SORA

情報過多で先の見えない現代では、生き方や精神的な支柱になるような普遍的な思想や考え方を…

SORA

情報過多で先の見えない現代では、生き方や精神的な支柱になるような普遍的な思想や考え方を持つことが大切だと感じます。そこで、過去の偉人の言葉を呼び水にしながら、生きていく上でヒントになりそうなこと、日常に役立ちそうなことを1日1つ自分の言葉の記録として残していきます。

マガジン

  • イソップ寓話の独り言

    イソップ寓話を読んで感じたことを語っています。

最近の記事

物事の結果を考えてから行動することの重要性

今日の言葉イソップ寓話より引用 物事の結果を考えてから行動することの重要性近年、投資詐欺が横行しています。 詐欺師から「あなたの資金が何倍にもなる」という魅力的な投資を持ちかけられ、軽率に資産を投じてしまうと、結局すべてを騙し取られてしまいます。 この構図は、イソップ寓話「井戸の中の狐と山羊」に描かれたものと酷似しています。 狐が「甘露」と称した水を餌にして山羊を井戸に誘い込み、最後には狐だけが逃げ出すという筋書きは、まさに現代の投資詐欺と同じです。 人から誘いを受

    • 承認欲求に対する2つの道

      今日の言葉イソップ寓話より引用 承認欲求に対する2つの道すべての人間には、劣等感からか、自分は優れている、他人によく見られたいという願望があります。 最近よく目にする「ドヤ顔」は、他人に認めてもらいたいという心情から生じています。 他人に認めてもらいたいと思うとき、大体において二つの方法があります。 一つは、自己の能力を向上させて、その結果として自然に周囲から認められる方法です。 この方法は時間と努力を必要としますが、得られる認識は本物であり、持続します。 もう一

      • 困った時でも友を裏切らない

        今日の言葉イソップ寓話より引用 困った時でも友を裏切らないイソップ寓話集の「鷲と狐」を読んで、私は二つのテーマを感じ取りました。 一つ目は立場の強い者による弱者へのいじめ、二つ目は友情の裏切りです。 物語では、食べ物に困った鷲が狐を裏切ります。 鷲は木の上という有利な立場を利用し、狐が木に登れず反撃できないことを知っていました。これは弱い者いじめと同じ心理です。 しかし、鷲の裏切り行為は因果応報となり、結果的に鷲の子どもたちが狐に食べられてしまいます。 この寓話か

        • イソップ寓話は現代社会でも通用するのか?

          今回からイソップ寓話を参考にしながら、気付いたこと感じたことを書いていきます。 初回はイソップ寓話とはについてまとめていきます。 イソップ寓話とはまず、寓話とは教訓や処世訓、風刺などを動物や他の事柄に託して語る物語のことです。 イソップ寓話は、紀元前6世紀にアイソーポス(イソップ)が作ったとされる寓話です。(アイソーポスという人物が実在したかどうかは不明です。) 特に動物や生活雑貨、自然現象、さまざまな人々(旅人など)を主人公にしたものが有名で「イソップ物語」や「イソ

        物事の結果を考えてから行動することの重要性

        マガジン

        • イソップ寓話の独り言
          3本

        記事

          恵まれた環境の子供は「まぐそ茸」に育つ

          今日の言葉二宮翁夜話より引用 恵まれた環境の子供は「まぐそ茸」に育つマグソタケ(馬糞茸)は、馬糞や堆肥など養分の豊富な場所に生えるキノコです。 幻覚性のある化合物を含むため、食すると幻覚症状を引き起こすといわれています。 二宮金次郎は「富家の子弟が推譲の道を踏まないかぎり、千万百万の金があっても、まぐそ茸と変わりはない」と述べています。 現在、日本の国会議員の約3分の1が世襲政治家だと言われています。 親が政治家であることを理由に、子どもが自動的に政治家になることに

          恵まれた環境の子供は「まぐそ茸」に育つ

          刃先の向け先

          今日の言葉二宮翁夜話より引用 刃先の向け先ハサミを人に手渡すとき、刃の向きはどちらにすべきでしょうか。 一般的に、相手に危険を及ぼさないように、刃先を自分に向けて、柄(え)側を相手に渡します。 危険な物事は、相手を思いやり自分に向けておく。 これが道徳の本意です。 私たちの言葉もハサミと同じです。 言葉も使い方によっては、人の心を傷つけてしまうことがあります。 だから、言葉の向け先も、自分に向けるか、他人に向けるかは選択できます。 特に攻撃的な感情が

          刃先の向け先

          足りるを知ること

          今日の言葉二宮翁夜話より引用 足りるを知ること二宮金次郎の「夜話」の中で、「湯船の教訓」は私が最も好きな教えです。 この教訓は、「たらいの水」の逸話で知られ、「足りるを知ること」と「他者を満たすこと」という二つの視点を提示しています。 一見相反するように思えるこの二つの概念ですが、金次郎はこれを天理だと説明しています。 人は自分の心が満たされていなければ、他人の心を満たすことはできません。 逆に、自分の心が満たされていないと、他人から満たしてもらおうとします。 そ

          足りるを知ること

          根が朽ちると木も朽ちる

          今日の言葉二宮翁夜話より引用 根が朽ちると木も朽ちる人間社会も、根と葉に分けられると思います。 根に当たる部分は、社会を営む人間の精神性、葉の部分は社会そのものです。 これまで、日本社会は葉を生い茂らすように発展してきましたが、その一方で、社会を営む人間の精神性は低下しているように感じます。 電車内を見渡せば、スマホに見入っている人、シルバーシートに座る若者、些細なことで口論をしている人が目につきます。 その他にも、煽り運転や詐欺・騙しの横行など、日本人の根っこに当

          根が朽ちると木も朽ちる

          面倒な事は先にするのか後にするのか

          今日の言葉二宮翁夜話より引用 面倒な事は先にするのか後にするのか仕事などで、面倒なことを最初に終えるか、それとも最後にするかは判断が難しいところです。 みなさんは、面倒な仕事は最初にしますか?、それとも最後にしますか? 聖人の教えによれば「困難なことは先にする」とあります。 困難なことに取り組む際は、エネルギーを多く消費します。 自分自身のエネルギーが充実しているときは、まずそれに取り組むべきです。 しかし、自分の調子が悪く、エネルギーが不足しているときには、困難

          面倒な事は先にするのか後にするのか

          高利をむさぼらない

          今日の言葉二宮翁夜話より引用 高利をむさぼらない今でも過払い金請求のCMをよく目にします。 過払い金とは、払い過ぎた利息のことです。 通常、お金を借りる際の金利は「利息制限法」により、金額に応じて15~20%と定められています。 しかし過去には、「出資法」の上限金利29.2%までは罰せられない時期がありました。 その時期、カード会社は「出資法」の上限金利で利息を取っていたのです。 その後、最高裁は金利20%以上を違法と判断し、これが過払い金請求のきっかけとなりまし

          高利をむさぼらない

          学ぶ目的

          今日の言葉二宮翁夜話より引用 学ぶ目的二宮金次郎は「農家は地元の発展のため、富者は国の発展のために学ぶべきだ」と述べ、良い学校への進学を勧めています。 この忠告を受けた親子は、子は医師となりましたが、親は田畑を失い寺子屋の教師となりました。 現代の視点では息子が医師になったことは良い結果と捉えられますが、家督や田畑を重視した当時の価値観では、望ましくない結果だったかもしれません。 このように、金次郎の考え方には現代に適さない面もあります。 しかし、彼が本質的に問いか

          学ぶ目的

          不安解消の投資よりも今を生きること

          今日の言葉二宮翁夜話より引用 不安解消の投資よりも今を生きること大規模な自然災害や戦争など、不安定な社会情勢が続いています。 その不安定な社会情勢の中で、金の価格は現在も上昇を続けています。 しかし、なぜ人々は世界が不安定になると金を求めるのでしょうか。 金は世界共通の価値を持ち、どの国でも安定して売買できるため、それが人々に安心感を与える一因だと考えられます。 しかし、私は金自体には本質的な価値がないと考えています。 人間は金だけで生きていくことはできません。金

          不安解消の投資よりも今を生きること

          農業、工業、商業が仕事の基本

          今日の言葉二宮翁夜話より引用 農業、工業、商業が仕事の基本農業は食物を育てる仕事。 工業は物品を作り出す仕事。 商業は、農業と工業から生じた製品を流通させるか、顧客に価値あるサービスを提供することが仕事。 農業、工業、商業は仕事の基本的な要素です。 二宮金次郎は、「仕事の基本を行わずにお金を得ようとする行為は、水門を閉じて水の分け前を争うようなものだ。世間で知者と呼ばれる者のしていることを見ると、農・工・商を勤めずに、ただ小さな、ずるい才知をふるって財宝を得ようとす

          農業、工業、商業が仕事の基本

          今世をしっかりと生きること

          今日の言葉二宮翁夜話より引用 今世をしっかりと生きること私の住む沿線の鉄道では人身事故がよく起きます。先日は同じ駅で1日に2回の人身事故が発生したようです。 それだけ、自ら命を絶ってしまう人が多い現代社会です。 きっと、何かに追 い詰められて逃げる道もなくなり、苦しい毎日の中で「もう、死んでしまった方が楽になれる」という思いで自ら命を絶ってしまうのだと思います。 しかし、本当に「死んでしまえば楽になれる」のでしょうか。 残された家族は深い悲しみと苦しみを味わうことにな

          今世をしっかりと生きること

          仕事と欲のちがい

          今日の言葉二宮翁夜話より引用 仕事と欲のちがい最近、「楽に稼げる」という言葉をよく目にします。 しかし、この表現には矛盾があります。 本来、仕事とは人に商品やサービスを提供し、その対価としてお金を得る行為です。 収入(稼ぐこと)は、その仕事の対価の合計を指します。 一般的に、難易度が高く時間のかかる仕事ほど対価は高く、簡単な仕事ほど対価は低くなります。 そのため、「楽に稼げる仕事」という概念は成り立ちません。 にもかかわらず、このようなキャッチコピーが氾濫してい

          仕事と欲のちがい

          変化の波に怯えるよりも波に乗ること

          今日の言葉二宮翁夜話より引用 変化の波に怯えるよりも波に乗ること最近の世界情勢は目まぐるしく変わっており、先行きが見通せない時代になっています。 変化とは波のようなもので、小さな波もあれば大きな波もあり、その波を避けることはできません。 変化に耐えられるのか、これまでどおりで大丈夫なのかなど、変化に怯えると、エネルギーが萎縮してしまい、波にのまれてしまいます。 だから、変化の波に怯えるよりも変化の波に乗ることが大切です。 では、変化の波に乗るためにはどうしたらいいの

          変化の波に怯えるよりも波に乗ること