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二元論からの解放(仕事=遊び)

先日、とあるお仕事をいただきました。

お相手の企業さんは、既にクライアントさんからお金をいただくことになっていて、そのお仕事の一部を、私のところで手伝ってほしいということでした。

「300万円の案件なんだけど、いくら欲しい?

こういうのは、とっても危ないのです。

もちろん、たくさんもらえれば、それだけ売り上げはあがるわけですから、会社は助かります。でも、その分、いろいろとやらなければいけないことにもなります。ちょっとでも、こちらの仕事に至らないところがあったら、「こんなに払ってるのに、なんでこれしかできてないの?」などと言われるのは必至です。たまったもんじゃありません。

逆に言えば、報酬をゼロにしておけば、ゴチャゴチャ言われたときに、「こっちはタダでやってあげてるんだから、文句言うなや!」と逆ギレすることだってできるわけです。

したがって、ここからは攻防戦です。

「んーと・・・10%でいいです
「え?!ダメだよ、そんなんじゃ、全然、動いてくれないじゃん」
(バレた!)

そんな感じで、私はなるべくもらわないように、先方はなるべく受け取ってもらえるようにという押し付け合いをしました。結果、何とか合意に達しました。

ひとつの事象(お金をもらえる)があったとき、その裏側にあるもの(仕事の責任)を同時にみることは、とても大切です。


さらに別のお話です。

先日、とある組織の重役の方とお話をしました。

いろいろと事情を伺っていると、その重役の方に、本来、あがってくるべき情報や、実質的な権限が集中していなかったため、「〇〇さんに権限が集中するように、きちんと業務整理をしていきましょう」というお話をさせていただきました。それ自体、悪いことではなく、至極当然のことです。したがって、私としても、非常に前向きに進めようと思いました。ただ、私がちょっと気になったのは、その話をした瞬間、その方がとても嬉しそうに笑っていたことです。

権限が集中するということは、責任が集中するということです。喜んでばかりもいられません

変な言い方かもしれませんが、それまでは「自分は聞いてない」と、他人事のように逃げられていたことが、逃げられなくなるわけです。なので、「権限が集中する」と聞いた瞬間、ちょっと警戒するくらいの方が、ちょうどいいということになります。

これも、一つの事象について、同時に裏側をみるという話です。


世の中は、そんなので溢れ返っています。この世界では、とかく二元論で考えることが当たり前になっており、常に「どちらか」の視点で捉えがちです。

しかし実は、それらはひとつの事象に対する表と裏なだけであり、本質的には同じものであることに気づく必要があります。


これは過去、既に記事にもしている通りです。

人の見方などというものは、楽観もすれば、悲観もします。どちらが正しいというよりも、そういう見方ができてしまうということです。それらが同時にできない以上、まずはそうやって楽観でも、悲観でも、一旦は視点をどちらかに定める必要があります
重要なのは、その特定の視点からみたものによって、感情をさらわれないようにすることです。そして、見方を瞬時に切り替えるというところがポイントです。

「観自在のコツ」より引用

ひとつの事柄について、仮に悲しいと嘆くようなことがあったとしても、そこには必ず、「よかった!」と思える側面が潜んでいるものです。二元論的な見方に囚われていると、世界が狭まってしまいますし、周囲の環境や感情に振り回されがちになるので、注意が必要です。

そして、そのように考えていくと、人生のなかで、私たちが過ごしているほとんどの時間は仕事であり、また遊びであるという言い方ができるようにもなります。

仕事と遊びは、とかく対極の概念のように思われがちです。しかし、見方によっては、「仕事は遊び」なのであり、「遊びは仕事」なのです。

仕事を遊びのように語ると「不真面目だ」と叱られてしまったり、かといって遊びを「これも仕事だ」などと言っていると、何か都合のいい言い訳をしているような印象を与えてしまうかもしれません。

けれども、本質的にはこれらは同じです。本来、ライフワークを表側から表現するか、裏側から言い表すかという程度の違いでしかないはずなのです。

それなのに、それらを分けて考えて、気張って仕事をしようとしている人々が多いから、今のような「ストレス社会」になっていると考えると、自ずと問題の核心がみえてきます

逆の言い方をすれば、遊ぶくらいの楽しい感覚で仕事ができていれば、その仕事は、自ずと質の良いものになるということです。
※ただし、やるべきことをやらないまま、守るべきことを守らないまま、ただ遊ぶような仕事をしている人には、このことは当てはまらないので、注意しなければいけません。真剣に遊んで、真剣に仕事をする必要があります。

私としても、そんな楽しく仕事をしている人たちのところに遊びにいきたいですし、そういうこところには、自ずと多くの人々が集まってくるのではないかと思います。


そんなわけで、全然関係ない話かもしれませんが、こういう曲のコンサート、どこかのオーケストラでやってくれないものですかねぇ・・・。

こういう遊び心たっぷりのオーケストラのコンサートがあったら、ついつい遊びに行ってしまうと思うのです。権利関係とかが難しいのかな???

あるいは、こういうゲーム音楽チックなやつも、よさそうです。こういうのも思わず吹き出しちゃいます(笑)。


こちらの曲は、キューピーちゃーんが壮大すぎて、知らぬ間に、その世界に入り込んでしまいます。何やら宗教音楽のようにも聞こえます

うん?なんだかんだ書いてきたけど、今回の記事で言いたかったのは、こんなことだったのか?!

はい、こんなことでした(笑)。

真面目に仕事をするのは、結構なことです。でも、もっともっと遊び心をもって、仕事ができたら、仕事をする人たちも、それらの製品やサービスを享受する人たちも、みんなが幸せになっていくのではないかと思うのです。

それぞれの立場や環境はあるでしょうが、みんな一所懸命遊んで、同時に一所懸命仕事をしてみたらどうでしょう。きっとその先に、とても明るくて楽しい世界が拓けていくのではないでしょうかね。


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