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『日本国憲法と公務員~「全体の奉仕者」とは何か~』備忘録
全体の奉仕者としての公務員のあり方を考えさせられる一冊
著者は、福島大学名誉教授、専修大学名誉教授の晴山一穂氏
官の役割
官に課せられた基本的な役割は…
「政が決定した基本方針を受けて、実際の行政の場において、何が国民全体に奉仕することになるかを、みずからの専門性をふまえて判断しながら具体的職務の遂行にあたること」
「そこでは、政が決めた政策を機械的・盲目的に執行するのではなく、相手方国民が
地方公務員のメンタルヘルス対策
今年3月に、総務省から「総合的なメンタルヘルス対策に関する研究会報告書」が公表されています。
この報告書から、私なりに重要だと思う部分を挙げてみます。
メンタルヘルス対策の取り組みの方向性 まず、メンタルヘルス対策として、大きく次の取組が必要だとされています。
トップのリーダーシップ
段階に応じた4つのケアと連携
ハラスメントの防止
働き方改革との連動
関係部局間の連携による総合
『公務員30歳からの時短仕事術』感想
著者は、さいたま市人材育成課長の柳田香さん
「30歳は自治体職員として一番成長できる時」ということで、30歳前後の自治体職員に向けて、仕事の生産性が向上するように心のありようや実践事例をまとめた一冊
・仕事の主旨を理解しておくことは仕事の基本…この仕事は何のためにするのか、目的を理解しておくと、途中で何があっても最後までブレなく進められる
・会議での進行では議論の内容よりも結論をどうしたいのか
『公務員が人事異動に悩んだら読む本』感想・備忘録
群馬県伊勢崎市の岡田淳志さんが
人事異動に悩む公務員にアドバイスしてくれる一冊
ではあるんだけど、
人事異動に悩んでいても、悩んでいなくても、多くの公務員にも読んでほしい!
というのが一番の感想
長年人事担当を務めてきた上に、キャリアコンサルタントでもある岡田さんだけあって、異動や人材配置についての考え方だけじゃなくて、キャリア理論も踏まえて解説してくれている。
岡田さん曰く、前向きに仕事
地方公務員のメンタルヘルス
毎年「地方公務員健康状況等の現況」という調査結果が公表されています。
最新の令和2年度分の調査では、調査対象数は、都道府県や政令指定都市など大都市を中心に約79万人
その概要によると…
○長期病休者は、10万人率で2,794.6人≒2.8%
⇒令和元年度より85.7人(3.16%)増加
○そのうち、「精神及び行動の障害」による長期病休者は、10万人率で1,713.3人≒1.7%
⇒令和元
『みんなで始めよう!公務員の「脱ハラスメント」』
「ハラスメントは、些細なことがきっかけで、突然やってきます。何の前触れもなく、あなたを加害者に、あるいは被害者にしてしまうかもしれません。」
福島県郡山市職員の阿部 のり子 さんが、公務員職場のハラスメントに関する知識や対処法などを教えてくれる一冊
多様なハラスメントの定義や態様に加え、ハラスメントの被害者や周囲の対応だけでなく、加害者になってしまったときの対応まで言及されている。
阿部さん
『失敗事例で分かる自治体法規担当の仕事』
たまには、本業関係の書籍について
タイトル通り、失敗事例を通じて、自治体の法規担当の仕事について、実務のポイントを学んでいくことができる1冊
著者は、那須塩原市職員の蓮實憲太さん
○府令・省令を鵜吞みにしてはならない
○条文の主語が正しいかよく確認する
○行政実例に過度に頼るのはキケン
○市長がつかまらない、公布まで進行管理をきちんと行う
○「法規担当にこう言われた」という情報は、独り歩きしが
『例規でわかる!1年目のための公務員六法』
地方公務員として過ごし、仕事をしていく上で関わりのある条例や規則について学べる一冊
ということで、六法というよりは例規集📚
全ての地方公務員に関わる、組織や人事、給与、財務に関する条例や規則について、条文例を挙げて、概要を解説してくれている。
ふだん直接業務に関係がある法令でもなかなか読まなかったりするし、服務や給与についても、条文を確認することは多くないと思うけど、
いろんな条例や規則の存
『相談支援の処「法」箋』
著者は、弁護士資格を持ち、明石市役所で福祉分野に携わっている青木志帆さん
福祉現場の相談を受けるなかで、もっと法的な知識があれば、もっと法を活用できて、少しでもいい支援ができるのではないか、という部分を取り上げた一冊📖
多重債務を抱えた人や金銭管理が難しい人への対応、虐待やDVの対応、罪を犯した人の更正支援、おひとり様の死後事務、8050問題と親亡きあとの支援など…
現場で対応に悩んでしまう