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ぼちぼち書評

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#大人の学び直し

13歳からの地政学

13歳からの地政学

Voicyで荒木先生ブックカフェで真山仁さんとの対談で紹介されていて買ってみた本。
子どもたちにも薦めたい。

自分が若いころ、ソ連の崩壊やら中東の戦争とかあったにも関わらず、ほとんど興味を持たなかった分野。
自分が常識と思っていることと、ほかの人が常識と思っていることは一致しない。国が変われば、民族が違えば、住んでいるところが違えばなおさら。

優しい文体で、今の世界の状態を色々な視点でみるヒン

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ハーバード流交渉術

ハーバード流交渉術

- (その場の雰囲気の)勝ち負けではなく得られる実質的成果に、両者がちゃんと注目できるようにする

当たり前のように思えるし、傍目八目的立場であれば着目すべきポイントを外さずにすむ流れも見えることが多いはず。
ただ、現実はうまくいかない。

オレンジをめぐる姉妹の喧嘩の例は、想像がしやすいうえによくできてる。

相手も、自分も人間であるから感情は持っている。
お互いのメンツをつぶさないようにという

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ザ ベロシティ

ザ ベロシティ

TOC関連でゴールドラット博士の著書はたいてい読んでます。日本語だけど。。。

LSSやTQMとTOCを両立させることを小説仕立てに書いた本ですね。
TOCをベースに全社(あるいは独立損益の責任を持つ事業部)戦略をたて、改善が必要な部分にLSS等の手法を使っていく。
ザ・ゴールを読んでいるとその流れの納得性は高いのですが、この本だけだとTOCの登場に唐突感があるかも。TOCの知識ベースが一気に整う

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稲盛和夫さんの 燃える闘魂

稲盛和夫さんの 燃える闘魂

自分の世代に近いと、燃える闘魂というとアントニオ猪木さんな方も多い気がするこのタイトル。
日航の再生のあとの著書ですね。

「燃える闘魂」は稲盛さんの経営の12か条の中の一つ。
どれも大切なことと考えられていることと思いますが、この本を書くときは「燃える闘魂」を一番強くメッセージとして発したかったのでしょう。

熱い心を超えた表現の「燃える闘魂」としてるとはいえ、経営者がひとりで暴走しないよう、と

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ファイナンス思考

ファイナンス思考

2018年の本なんですね。
話題にはなってたけど、読んでなかった一冊。

PL脳とファイナンス思考の対比はわかりやすく、ファイナンス的な考え方の成功例と、PL脳の失敗例は、読み物としてもおもしろいレベル。
巻末の付録もよくできてます。

仕事柄、品質保証関係のファイナンス的な視点ってなんだろう?と考えると。。。
読んでいると、会計部分は西先生のMQ会計の考え方を多分にとりいれているので
利益 = 

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シリコンバレー式 最強の育て方 ―人材マネジメントの新しい常識 1on1ミーティング

買った直後にUnlimited対象になってた。。。
上司→部下のコミュニケーションではなく、部下→上司の改善と、それにともなって上司が部下がやっていることを把握しやすくなるような状態とする。

やらない理由 vs やるメリットの検討。
人に自分が何をやっているのかをどこまでいえるかは、組織の心理的安全性もあるけど、俺の城と囲い込んでたタイプの人が、簡単に言い出せるようになるとも思いにくい。
だから

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日本人のための第一次世界大戦史

日本人のための第一次世界大戦史

学生時代、歴史の勉強はふまじめだったので、ほぼ知識なし。
CotenラジオのPodcastの第一次世界大戦で紹介されていたので、読んでみました。

ヨーロッパの歴史を知らないとわからないところがたくさんあるんだな、といったところからはじまり、その国はその国として正しいと思っていること&大きなはずみ車が動き出しとめられなくなってしまった。

そもそも人類はこんな大きな戦争をしたことがなかったため、大

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論語と算盤

論語と算盤

守屋先生の訳は読みやすくていいですね。
文語調の文庫本は持っているのですが、自分の教養がたりておらず断念。。。

論語をベースとした武士道は、いわゆる「武士は食わねど高楊枝」なのだろうか?
自分の知識の範囲では、哲学者や宗教においてお金は必要だが、お金儲けはネガティブにとらえられていることが多いように感じる。
渋沢栄一は、ここに関しては肯定的。ただし、個人が私欲に突っ走っていくことは明確にNo。

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いまこそ知りたいDX戦略

いまこそ知りたいDX戦略

DX=デラックス超合金のボルテスVをサンタさんにもらったのがまだ記憶に残ってる。。。
ではなく、デジタルトランスフォーメーション。

石角さんの本は、今こそ知りたいAI戦略に次いで2冊目。
わかりやすいし、漠然と感じている課題に対してうまく説明してくれている本でした。
読む前に比べると多少課題が具体的になった気はしますが、まだまだ解けそうと思えるところにはたどり着けてない。

順番とすると
デジタ

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失敗の科学 読んだ

失敗の科学 読んだ

お盆休みにぱらっと失敗の本質を再読(というかななめ読み)して、こっちもと思って購入。わかる、けどどうしたらいい?と思うことがたくさんありました。

失敗を個人の責任とするとだれもホントのことを言わなくなる。失敗を一種の実験結果とみて、お互いに報告しあう。周辺データをあつめて新しい仮説をつくって検証することで、組織の致命的な失敗は飛躍的に減っていく。

成功することがわかっている実験から得られること

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