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やりたいことだけやって幸せに?

奴隷になるな!みたいな話があります。「奴隷根性」なんて言葉もあります。私たちが、そんな奴隷にならないためには、どうしたらいいのかについて、ちと考えてみたいと思います。

とくにこれからの時代、奴隷根性丸出しの人たちは、本当に奴隷にされるどころか、家畜化されかねないような社会になっていく可能性すらあります。そういう意味で、この問題には、真剣に向き合うべきだと思うのです。

このことを考えるうえで、ひとつ「良い事言うなぁ」と思った動画があったので、ご紹介しておきます。

なんでみんな自分からわざわざ悩みを作ろうとするんだろうな。
だって、そうだろ。毎朝、嫌な場所に行くために朝早くに無理やり起きて、嫌な人間の顔色見ながら嫌なことをさせられて、帰っても嫌なことを思い出して眠っても嫌な夢を見る。
そんな嫌なところに就職するために一生懸命勉強して、自ら進んで高い金払ってまで大学に行くんだろ。
(中略)
だから、別に会社員だけが仕事ってわけじゃないだろ。食っていける分の金さえ稼げればなんだっていいんだから。
僕は借金まみれのクソ貧乏だったときでも、会社員にだけは絶対ならないと誓ってたからな。
(中略)
前に請負先の会社から社員にならないかとも言われたけど、僕の労働三原則命令しない、監視しない、拘束しないに当てはまらなかったから、丁重にお断りしたよ。
(中略)
人生を幸せに生きるうえでもっとも大切なこと。それは、やりたくないことはしないこと。これを守っていれば、必ず幸せになれるから。

これ、大いに賛同します。人間、やりたいことだけやっていれば、幸せになれると思います。

けれども、「やりたいことだけやるなんて、ただのわがままなダメな奴じゃないか」という声も聞こえてきそうです。

たしかに、そうですね・・・こんな話もあります。

転職を繰り返すこと十数回。前の職場を衝動的に退職し、すでに半年が経過していました。世間は『少子高齢化で人手不足』といわれていますが、彼は書類選考で落とされ続けています。この半年で面接にこぎ着けたのはわずか2回。先ほどのやり取りは、久しぶりに書類選考が通った面接でしたが、結果はNGでした。彼は私にこう言いました。「オレは自分が好きな仕事をしたかっただけなんだけどな。なんでこうなったのだろう?」。

プレジデントオンライン
「30年間も"自分探し"を続けた50代の末路」
2017年8月10日より引用

好きな仕事しかしたくない」と考えて、次から次へと転職を重ねていった人が、悲惨な末路を辿っていくというお話です。

これもこれで分かります

それでは、どうしたらいいのか?そこには、いろいろな解釈ができると思いますが、私なりに考えるべき重要なポイントは、「感謝」です。

最初に言ったように、私も上掲動画で言われている通り、やりたいことだけやっていれば、人間は幸せになれると思っています。そうなれば、奴隷根性ともおさらばです。

しかし通常、すべてのことが、自分にとってやりたいことになっているというのは難しいものです。普通に生きていたら、「え?これを自分がやるの?」と思うようなことは、たくさんあるのではないかと思います。理不尽に感じるようなことだって、いくらでもあるでしょう。

それでも、それらに感謝できるかが、とても重要なポイントです。

もちろん、感謝なんて、無理やりするものではありません。この場合、心の底から感謝できなければ、意味がないので、「感謝すべきです」と言われて、「はい、分かりました」と感謝するのも違うと思います。

仮に、心の底から感謝できないのであれば、一旦、愚痴ってみるのも大切です。

本来、愚痴なんてものは、言わないで済むのなら、その方がいいに決まっています。しかし、感謝の心にたどり着くための方法論として、トコトン愚痴ってみるのもいいでしょう。トコトン愚痴ってみると、結局、毎回同じようなことしか言わなくなります。愚痴なんて、所詮、そんなものです。

毎回、同じようなことしか言っていないことに気づいたら、それがそこに関わっている人たちの限界であることが理解できるでしょう。
※それに気づけず、愚痴を無限ループさせている人は、残念ですが、そこまでです。

例えば、あなたが会社員だとして、その勤め先の会社に対する愚痴を延々と続けていたとします。アイツが悪い、コイツが悪い、上司が悪い、社長が悪い・・・延々と続けますが、結局、気づいてみると、そうやっていつも同じようなことしか言えません

結果、分かることは、その勤め先の問題は、その会社に関係するすべての人々の限界が、そこに凝縮されているということです。それぞれの人々が、一所懸命やっている結果が、その会社のその状況にあるということに気づくしかありません。みんな、一所懸命なんです。それでその結果しか出ないんです。そのみんなを変えられない以上、それを受け入れるほかありません

「それでいいじゃん?しょうがないじゃん?みんな、頑張ってそれなんだから、それはもう受け入れるしかないじゃん?あとは、ないものを考えるより、あることを考えてみようや。そこで働かせてもらって給料もらって、一旦、それでよしとしよう。感謝、感謝・・・。」

そうやって、感謝して過ごしていると、自分が変わるだけではなく、周囲が自分を見る目も変わってきます。結果、仕事の環境が変わってきます。自分の仕事への取り組み方も変わります。そのうちに、自分の器が大きくなって、会社を飛び越えた人との繋がりが出てきたりもします。そうなってくると、会社以外の場所から、やりたい仕事が舞い込んできたりもするものです。

人生が好転していくというやつです。

そうやって好転していった人生を歩んでいくと、ふと気づいてみたら、「好きなことだけやっていた」みたいになっているものです。今回は、会社を例に挙げて書いてみましたが、それを社会全体に置き換えても同じことが言えます。

それが「やりたいことだけやって、幸せになる」ということの意味だと思います。

この話は、いろいろなことにも繋がることでもあります。ここに言われている「神とは何か?」という話にも通じる核心的な部分でもあります。

これからの時代、奴隷になって生きていく人たちもたくさんいると思います。それもそれで仕方がないことです。

しかし、奴隷になる道を選ばないで生きていこうという人たちも、たくさんいるはずです。そういう人たちは、是非、人生を好転させて、やりたいことだけやって、幸せになっていったらどうでしょう?と思うのでした。

難しいようで、意外と簡単なのではないかと思うでありますよ。


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