HADOの歴史について語ろう。〜2018年編〜
「HADOの歴史について語ろう。」シリーズも“HADO元年”の2016年から始まり、今回はいよいよ2018年編。HADOの歴史について前回同様グランドスラムと呼ばれている大型大会を中心に振り返っていきます。
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2016年編
2017年編
語り部はHADOチームわちゃわちゃ☆ピーポー所属プレイヤーのぶちょう。です。よろしくお願いします。
SPRING CUP2018
2018年度から全ての大型大会は前年度のHADO WORLD CUP2017の様に予選大会で出場権を確保したチームのみが出場できる形式になり、グランドスラムの名にふさわしい実力派の集まる大会となった。SPRING CUP2018出場チームは前述の通り1月から4月にかけて行われた予選にて出場権を獲得した8チーム。
現日本ランキング1位のヒュブリスやHADO WORLD CUP2019王者の和心がグランドスラム初出場。
また、対戦表は抽選の結果以下の様になった。
注目はHADO WORLD CUP2017での決勝戦と同カードとなったわちゃごな☆ピーポー(現57☆TOKYO)とSLAMDIVAの第一試合。結果としてはHADO WORLD CUP2017と同様にわちゃごな☆ピーポーの勝利に終わったもののグランドスラムらしく初戦から好カードとなった。
順当に一回戦を勝ち上がったわちゃごな☆ピーポーに加え、兄弟チームのわちゃわちゃ☆ピーポーもセットカウント2-0でのストレート勝ちで準決勝進出。
2017年シーズンで上位常連となっていたREN(TNW Bより改名)とHADO WORLD CUP2017出場選手のみで結成されたヒュブリスもセットカウント2-1で準決勝へ進出。
準決勝第一試合 わちゃごな☆ピーポーvsREN
お互いに2017年シーズンから結果を残してきたチームによる一戦。
競った試合展開になるも攻撃力で勝るわちゃごな☆ピーポーが押し切りセットカウント2-0でのストレート勝ちで決勝進出。
準決勝第二試合 ヒュブリスvsわちゃわちゃ☆ピーポー
準決勝第一試合とは反対に2018年シーズンになってから頭角を表してきた両チームによる一戦。1セット目はヒュブリスが0-7から追い上げる怒涛の反撃も1点差で惜敗。2セット目はヒュブリスが取り返すが3セット目、自力の差を見せたわちゃわちゃ☆ピーポーが勝って決勝進出。
3位決定戦 RENvsヒュブリス
1セット目をオーバータイムで競り勝ったヒュブリスが流れのまま2セット目も連取して、3位はヒュブリス。
決勝戦 わちゃごな☆ピーポーvsわちゃわちゃ☆ピーポー
1セット目、わちゃわちゃ☆ピーポーが追い上げからの逆転勝利をあげるが、2セット目はわちゃごな☆ピーポーが逃げ切るシーソーゲーム。3セット目は静かな立ち上がりからがじわじわと点差を離す。決勝戦では初めてわちゃわちゃ☆ピーポーがリードを保つ展開。そして、そのまま逃げ切って勝利。
HADO SPRING CUP2018王者はわちゃわちゃ☆ピーポー。これにより、HADO SUMMER CUP2018とHADO WORLD CUP2018の出場権を獲得した。
当時のシステム
・シールドの耐久値が上方修正
前バージョンではシールドのステータスが1の場合、防げるエナジーボールは1発のみだったが、上方修正によって2〜3発程度のエナジーボールを防ぐ事が出来るようになった。
当時の戦術について
フォーメーションではHADO WORLD CUP2017でトップメタだった1トップ2ボトムと言われる正三角形のフォーメーションの他に2トップ1ボトムというよりモダンなフォーメーションが登場し始めました。
というのも、以前までの基本的な回避は前後左右といった足を使う動きであったため、被弾リスクの高い前衛プレイヤーは広いスペースを必要としていました。
しかし、新たに高低差を使った上下の回避という概念がスタンダードになり始め、前衛プレイヤーがより少ないスペースで回避を行うことが可能となりました。その結果として好ポジションである両前角を確保できる2トップ1ボトムというフォーメーションが誕生しました。
そもそも前衛には相手に近いために当てやすいが当てられやすいというハイリスクハイリターンのジレンマがありました。
しかし、1トップ2ボトムというフォーメーションには前衛が広いスペースを使って回避する事でリスクを下げ、相手前衛にさえ勝てれば残った2人の相手後衛プレイヤーはコート奥にいる為回避できる範囲は狭くなるという、リスクを下げながら最大のリターンを得る事が出来るという強みがありました。
それに対して2トップ1ボトムというフォーメーションは前衛が2人いながらもそれぞれが前角に居座る事で相手プレイヤーの回避範囲を更に狭める事を可能としています。前衛に2人のアタッカーを置く事ができる高火力に加え、後衛には広いスペースが与えられているため相手の1トップに対して滅法強いフォーメーションと言えます。
また、システム面の変化も追い風となっていました。
以前はシールドに1しかステータスを振っていない場合は殆どエナジーボールを防げないため、使わない方が良いとされていました。しかし、シールドの耐久値が上方修正された事によってアタッカーステータスのプレイヤーでもシールドを使い切った方が良いとされるようになりました。
そして、アタッカーもシールドを使うべきという新たなスタンダードの中で、「攻撃の為のシールド」や「守備の為のシールド」という概念が生まれました。
「攻撃の為のシールド」をよく用いていたのはわちゃごな☆ピーポーです。
前衛1TOPを務めるKODAI選手が3322を用いる事で、相手前衛に対して優位性を保ちながら高い位置をキープし、相手後衛に対しても近い位置で攻撃する事を可能としていました。また、片方の前角にシールドを貼ってエナジーボールを集める事で疑似タンク+アタッカーの役割をこなすことで逆サイドの前衛にRaimu選手が上がり、可変2トップを生み出すプレイングも見られました。
また、3位のヒュブリスも「攻撃の為のシールド」をよく用いており、両前衛がシールドを使うことで高い位置を保ち、得点を重ねるパターンを得意としていました。後衛が2341を使っていたのも一つの特徴で前衛が相手をコート奥に押し込めた上で後衛から大きく、数の多いエナジーボールを撃つ事で回避できる範囲を狭めていました。
対して「守備の為のシールド」をよく用いていたのがわちゃわちゃ☆ピーポーです。基本的には試合の最終盤に1人当たり3枚貼れるシールドを連続で貼る事で試合をクローズして逃げ切っていました。このシールドの使い方は終盤にリードを保っている必要があり、わちゃわちゃ☆ピーポーが中盤から終盤にかけての高い得点能力を持っていたからこそ可能だったと言えるでしょう。
ステータスとしてはエナジーボールの大きさ、速さ、チャージスピードにバランス良く割り振った3331を用いるプレイヤーがスタンダードでした。
その他のステータスとしては3331からチャージを削った分シールドに割り振る3322、同じくチャージを削りスピードに割り振った4321、反対にスピードをチャージに割り振った2341等バランスの取れたステータスが好まれました。
1333や1324等シールドを厚めにするステータスも一部見受けられましたが、”強いステータス”というものが固まりつつあるのが見てとれました。
SPRING SEASONまとめ
グランドスラムの様な予選を突破しなければいけない大型大会が開催される一方でBEGINNER'S CUPという初心者向けの大会も開かれるようになり、HADOの裾野が広がりました。
また、2017年シーズンまでは友人間で組まれたチームが大多数でしたが、ヒュブリスの様にHADOのプレイヤー間で組まれるチームも誕生するなどより競技色が強まりました。
その中でもわちゃわちゃ☆ピーポー、わちゃごな☆ピーポーの両チームは兄弟チームとしてトレーニングパートナーを務めており、高いレベルで切磋琢磨していた事が両チームが高い競技力を誇っていた理由と言えるのではないでしょうか。
2016年シーズンから各大会で上位に食い込んでいたわちゃごな☆ピーポーに対して、わちゃわちゃ☆ピーポーは初のグランドスラム優勝となりました。
SUMMER CUP2018
SPRING CUP2018優勝のわちゃわちゃ☆ピーポーに加え、6月から8月に開催された予選大会にて出場権を獲得した計8チームの出場。
注目チームとしてはあなたって時たま土の香りがする(現iXA/ANATSUCH)がHADO WORLD CUP2017以来のグランドスラム出場。
対戦表は抽選の結果以下の様になった。
HADO SPRING CUP2018で決勝を戦ったわちゃわちゃ☆ピーポーとわちゃごな☆ピーポーは反対の山に割り振られるなどバランスの良い組み合わせとなった。
1回戦第一試合はあなたって時たま土の香りがするが豊富な運動量を活かしながら1セット先取。2セット目はお互いにシールドにステータスを割り振ったタンク役を置いた戦術のミラーマッチ。序盤に点差を付けたNOeSISが逃げ切ってセットカウント1-1、勝負は3セット目にもつれ込んだ。3セット目はフルアタッカーの戦術に戻したあなたって時たま土の香りがするが勝利し、準決勝進出を決めた。
1回戦第二試合はわちゃわちゃ☆ピーポー優位と見られていたカード。
しかし、なんと1セット目から和心ペースの試合展開。ラスト数秒で突き放したわちゃわちゃ☆ピーポーがなんとか1セット先取。2セット目も和心ペースで試合が始まり、競った展開から和心が1点差で勝利して3セット目へ。
3セット目は和心が前半リードを保つもわちゃわちゃ☆ピーポーが逆転。
その後も和心の逆転からわちゃわちゃ☆ピーポーが再々逆転するなど最後まで分からないシーソーゲームは同点でオーバータイムマッチに突入。
これをわちゃわちゃ☆ピーポーが初弾で勝負を決めて準決勝進出を決めた。
1回戦第三試合はわちゃごな☆ピーポーが厚いシールドに苦しみながらも持ち前の運動量と攻撃力で2セット連取し、ストレート勝ち。準決勝進出を決めた。
1回戦第四試合はフルアタッカーのSLAMDIVAに対してヒュブリスがシールドを上手く使って1セット先取。2セット目もお互い戦術としては変わらなかったもののヒュブリス側にシールドを上手く貼れないミスが出て1-1で3セット目にもつれ込む。3セット目ではヒュブリスはフルアタッカーにステータスを変更。
フルアタッカー同士の殴り合いを制して準決勝進出を決めた。
準決勝第一試合 あなたって時たま土の香りがするvsわちゃわちゃ☆ピーポー
お互いに豊富な運動量を活かしたフルアタッカー戦術を得意とするチーム。
1セット目のロースコアでのシーソーゲーム、そして同点で迎えた長時間に及ぶオーバータイムマッチはお互いの高い回避力を窺い知れる。1セット目を制したわちゃわちゃ☆ピーポーが2セット目も勝利し決勝戦進出を決めるが2試合とも締まった好ゲームであった。
準決勝第二試合 わちゃごな☆ピーポーvsヒュブリス
1セット目はお互いにフルアタッカー。序盤はヒュブリスがリードするも中盤からわちゃごな☆ピーポーが押し返す展開。ヒュブリスは残り数秒で1点差まで追い縋るも、突き放したわちゃごな☆ピーポーが1セット目を先取。
2セット目、ヒュブリスはアンディ選手のステータスをシールドに割り振って作戦変更。タンク役、アンディ選手のシールドを使いながらアタッカー2人が得点を狙うも不発。終盤は火力差を押し付けたわちゃごな☆ピーポーが大きく点差を付けて勝利し決勝戦進出を決めた。
3位決定戦 あなたって時たま土の香りがするvsヒュブリス
1セット目、ヒュブリスはアンディ選手がタンク役の作戦。シールドを展開している間に得点を重ね、難なく1セット先取。2セット目もヒュブリスは同様の作戦を取るもリードを奪ったのはあなたって時たま土の香りがする。ヒュブリスも同点に追い付くが突き放したあなたって時たま土の香りがするが2セット目を勝ち取る。
3セット目、ヒュブリスはフルアタッカーに戦術をスイッチ。これが功を奏し、終わってみれば15-5と大差で勝利し、3位入賞を果たした。
決勝戦 わちゃわちゃ☆ピーポーvsわちゃごな☆ピーポー
1セット目、フルアタッカーのわちゃわちゃ☆ピーポーに対してわちゃごな☆ピーポーはKODAI選手がややシールドに厚めにステータスを振った3223のアタッカーとタンクの両刀型。前半でわちゃわちゃ☆ピーポーが3-0でリードするとスコアが止まる。そのまま試合は進み、4-2でわちゃわちゃ☆ピーポーの勝利。
2セット目もわちゃわちゃ☆ピーポーのフルアタッカーに対してわちゃごな☆ピーポーがタンク役1人という噛み合わせ。序盤はわちゃわちゃ☆ピーポーのペースで進むもわちゃごな☆ピーポーも食らい付き残り30秒で3-3の同点。
しかし、終わってみれば7-5でわちゃわちゃ☆ピーポーの勝利。
セットカウント2-0のストレートでHADO SUMMER CUP2018優勝を決めた。
当時のシステム
・システム上の大きな変更は無し
当時の戦術について
まず、技術的な面ではSPRING CUP2018に比べてアタッカーが前角に居座るシーンが減った。これは前に出てくる相手を咎めるプレイングが生まれ、上位陣がその技術を習得してきた結果だと思われる。また、攻撃技術の向上に伴って回避能力も高まっている様に見受けられた。結果として決勝戦の様なロースコアでの試合展開が多くなったのではないだろうか。
フォーメーションも1トップの形はほぼ廃れており、2トップ1ボトムの様な形がトップメタであった。ただし両サイドのプレイヤーは前角に居座るのではなく必要に応じて前後に動く2中衛1後衛の様な形であった。
ステータス面でも変化が生まれており、3331及び4321のステータスの採用率が高くなった。1点の重要性が高まる中でより攻撃的なステータスが必要とされたからであり、以前までは採用候補となっていた両刀型のステータスは攻撃の役割が果たせない為に廃れていった。作戦としてシールドを用いる場合は両刀型ではなく1135等のタンク役に専念させる場合が多かった。
とはいえシールドが弱くなった訳ではなく、アタッカーがシールドを貼ると同時にその裏から攻撃してシールドが割れると同時に後ろへ下がるヒットアンドアウェイであったり、リードしている試合終盤に連続で貼る逃げ切りのシールドであったり攻守共に活用されていた。
SUMMER SEASONまとめ
HADO SUMMER CUP2018ではわちゃわちゃ☆ピーポーがHADO史上初の大型大会2連覇を達成し、いよいよ前人未到のグランドスラムに王手をかけました。HADO SPRING CUP2018出場チームで争われたリーグ戦、HADO MASTERS LEAGUE#2でも優勝するなどこのシーズンにおけるわちゃわちゃ☆ピーポーの強さは傑出していました。
HADOシーンとしては初めて大型大会の地方予選が札幌にて行われた他、ADVANCE CUPと呼ばれる中級者大会が新たに開かれるようになりました。また、趣を変えた2on2大会BUDDY CUP等も開かれました。
ちなみにHADO SUMMER CUP2018にて現在も使用されているHADOのロゴが発表されました。
ここからよりHADOのスポーツらしさ、競技色が強まっていきます。
HADO WORLD CUP2018
出場チームはHADO SPRING CUP2018及びHADO SUMMER CUP2018を優勝して出場権を獲得したわちゃわちゃ☆ピーポーと予選大会を勝ち抜いた日本代表で8チーム。海外で行われた予選大会を勝ち抜いた各国代表が6チームの計14チーム。
思考行結-あひる組-(現SK/あひる組)がグランドスラム初出場。
また、あなたって時たま土の香りがする(現iXA/ANATSUCHI)が略称であった「あな土」を元にANATSUCHIへとチーム名変更。
試合形式としては各予選グループにて1セット先取での総当たり戦を行い、各グループ1位の3チームが決勝トーナメントに進出。
それに加えて敗者復活戦として各グループ2位の3チームで1セット先取での総当たり戦を行い、1位となったチームが決勝トーナメントに進出。
決勝トーナメントは予選を勝ち抜いた計4チームによって2セット先取制にて行われた。
各予選グループの注目ポイントとして、GROUP Aは他グループに加えて日本勢が1チーム少なく2チームのみ。海外勢の情報は少なかったものの競技レベルとしては日本の方が高いと考えられており、日本勢が少ない分予選抜けのハードルは低いと考えられていました。
なおかつ日本勢もグランドスラム初出場の思考行結-あひる組-とHADO SPRING SUSHI CUP2018, HADO SUMMER CUP2018にて3位を獲得したヒュブリスの2チームであり、ヒュブリス優位のグループと考えられていた。
しかし、お互い2勝0敗で迎えたGROUP A最終戦では80秒終わって5-5、同点でのオーバータイムマッチに突入。結果としては6-5でヒュブリスが勝利したもののどちらが勝ってもおかしくない試合展開であった。これによりヒュブリスは3勝0敗、GROUP A1位として決勝トーナメントへ進出。
2勝1敗でGROUP A2位の思考行結-あひる組-は敗者復活戦へと回る事になった。
日本勢が3チームいるGROUP BではSLAMDIVAvs和心の1戦が予選抜けを争う重要な1戦となった。ここまではわちゃわちゃ☆ピーポーがSLAMDIVAとの試合を消化した上で3勝0敗のGROUP B1位。2勝1敗のSLAMDIVAとしてはここを落とすとGROUP B2位以上の可能性が消滅。日本勢との対決を未消化で2勝0敗の和心としてもGROUP B1位を目指す上では落とせない試合。
和心はシールドにステータス5を振ったタンク役を用意し、逃げ切りを画策するがSLAMDIVAも必死に追いかける。SLAMDIVAが試合終了間際に6-6の同点に追い付きオーバータイムマッチに突入。オーバータイムマッチ開始直後に和心の津軽三味線健太郎君選手が1発で仕留め6-7で勝利。3勝0敗としてGROUP B2位以上を確定させた。3勝0敗同士のわちゃわちゃ☆ピーポーとGROUP B1位を争う直接対決では善戦するものの、リードを奪う事が出来ず力負け。
HADO SUMMER CUP2018のリベンジは叶わなかった。4勝0敗のわちゃわちゃ☆ピーポーがGROUP B1位として決勝トーナメントに進出。
3勝1敗でGROUP B2位の和心は敗者復活戦に回る事となった。
GROUP Bと同じく日本勢が3チームいるGROUP Cでは最終戦、エクスペンダブルズvsわちゃごな☆ピーポーでドラマが待っていた。わちゃごな☆ピーポーはここまで3勝0敗でGROUP B1位、エクスペンダブルズはANATSUCHIに敗れて2勝1敗。全試合消化しているANATSUCHIが3勝1敗だったため、エクスペンダブルズが予選抜けする為には勝利が絶対条件。両チーム接戦を繰り広げ、結果としては僅差でエクスペンダブルズが勝利。 日本勢3チームが3勝1敗で並んだ結果、得失点差によってわちゃごな☆ピーポーがGROUP C1位として決勝トーナメント進出。
エクスペンダブルズがGROUP C2位として敗者復活戦へと進出した。
敗者復活戦第一試合 思考行結-あひる組-vs和心
敗者復活戦第一試合は前半なかなかスコアが動かない展開となったが、じわじわと点差を離した思考行結-あひる組-が7-4で勝利。
敗者復活戦第二試合 思考行結-あひる組-vsエクスペンダブルズ
第二試合、思考行結-あひる組-が勝利すれば決勝トーナメント進出が決まる一戦。思考行結-あひる組-がリードを奪うと終盤リスクを掛けて攻撃に転じてきたエクスペンダブルズを押し返し9-4で勝利。決勝トーナメント進出を決めた。
準決勝第一試合 ヒュブリスvsわちゃわちゃ☆ピーポー
1セット目、わちゃわちゃ☆ピーポーのペースで進んだ試合をヒュブリスが一時同点とするも終盤に連続で得点したわちゃわちゃ☆ピーポーが押し返し、8-13で勝利。2セット目、序盤はヒュブリスがリードを奪うも中盤からわちゃわちゃ☆ピーポーが押し返し始める。終盤突き放したわちゃわちゃ☆ピーポーが6-11で勝利。
準決勝を2-0のストレートで勝利し、ここまで無敗で決勝戦に進出する。
準決勝第二試合 わちゃごな☆ピーポーvs思考行結-あひる組-
1セット目、序盤からわちゃごな☆ピーポーのペース。思考行結-あひる組-は中々スコアを詰める事が出来ず12-6でわちゃごな☆ピーポーの勝利。
2セット目、堅い立ち上がりから思考行結-あひる組-が先制するもその後は点が奪えない。わちゃごな☆ピーポーのペースで試合が進み、終わってみれば12-4。
わちゃごな☆ピーポーが2-0のストレートで決勝戦進出を決めた。
3位決定戦 ヒュブリスvs思考行結-あひる組-
1セット目、ヒュブリスはシャア選手のステータスをシールドに割り振り、タンク役に。それに対して思考行結-あひる組-はRainbee選手がステータスを2341とチャージに厚く割り振ってシールドに強く出てきます。
しかし、しっかりリードを奪ったヒュブリスが逃げ切り6-4で勝利。
2セット目は互いに先程と作戦を変え、思考行結-あひる組-のよね選手がステータスをシールドに割り振り、ヒュブリスはシャア選手がそれを読み切って2341のステータスに。しかし、ヒュブリスはシールドを割り切った後に上手く得点を重ねる事が出来ず、前に出てきた所を咎めた思考行結-あひる組-が3-9で勝利。
3セット目、ヒュブリスは再度作戦を変更してフルアタッカーに。
思考行結-あひる組-は2セット目と変わらずシールドを用いた作戦。
中盤まで思考行結-あひる組-のペースで試合が進むもシールドを貼れないミスもあり、ヒュブリスが追い上げる。終盤にヒュブリスがリードを奪うとそのまま7-6で勝利し、3位入賞。
決勝戦 わちゃわちゃ☆ピーポーvsわちゃごな☆ピーポー
1セット目、中盤までは点差が付かない展開だったが徐々にわちゃわちゃ☆ピーポーがリードを奪う展開に。わちゃごな☆ピーポーも追い掛けるが点差は詰まらず8-6でわちゃわちゃ☆ピーポーが1セット先取。
2セット目は先程と変わって序盤からわちゃわちゃ☆ピーポーのペース。わちゃごな☆ピーポーは回避に追われてなかなか攻勢に出れない。
終盤は追い上げるも11-6でわちゃわちゃ☆ピーポーが勝利し、セットカウント2-0でHADO WORLD CUP2018無敗優勝。2018年シーズンの大型大会全てを優勝し、HADO史上初のグランドスラムを達成。
当時のシステム
・システム上の大きな変更は無し
当時の戦術について
ステータス面ではSUMMER SEASON以上に3331の採用率が上がった。特に日本勢同士の試合ではプレイヤー6人全員が3331を採用している事もザラにあった。
チーム内で1人ないし2人がエナジーボールの弾数を減らし、エナジーボールの速さにステータスを振り分ける4321を用いてより攻撃的に立ち回る事も出来るが、この環境では3331の手数の多さで得点を取りに行くのがスタンダードだった。
また、チーム全員が3331のステータスを用いてエナジーボールの弾数を多くする事で相手のシールドを素早く破壊出来るので1135等のタンクに対しても強く出る事が出来た。
フォーメーションに関してはSUMMER SEASON同様2中衛に1後衛と言える様な重心が低い2トップ1ボトムの形が主流だった。ただし、両サイドの中衛が常に低い位置にいるのではなく攻撃する際には前に、回避する為に後ろへというヒットアンドアウェイの動きを取るのも以前と同様であった。
しかし、技術的にはHADO WORLD CUP2018時点でも進歩があった。
例えば対面の相手をK.O.したタイミングでシールドのチャージをしながら前へ出る事で相手がリスポーンするまでの間にシールドを貼る事が出来るため、被弾のリスクを下げながら前角から効果的な攻撃をする事が出来た。また、反対に自身がK.O.されたタイミングで前に詰めてしまえばリスポーン後に被弾するリスクは高いものの、ノーリスクで前へ詰める事が出来た。
CLIMAX SEASONまとめ
競技化を進める上で公認チームという一種のライセンス制度が定められ、運営事務局に認定された上でチーム名や選手を登録しなければ上位大会への出場が出来なくなりました。
また、競技化が進む流れの中でゲーミングチームに所属する思考行結-あひる組-のようなチームも生まれはじめました。
その一方でOPEN CUPという選手登録が必要なく、公認チームのメンバーであっても即席チームで出場出来るようなエンジョイ色の強い大会も開かれる様になりました。
海外でもHADOは広まっており、HADO WORLD CUP2017ではマレーシア代表とベトナム代表の2チームのみだった海外勢がHADO WORLD CUP2018ではUK代表、,マレーシア代表、シンガポール代表、香港代表、韓国代表、インドネシア代表の6チームと大幅に増えました。
その中でもマレーシア代表のARGONAUTはマレーシアで行われたHADO WORLD CUP2018予選の決勝戦でHADO WORLD CUP2017に出場したHYPER STRIKERSを破っており、海外シーンでも競争が起こっている事を感じました。
そのARGONAUTはHADO WORLD CUP2018ではANATSUCHIに対して9-10の好ゲームを演じるなど海外勢の中で頭抜けた実力を見せました。
結局HADO WORLD CUP2018では海外勢が日本勢から勝利を奪う事は叶いませんでした。しかし、HADO WORLD CUP2017ではなかった海外勢同士の試合が実現した事もありいくつかのチームはWORLD CUP初勝利をあげました。
あとがき
ここまで読んでくださってありがとうございます。自分自身が2018年シーズンから本格的にHADOを始めたという事もあり、思い入れもあったのか長文のnoteになってしまいました。
戦術的な部分を主に振り返ってはいるのですがあくまでも自分の考察であり、度々言ってはいますが別視点から見れば別の答えが見えてきたりもする筈です。
僕自身このnoteに書ききれなかった話も沢山ありますし、このnoteを読んだあなたと一緒にHADOの歴史を語る事が出来たら嬉しいです。
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