マガジンのカバー画像

薬が効かない慢性痛――闘病者の覚え書き

26
運営しているクリエイター

2022年2月の記事一覧

2/28  「中二病」という言葉の危うさ

2/28 「中二病」という言葉の危うさ

「レッテルを貼る」という言い回しがあります。
ある性格とかキャラクターとか呼ばれるものを貼り付けられると、周りが期待するであろう行動以外は取りにくくなる。
逆に型通りの行動をとると笑われてしまいそうな状況もある。
「中二病」という呼び名には後者の嘲りが含まれているように感じられます。

個人的にも型通りの中二病を患っていましたが、それは私なりに必要だったからです。
溜まった鬱憤を晴らす手段を知らな

もっとみる
2/27  「ずっと真夜中でいいのに」の歌詞に見る痛み

2/27 「ずっと真夜中でいいのに」の歌詞に見る痛み

今日は音楽について書こうと思います。当然のように痛みに関することではあります。
「金槌を手にした人にはすべてが釘に見える」のような言葉があったように思えます。慢性痛に悩まされている私にも当てはまる部分は大きいです。

「ずっと真夜中でいいのに」のACAねさんの曲をよく聴きます。
あまり歌に詳しくはありませんが、多くの歌い手は恋愛をテーマにするようです。
恋愛であれ失恋であれ、今の私には眩しすぎて聴

もっとみる
2/26  「いい人ぶること」と砂山の話

2/26 「いい人ぶること」と砂山の話

前回の記事の続きです。

あまり人や物事を否定しないこと。
その理由をいわゆる「良心の痛み」に求めると、私の場合「自分はいい人ぶっているのでは」という問いが生じます。
実際「偽善者」という言葉もよく見かけるし、耳にするように思えます。

私としては、演技でも偽善でも、迷惑にならなければ自分に対して否定しませんし、そうしたいのなら仕方がないと考えています。
元より100%の偽善はあまり成立しないよう

もっとみる
2/25  積極的に否定しない習慣

2/25 積極的に否定しない習慣

Twitterを見ていると、
「こんなにいい人がいた」という内容、あるいは「こんな嫌な奴がいる」という内容で盛り上がることが多いように思えます。
両者の比率はわかりませんが、前者を賛美し後者を拒絶する。
その源は同じ良心に思えますが、意図というか言葉にしたい感情は異なるように感じられます。

たぶん両者の良し悪しは人工的なものなので、測りませんし測れません。
ただ闘病中の人間としては、後者、要は誰

もっとみる
2/24  「さあどうする」という問い

2/24 「さあどうする」という問い

意識を変えることで痛みを対策しようとするよりも、体を動かして意識を外に向けた方がいい。
前回、前々回の記事でそう書きました。

総じて精神的なことには自由がきかない。私はそう思っています。
今自分がどういう心境にあるのかは、ほとんど経験や環境によって決まると考えるからです。
体についても同じで、少ないとも過去や未来を変えられるはずはない。
ただ今この瞬間に何をして何を選ぶか、それだけは自由だと私は

もっとみる
2/23  環境を整えることはできる

2/23 環境を整えることはできる

塾の講師をしていると、生徒の「やる気が出ない」という声を聞くことがあります。

そんな時に私が伝えるのは、
「今出ていないやる気を自力で出すのは難しい。それよりも、やる気が出てくるように環境を整える方が効率が良い」ということです。

この場合、
・問題集の解きやすい問いを選んでおく
・机の上や不要なアプリなどを整理する
・参考書を勉強机でなくとも、いつでも読める場所に置いておく
などがその一例です

もっとみる
2/22 自分の内側は自分では変えられない

2/22 自分の内側は自分では変えられない

私の症状は慢性痛です。
時間帯や気分によって痛みの強さや質は変わります。
灼熱感だったり、冷感だったり、チクチクする痛みだったり、痺れに近かったり。

鎮痛剤が効かないため、耐えるしかない。その中で得てきたことを書いていくつもりです。

まず、考え方や意識を変えることで痛みをコントロールすることはできないと思うこと、その必要性について。

自分の内側を自分で変えることはできない。
これが私の前提で

もっとみる

2/21 記事の目的とスタンス

はじめまして。
isrit101と申します。現在二種類の慢性痛にて闘病中の身です。

本日からnoteを始めました。

このマガジンの記事の目的は、
闘病中に大事だと思ったことや変化の軌跡を、覚え書きの意味も込めて書き連ねていくことにあります。

まずはじめにそのスタンスをお伝えできればと思います。

習慣化にとって大切なのは、
初期の負担をなるべく減らすことだと言います。

「小さな習慣」という

もっとみる