相馬一心

闇金、会社経営を経験して、現在は主夫をメインに頑張っています。そんな実体験を小説やコラ…

相馬一心

闇金、会社経営を経験して、現在は主夫をメインに頑張っています。そんな実体験を小説やコラムにして発信しています。 ※売上の一部はどうぶつ基金へ寄付しています。

マガジン

  • 短編小説

    2万字以内の短編小説です。

  • ネオン街のコンプライアンス

    【売上の一部はどうぶつ基金へ寄付します】 ネオン街を主戦場とする行政書士が奮闘するお話しです。

  • DV警察官のお父さんと、不良少年だった僕。

    【売上の一部はどうぶつ基金へ寄付します】 実話を基にした小説です。

  • 普通の大学生が闇金業者になりました

    【売上の一部はどうぶつ基金へ寄付します】 闇金時代に見た、お金に憑りつかれた獣たちのお話しです。

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売上の一部をどうぶつ基金へ寄付する理由

人間が牢に入れられるときは罪を犯したときだ。 牢の中で犯した罪を償い、反省してシャバに出れば、また人間として生きて行くことが出来る。 僕は闇金時代にたくさんの人を傷つけ、とんでもない恐怖を与えてしまった。 そして牢に入った。 なのに僕は、仕事をして家庭を持って、幸せな生活を送っている。 ペットはどうだろう。 飼い主から捨てられたペットは牢に入れられる。 そして、引き取り手がなければ、殺処分されてしまう。 何一つ悪いことをしていないのに。 信頼していた飼い主か

    • 【短編小説】白帯の高校生

      【あらすじ】 不良少年の堀聡一郎は、少しかじった柔道をケンカに使い、お山の大将を気取っていた。 そんな堀の将来を心配した両親は、堀を改心させるため、柔道の強豪校に入学させる。 強豪校の厳しい練習や上下関係についていけない堀は、不良としてのプライドが傷ついてしまい、逃げ出してしまうが・・・。 【本編】 第一話:お山の大将 僕が堀聡一郎に初めて会ったのは、彼が高校一年生の5月だ。 彼が所属していた「大分県私立柳田高校柔道部」は、全国優勝を何度もしている強豪校で、柔道

      • 帰省

        大分県の実家に帰省するのは毎年夏の恒例行事だが、いつもドタバタで今年も例外ではない。 最近、走り回る楽しさを知った2歳の双子の娘は、ベビーカーに乗ることを嫌がり、そこら中を駆けている。 4歳の息子は少し目を離すと、人ごみに紛れてどこかへ消えてしまうので油断できない。 だから、僕と妻は重い荷物を持ちながら、子供の動きを常に警戒している。 飛行機に乗ってもゆっくりすることはできない。 機内では、僕と妻が双子をそれぞれ抱っこすることになる。 ママっ子の双子は、妻に抱っこ

        • 経営者をやめて主夫になりました

          出会い 「ヒナちゃんとホノちゃんが『後で行くから先に行ってて』って言って、背中を押したんだ。それで僕はママのお腹に入ったんだよ」 「ハルは、産まれる前の事を憶えてる?」という僕たち夫婦の問いに、3歳の息子はこう答えた。 そして息子が産まれた2年後、息子の背中を押したヒナとホノは、双子の娘として我が家に誕生した。 子供は胎内記憶を一生に一度だけ話してくれるらしい。 息子の記憶が確かかどうかは分からないが、子供の誕生によって僕の人生が大きく変わったのは確かだ。 僕

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          17本
        • DV警察官のお父さんと、不良少年だった僕。
          10本
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          11本

        記事

          ゴミ収集車から学んだ勇気

          息子(4歳)と双子の娘(2歳)は、働く車が大好きだ。 「見て、パパ!消防車だ!」と、息子の元気な声が響いた。 振り返ると、息子と双子の娘が目を輝かせて大きく手を振っていた。 子供たちは、救急車・消防車・パトカー・バスなどを見かける度に、大喜びして手を振っている。 そんな子供たちの姿を見ているうちに、僕まで働く車を意識して見るようになった。 子供が出来るまでは、街中を走っている働く車というものは、当たり前の景色だったので、何とも思ったことがなかった。 そんな数多とあ

          ゴミ収集車から学んだ勇気

          子育てと自分の時間

          「子育てをしてたら自分の趣味に費やす時間なんて無くなるでしょ。俺は自分の時間を失ってまで子供が欲しいなんて思わないな」と、知人が言っていた。 確かに子育ては大変だ。 朝ご飯は中々食べてくれないし、食べ終わった後は、テーブルや床は食べこぼしでぐちゃぐちゃになる。 食べこぼしを片付けたら息つく間もなく食器洗いに取りかかる。 食器洗いが終わると、奇声をあげて走り回っている子供たちを捕まえてオムツ交換と着替えをすませる。 そして、歯磨きが終わったところで保育園へ出発。 朝

          子育てと自分の時間

          発達障害と診断された息子

          4歳の息子は、一つの事に集中すると他の事が全く見えなくなる。 息子はパズルが大好きなので、パズルに集中すると同じ場所に何時間でも大人しく座っている。 だから、家事をしているときなどは非常に助かる。 しかし、息子の集中力は遊びだけではない。 例えば、僕が「保育園の給食は何だったの?美味しかった?」という質問を息子にする。 この質問には、「保育園の給食は何だったの?」と「美味しかった?」という2つの問いがある。 息子は「保育園の給食」について考え始める。 「う~んと

          発達障害と診断された息子

          来たる娘の思春期に怯えている

          子供は10歳前後に思春期が訪れ、娘は父親を嫌うらしい。 一緒に出掛けることや、洗濯物を一緒に洗らうことを嫌がるという。 僕には双子の娘(2歳)がいる。 僕が座っていると、娘たちは僕の膝の上に座りたがるし、怖いことがあれば僕の足にしがみつく。 その娘たちが、数年後に僕の事を嫌いになる? とてもじゃないけど、そんな現実を受け入れることはできない。 「パパ、パパ」と言って、笑顔を振りまいている娘たちが、僕のことを無視し始める時期が来るなんて、信じられない。 周囲の影響を受けなが

          来たる娘の思春期に怯えている

          らくらく登園 保育園着のサブスク

          我が家は、3人の子供を同じ保育園に通わせているので、荷物がハンパではない。 タオルだけでも一人約10枚は必要なので、3人だと30枚だ。 着替えは上下で各4枚ずつ持って行くので、着替えは、約25枚。 その他にも紙パンツやお昼寝用の布団シーツなど、40リットルのリュックはいつもパンパンだ。 重いリュックを背負い、3人の子供を連れて登園すると本当に疲れる。 洗濯物も大量になるので、毎日2回は洗濯機を回している。 毎朝、干しても干してもきりがない洗濯物に追われ、登園で大幅に体力を削ら

          らくらく登園 保育園着のサブスク

          経営者をやめて主夫になりました【⑥兄妹げんか】 

          兄弟げんかが始まったとき、子供たち両者が納得する止め方を出来ないで困っている。 ケンカになれば、叩いた方や年上を叱るのが一般的かもしれないが、叩いた方は、それなりの理由があるだろうし、「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」というのも違うような気がする。 先日こんなことがあった。 長男が遊んでいるおもちゃを妹がとろうとした。 カッとなったお兄ちゃんが、「やめて」と言って妹を押し倒した。 その様子を見ていた妻が、「どうして押し倒したりするの。ホノちゃん(妹)が痛がってるでしょ」と、

          経営者をやめて主夫になりました【⑥兄妹げんか】 

          経営者をやめて主夫になりました【⑤アクシデント】

          育児にはアクシデントが付き物だ。 ご飯の時には飲み物をこぼして、そこらじゅうをビチャビチャにするし、兄妹で仲良く遊んでいても、いつの間にかケンカになっている。 夜中に突然泣き出すこともあれば、公然で人目もはばからず大騒ぎすることもある。 その度に親は、なだめたりあやしたりしながら目の前で起きているアクシデントに対処する。 ただ親も人なので、いくら可愛い我が子といえども「この野郎!」と思う事はある。 しかし、怒りに任せて叱ってしまうとアクシデントはいつまで経っても解決しない。

          経営者をやめて主夫になりました【⑤アクシデント】

          【短編小説】母ちゃんの故郷

          あらすじ不良少年の哲夫は、先輩であるヤクザの健一を頼って「日本一の極道」を目指す。しかし、健一はヤクザではなく風俗嬢のヒモだった。落胆した哲夫は鬱屈とした日々を送っていた。そんなある日、本物のヤクザが哲夫をさらうために現れた。理由は健一が風俗店のお金を盗んだからだ。命の危険を感じた哲夫は祖母が住む田舎町まで逃げる。哲夫は田舎で暮らしていくうちに心境の変化が・・・。 本編

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          【短編小説】母ちゃんの故郷

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          【十人十色大賞入選作品】母への手紙

          何年も何年も待ち続けた孫を抱いて涙するあなたを見て、僕はあなたにしてきた数々の親不孝を思い返して、胸が締め付けられるようでした。 あなたが僕を産んでくれたのは、40年前のお盆でした。 酒癖の悪いお父さんから毎日のように泣かされていた22歳のあなたにとっては、僕と2年後に生まれてくる妹の成長だけが、心のよりどころだったと後に何度も聞かせてくれましたね。 あれは僕が1歳の時でした。

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          【十人十色大賞入選作品】母への手紙

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          経営者をやめて主夫になりました【④失敗】

          どうすれば事業が成功するのか。 成功のきっかけには幾多の方法があり運もあるので、明確に答えることは出来ない。 ただ、「失敗する経営者」には、共通点がある。 失敗する経営者は、会社のために頑張ってくれている社員を当たり前のように思い、自分だけが贅沢三昧をしている。 こういう経営者からは、社員が離れ、売り上げが下がり、やがて倒産する。 僕自身がそうだった。 会社が軌道に乗り、従業員を増やしてお山の大将になった僕は、タワーマンションに住み、高級車を乗り回し、夜の街で豪遊していた。

          経営者をやめて主夫になりました【④失敗】

          経営者をやめて主夫になりました【③コストカット】

          どのような事業をするのかにもよるが、起業するにはある程度の資金が必要だ。 僕が初めて起業したとき、オフィスを賃貸し、PC・デスク・複合機・書庫などの開業費が発生した。 起業のためにコツコツと貯めたお金は見る見るうちに無くなっていったが、完成た自分のオフィスに初めて入ったときの感動は、今でも忘れられない。 家族と会社はよく似ている。 子供が出来ると、チャイルドシート・ベビーカー・ベビーベッドなどを購入するための資金が必要となる。 お金は笑ってしまうくらい飛んでいくが、出産後に退

          経営者をやめて主夫になりました【③コストカット】

          経営者やめて主夫になりました【②1日の流れ】

          主夫の朝は早い。 午前5時に洗濯機のスイッチを入れる。 洗濯機が回っている間に、朝ごはんの準備をしながら朝食をすませる。 6時に1回目の洗濯が完了。 2回目の洗濯開始。 6時半、妻と子供たちが起きてくる。 妻が身支度を整えている間に、子供たちにご飯をあげる。 7時、2回目の洗濯が完了。 妻と子供たちがご飯を食べている間に、トイレと風呂の掃除を終わらせる。 7時半、子供たちのご飯が終了。 妻が子供たちの着替えをしている間に、食べ終わった食器を洗う。 8時、妻の出勤を見送って、保

          経営者やめて主夫になりました【②1日の流れ】