成果、ぜんぶ見せます!スタートアップ人事が中途向け採用イベントをやってみた話
EventHubの人事・磯です。これはEventHub Advent Calendar 2024の1日目の記事です。EventHubのアドベントカレンダー、今年も始まります🙌 今年はトップバッターを務めさせていただきます!
EventHubはイベントマーケの会社。会社としてイベントを謳っているのであれば、採用手法もスカウトやエージェント、リファラルだけでなく「採用イベント」にもチャレンジしていきたい・・・!という思いで、今年はいくつかのイベントに出展・登壇をしたり、中途人材をターゲットとしたオフラインの採用イベントを主催したりしました。
「まず、やってみよう!」の精神で初開催したオフラインイベントでは、集客に想像以上に苦戦して泣きそうになりました。
何度かの挑戦を踏まえて、10月に開催したオフラインイベントは成功裏に終えることができました!この記事では、この10月のイベントを題材に、オフライン採用イベントを企画・運営してみての学びや反省点について、赤裸々にお伝えできればと思います。
人事の立場から挑戦した視点で書いているので、下記のような方々にとって少しでもご参考になればと思っています🙌
・人事や採用担当の方で、これから中途向けの採用イベントに挑戦する方
・自分の部署の採用を任されている担当者で、これから中途向けの採用イベントに挑戦する方
どんなイベントだったか
開催の背景
きっかけは、当社にいるスーパー優秀なインターン生monepiが、「採用イベントをやってみたい!」と言ってくれたことでした。ちょうど大規模なオフラインカンファレンスの開催予定があったので、そのアフターイベント的な立ち位置として開催をすることにしました。
なお先にお伝えしておくと、このイベントを成功裏に終えることができたのは、monepiの準備力と先回り力の賜物だったので、改めてこの場をお借りして心からのお礼をお伝えしたいと思います。
開催の目的
今回のポジションについて「母集団形成」に大きな課題があったので、ターゲットを「転職潜在層」と定義し、「タレントプール人材拡張を含めて接点を増やす」ことを目的として定めました。
開催概要
イベントマーケターの採用を同タイミングで行っていたSmartHRさま・YOUTRUSTさまにお声かけをさせていただき、3社合同で行いました。前半はパネルディスカッション、後半は参加者同士の交流会という構成で実施しました。
イベント成果 ー 数値全部見せます!
さて、気になるイベント目標とそれに対する成果は下記の通りです。総じて各項目で目標を上回る成果を出すことができました。
オフラインイベントをやるとなると、最も心配になるのは集客がうまくいくか。今回は、共催のSmartHRさま・YOUTRUSTさまにも集客目標を持っていただき、utmパラメータで流入経路をトラッキング。各社から流入した参加者状況を逐次報告していました。
下記はEventHub経由で集まった集客内訳です。これに加えて、共催企業さまの集客 + オーガニック経由での流入が12名ほどありました。
イベントの満足度は下記の通りでした。大変満足・満足は多い一方、一部不満の声をいただいたので、次回にしっかりと活かしていければと思います。この点は、後述の振り返りにも記載しています。
そして、気になる収支は・・・
なんと「1600円の支出」のみ。集客が好調で、会場費を抑えられると、コストをかなり抑えられることがわかります。採用媒体費用やスカウト費用、エージェントへの成功報酬費などを考えると、かなりお得感満載ですね。
振り返り ー 成功要因
今回のイベントの成功要因はとにかく集客・来場率が好調だったことが挙げられます。マーケティングチームが保有しているハウスリストへのメールを打てたことや、共催企業の方々のご協力を得られたことは大きく影響しました。それ以外に、集客・来場率に寄与したと考えられる要因2つを振り返ります。
転職顕在層に刺さるタイトル・テーマだった
そもそも、今回の企画の「イベントマーケター」という切り口が新鮮であったため、多くの方に興味を持っていただけたのではと思っています。その上で、イベントタイトルやテーマを工夫したことも、集客にプラスに影響したと考えています。
とりわけ採用イベントの場合は、イベントタイトルが本当に大事だなと痛感しています。転職潜在層向けの企画の場合に、「採用色」を強調しすぎたイベントタイトルにしてしまうと、参加者は抵抗感を持ってしまいます。かといって、あまりに「採用色」を隠しすぎると、ビジネス側のウェビナー・イベントと変わらなくなってしまいます。
「気軽さ」がありつつも、「キャリアイベント」であることは伝わるようなイベントタイトルとして「イベントマーケター Career Night 〜クラフトビールを片手にキャリアを語ろう〜」としましたが、ちょうど良い塩梅だったのではと感じています。
あえて有料イベントにした
有料にすることで集客が伸びないのでは!?とかなり迷ったポイントでした。結果的に有料イベントで良かったと、下記3つの理由で思っています。
1つ目は、当日の来場者数の歩留まりを担保できるためです。以前、参加費無料でのオフライン採用イベントを実施した際には来場率が50%前後でしたが、今回は83%と高い来場率でした。有料にすることで「とりあえず登録したが、当日別の予定を入れてしまった」方を減らすことができます。
2つ目は、よりターゲットとなる方々に来ていただける可能性が高まるためです。「有料でも行きたい」と思ってくださる方々なので、何かしらイベント内容に共感していたり、目的を持ってきてくださる方が多かった印象でした。
3つ目は、費用対効果をより高めることができたためです。今回のイベントは総予算1600円で開催でき、当社としてはイベント後に5名の方とのカジュアル面談実施ができました。スカウトだけでこの成果を出そうとすると、1通4000円のスカウトで20%の返信率と仮定しても、5名の面談を獲得するためには、25人にスカウト送付をしなければならず、費用は10万円ほどかかります。イベント開催までの準備工数がかかることを加味しても、費用対効果が高い形で採用リード獲得ができました。
なお、金額をいくらに設定するのか悩みましたが、今回の1000円という切りの良い、お手頃な金額設定も良かったのではと思います。
振り返り ー 反省点
素晴らしい登壇者の方々にご協力をいただいたので、企画者・モデレーターとしてパネルディスカッションの満足度をもっと高めたかった、というのが個人的にも悔しいポイントです。モデレーターとしての深堀力や進行力など、個人的な反省も大きくあるのですが、今回はパネルディスカッションの企画内容に焦点を当てて振り返ります。
当初想定していたターゲットからズレた
実は元々、歴3年前後の新米マーケターの方々を想定してパネルディスカッションの企画を準備していました。しかし、蓋を開けてみると大変有難いことに、ベテランのマーケターの方々からのお申し込みが大多数でした。開催直前にそのズレを認識したため、企画内容を修正しきれずに、結果的にパネル企画への満足度の低さに繋がってしまいました。
まずは申し込み段階で、申込時に取得する質問項目において「ターゲットペルソナ」であるのかどうかを検知する仕組みを事前に作っておくべきでした。その上で、ズレを検知した場合には、企画内容を大幅に変更するなど、より来場者の満足度を高められる創意工夫を惜しまずに行うべきだったと反省しています。
「オフライン」だからこその創意工夫の必要性
「オフライン」のイベントに足を運んでくれた方々への付加価値をもっと提供できれば良かったと感じています。オンラインでもふんだんな情報を得られる今の時代だからこそ、オフラインならではの価値が、一層高まっていると感じています。
交流会があることだけをオフライン開催の魅力ポイントにするのではなく、パネルディスカッションの内容を完全オフレコにトライすることや、リアルタイムでの質疑応答にしっかり答えきること、参加者同士でのアクティブティを増やすなど、オフラインだからこそできるインタラクティブな設計・運営を完遂できるよう準備をすべきでした。
これらの反省点については、次回開催においてはすぐに改善をして、ご来場いただいた方々により満足いただけるようなイベントを作っていければと思っています。
まとめ
この記事では、10月に実施したイベントの成果を振り返りながら、採用イベント開催に関する学びについてをお伝えしました。今年得た知見をもとに、2025年は採用イベントでの採用活動活性化により注力していければと考えています!
一方で、採用イベントをより加速させていくためには、マーケティングの知見が必要不可欠だなと痛感しています。今年は自分の知見・スキル不足を痛感した一年でした。来年はマーケティングの知見をより取り入れて、採用マーケティングを加速していく年にしていきます!
そして・・・
EventHubでは、各ポジションの採用活動を強化しています。ご興味がある方はぜひお気軽にご連絡ください!Xもしているので、よければお気軽にフォローしてくださいませ (@iso_eriko)