文化芸術専門員 / 石田

会津を拠点として活動しています。  ①福島県喜多方市で文化芸術専門員(小さな自治体の文…

文化芸術専門員 / 石田

会津を拠点として活動しています。  ①福島県喜多方市で文化芸術専門員(小さな自治体の文化政策を考えています)  ②塾を運営(「学び」について考えていきます)   コミュニケーション学修士 / 社会教育士 / 認定ワークショップデザイナー / 対話型鑑賞ファシリテーター

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  • Oraho 喜多方の文化芸術

    会津の喜多方市で活躍する人たちのストーリーを紹介します。 全12本。

最近の記事

高郷で豆腐を作ること、天職だと思ってる。

とうふ屋おはら店主 小原直樹さん 「どうして豆腐屋をすることになったのですか?」と小原さんに聞いてみた。  「こっちに来て、何をするかは決めてなかったんだけど、東京では人が作ったものを扱って仕事(広告代理店)をしてきたから、自分でものを作ってみたかった。ストレスのある生活で身体も悪くしてたし、食に関わることで。経験もない俺ができるものを考えたら、パン屋、うどん屋、豆腐屋と」  意外な答えだった。豆腐にとびっきりのこだわりがあったのだろうと思っていたからだ。豆腐作りの始まりは

    • 夏休み「賞を取る」ポスター描き(2024.7.28開催)

      2021年の夏に「賞を取るための」ポスター描きワークショップを自主開催しました。対象は夏休みに、ポスターを描く必要がある小学生です。 そして、2024年7月28日(日)に喜多方市美術館の依頼により同じワークショップを開催します。。 絵を描くことは情操教育の一環であるから、賞を取るなどという邪な気持ちを入れることを許さないという方もいることは重々承知しています。ただ「絵を描く」=「情操教育」という1つの正解に決めなくてもよいと思っています。また、日本の文化政策の流れが示してい

      • 中山間地域と文化芸術活動のメイクアップ

        多くの地方公共団体は平成に合併をしました。統計の時期により数字は変わると思いますが、1500以上の数の市町村が減少しました。 喜多方市も御多分に洩れず1市4町村が合併し、新星「喜多方市」になりました。その中で中山間地域への文化芸術のアプローチが難しい状況であると、私は課題意識を持っています。文化財においては、現在のまちの開発具合と関係なく、いわゆる過疎地域でも多くの資源があります。しかし文化芸術の振興となると、今のまちの作りとおおよそ比例して、資源が分布されているのではない

        • 「対話型鑑賞」が会津で増えている

          2024年5月です。ここ喜多方では、ゴールデンウィークにはラーメン屋の列が3倍くらいになります。しかも 5月5日のこどもの日には、気温が30度になりました。昨今の気象変動のなかで、ある意味想定内と言えばそうなのですが。ただ列を作るにはかなり過酷だと思います。 本題に入ります。 喜多方では、昨年(2023年)に東京の組織 「NPO法人 芸術資源開発機構」(対話型鑑賞ファシリテーターを養成しています)から先生を呼び、「対話型鑑賞ファシリテータ養成講座」を開催しました。それ以来、

        高郷で豆腐を作ること、天職だと思ってる。

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        • Oraho 喜多方の文化芸術
          1本

        記事

          小さな市町村の文化政策

          全国の地方公共団体(およそ1,700)を人口で比べてみると、その中心値は3万人にも満たないくらいです。人口ベスト100の人口は26万人ほど。 この事実を踏まえて、私たちのアートライフを見てみると、想像するアート活動の多くは東京を代表する大都会とその周辺。そして、東京に暮らしているアート関係者が作る地域のアートプロジェクトが、日本のアートシーンだと言っても、そんなに間違っていないかなと思います。(もちろん何にでも例外はありますよ、例外は) 私の住んでいる東北のアートで、今一

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          「対話型鑑賞」はなんのために

          対話型鑑賞とは対話型鑑賞とは、絵画を美術史などの知識から理解するのではなく、絵画のみを見て読み解くと言っていいかと思います。そして読み解くのは一人ではなく、グループで読み解いていきます。だから、人の話は新たな気づきになったり、自分の新たな読み解きのトリガーになったりします。 いままでの美術鑑賞は文字や音楽では、文字や音をそのまま受け入れることができても、美術の時にはなんとなく美術家のことやその時代なんかを知りたくなってしまう、そんなことないですか。だから美術館に行った時に、

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