医療としての、ヨガ
先日、某ホットヨガスタジオのインストラクターオーディションを受けたが、見事に落ちた。
実はオーディションを受けるのは初めてではない。今回は二箇所目であり、3回目だった。
そう、この場所のオーディションに落ちたのは2回目。
たった3回落ちたぐらいでなにを言ってんだかと思われるかもしれないが、私はことごとく、スポーツとしてのヨガには縁がないのだと思う。
スポーツクラブでヨガインストラクターの認定資格を取ったが、その最中からずっと思っていた。
私はそもそも運動が嫌いだし、なんでこんなにヨガをやった後に疲弊してるんだ…と、
何度もヨガをやる意味を見失いそうになった。
そんな時に出会ったのが、陰ヨガ。
動的なプラクティスは一切なく、
ただひたすら、じっと、呼吸と自分のカラダと向き合う。
カラダを曲げるのではなく、重力で落ちていくのを、待つ。
力を全て、抜く。全身の力を全て抜いていく。
力を抜くのがこんなに難しい事なのかと、私は陰ヨガをやって初めて気付いた。
それはまるで、本来の自分自身に戻っていくような作業でもあった。
ヨガインストラクターの求人を見ていると、あまりのレッドオーシャンぶりに吐き気がしてくる。
世の中にはこんなにヨガスタジオがあるのか…と。
それだけ需要も高いのだと思う。
だけど、ヨガがヨガだけで成り立つ時代は、
もうそんなに長くはないだろう。
ヨガスタジオは飽和状態にある。
ヨガは日常に取り入れる事が容易いコンテンツであり、時にエクササイズに役立ち、
時にはマインドフルネスまで導いてくれる素晴らしいコンテンツである。
だからこそ、これからはオプション的な役割りに需要が出てくるのではないか、と私は読んでいる。
今すでにスポーツクラブでは、マシンジム×ヨガスタジオという、ダイエットエクササイズのオプションとして存在してるわけなのだが、
私はヨガ×医療に可能性を感じている。
ピラティスのようなリハビリ機能ではなく、鬱などの精神疾患や不妊治療など。
いわゆる、マインド的な要素が強くからんでくる分野において、ヨガは大きな役割りを果たすのではないだろうか。
ヨガはカラダとココロを大きく緩める。
呼吸を深くし、カラダ本来の機能、細胞の一つ一つを呼び覚ましていく。
そんな事を考えている。
きっと、私の役割りは、そっちなんだな。
とも思いながら、今日も眠りにつこう。
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