぶどう以外そんなに美味しいと思ったことがない。
１０月に読んでよかったもの。
群像１０月号掲載の舞城王太郎『デニムハンター』
2023/11/01〜2023/11/30
１１月。一番大きなイベントは３、４年ぶりくらいに帰った地元であろう。地元嫌いキャラでずっと通してきているが、ひさしぶりの地元は、正直……その、わりと、楽しかった……。生まれてはじめて両親と本音でべらべら会話できた気がする。１０年ぶりくらいに会う親戚にも、なんか、すげぇ〜いろいろぶちまけてしまった……。あとで思い返して、あれは流石に酔いすぎだった……と反省した。会食のあと、たまたま地元の有名議員と鉢合わせ、その場で親戚一同と写真を撮ってもらったんだけど、いとうくんは終始「自民党は……ダメだろ……」と騒いだりしていて、本当に……すまん……。人と楽しく飲む機会が増えたせいか、アルコールをいれると色々言ってしまう。ゲロも吐いてしまう。
あと、この月はタイムラインストリートや文フリ、阿佐ヶ谷ドリフトに行ったり、ダブミヤが上京してきたのでイサビさんふゆむしくんを交えて高円寺の沖縄に行ったり、した。こうして書くと、１１月もなんだかんだ楽しんでるな……。仕事が急に忙しさ増してきてくそツラだったはずなんだが……。
文フリでは、エリーツのブースで残り少ないパ虹ステッカーを全部ばら撒いてきた。あと、Gasくんにもらった花、水を一回も変えなかったからダメになっちゃったよ……。ダメなままで部屋に飾ってある。
１１月に読んでよかったもの。
2023/12/01〜2023/12/31
コミティアである。まさか年に三回も同人即売会に参加することになるとは、去年のいとうくんは想像すらしていなかった。打ち上げで本当にパ雀杯を開催することになるのも想像してなかったし、副賞のぼっち・ざ・ろっく！ウエハースをみんなに配ってまわることになるのも想像していなかった。松戸に行くことになるのはなんとなく想像していたので、次の日はあらかじめ有給をとっておきました！
まあ、なんにせよ、コミティアも終わったし、いとうくんの2023年、終了——。と思っていたら、次の週はジンギスカンを食べ、さらに次の週はもんじゃを食べ、さらにさらに次の週は田町で忘年会に参加している。これを書いているのは２９日だが、明日も渋谷で忘年会をやる。毎週、何かしら楽しいイベントがあり、それがあったから、あまりの忙しさに頭がまわらず、周囲のプレッシャーに泣きそうになりながらデスクに齧り付く一ヶ月だったにも関わらず、なんとか、１２月を無事に乗り切ることができたのだと思います。
本当にありがとうございました。
パ虹、今年最後のリリース。春、夏、秋ときているので、順当な流れで冬のお話を書きました。と、ともに、PANDA inori 虹 NOVELSの、一年間の、総括でもあります。失うものはたしかにあったけど、得るものだってたくさんあったというのがPANDA inori 虹 NOVELSの、この一年の、正直な実感で、なので、禁じ手だとはわかりつつ本作には過去作のキャラクターばかりが出てきます。それが僕がこの一年で得てきたものを端的に表しているからです。
１２月に読んでよかったもの。
いとうくんのお洋服代になります。