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13 多言語同時翻訳 2025年実用化へ

Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
総務省がAIを使った多言語同時翻訳プログラムの開発に向け、研究開発拠点整備のために110億円の予算を用意するようです。2025年の実用化が目標とのこと。

AI翻訳の開発拠点 総務省が110億円、25年実用化へ 2021年1月20日 日本経済新聞

総務省の情報通信白書もチェックしてみたのですが、長年この計画を推進してきたことが見て取れます。
計画の名称は「グローバルコミュニケーション計画2025」とのことです。

令和2年 情報通信白書 第6章 第7節 第2部(3)多言語翻訳技術の研究開発及び社会実装の推進

多言語の発話を日本語へ、又はその逆も然りですが、翻訳の過程で音声を必ずテキストに変換するため、

・日本語音声 → 日本語テキスト
・他言語テキスト → 日本語テキスト


への変換精度向上が期待できます。文章解析を行っている我々としても注目の計画です。

音声認識精度向上が真っ先に浮かぶメリットかもしれません。お客様からの問合せ等の音声データをテキスト化してくれる音声認識ツールは既に日本でも複数あるものの、誤変換などで中々意味が理解できないことが多く分析が難しいのが現状です。

こちらの精度が向上すれば、顧客満足度向上のために問合せ分析をされている企業には大きな助けとなります。

また、海外に支社を構えていたり、外国人向けサービスを展開しているような日本企業もVOCテキストデータの取得が今より容易になることが予想されます。

例えば観光業の場合、外国人観光客が日本に期待していることなどをSNSから抽出し、日本語へ翻訳して一括分析することも可能になりそうです。プロモーションなどもより効率化が望めますね。


全てはいかほどの精度に仕上がるか次第ですので、今後もこの計画を注視していこうと思います。

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