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プラスチック成型工場について

自己紹介



初めまして。
石塚工業株式会社の小柳郁弥です。

現在、栃木県足利市にあるプラスチック射出成型工場を経営しています。
父が4代目の社長になり、順当にいけば私が5代目社長になる予定です。

栃木県足利市出身の1992年生まれ31歳。奥さん1人、愛犬1匹(ポメラニアン)で生活をしております。

石塚工業の仕事は
メイン:「メーカーからの下請け業」
サブ:「再生素材を使用した製品開発」
で経営をしております。


・石塚工業株式会社  : 70期 年商2.6億円(現在71期)
・保有機械台数     : 15台(30トン~220トン)
・作っている製品  :家庭用品・自動車部品・産業用ロボット部品・
           空調部品・医療用品・給湯機器部品・・・etc



「仕事の受け方」


ここからは私の個人的な見解になります。

プラスチック射出成型の業界に飛び込んだ時に、最初に驚いたことは、
「仕事の受け方」でした

ここでいう仕事の登場人物は、

発注者:製品の依頼をするメーカー様
石塚工業:製品を生産する下請け業社

一般的な「仕事の受け方」は下記だと思います。

【一般的】

発注者A:Dという仕事があるのだけど、単価が10円で月500個月末までに生産できるかな?

石塚工業:ありがとうございます。可能です。

【特殊な例】

発注者B:Cという仕事を2日でやってほしい。単価も決まってないから急ぎでお願い。

石塚工業:単価は?材料はいつくるの?

石塚工業では
単価が決まっていない仕事を短納期で受注する状況が多々ありました。
※全ての業者様ではありません。

単価が決まっていないのにも関わらず、製品を生産するための材料や製品の金型など許可なく送られてくる・引き取る予定を勝手に組まれていました笑

会社の皆さんは、疑問に持っているにも関わらず、
上記の案件に対応せざるを得ないので、考える時間・対応する時間を奪われている状態だったとおもいます

上記の発注者Bのような仕事を受け続けると、

①急な生産スケジュールの変更
②別の製品への納期遅れの連絡
③生産工程の変更

現場や営業にしわ寄せがきます

その結果、工場の稼働率は良くなるが、売上が上がらない

=疲弊する

という構図が出来上がってしました

プラスチックに限らず、下請け業者は上記のような例に
心当たりがある方は少なくないと思っております

まずは、当たり前の「仕事の受け方」に戻すことから始めました


仕事について


プラスチック射出成型は基本的に下記の条件が揃わないと仕事ができません

① 作る製品に適した機械
(製品の重さ・形によって、機械のサイズを変更します)

② 製品の材料
(PP・ABS・PC・PS・・・etc)

③ 製品の金型
(材料を流し込む型)

④ 機械を動かすための条件
(製品の形状、材料の融点、気温、機械の大きさ・・・・を考慮して最適な数値を決めて、機械を動かします)


上記の①~④を揃わないといわゆる良品は出来ないと思っております。

①~④を揃えたうえで、生産のスケジュールを組んでいくので、
情報の共有が客先・社内で少しでも遅れてしまうと生産スケジュールに遅れが発生してしまいます

では、どのように①~④の条件を揃えつつ、「仕事の受け方」を変えたのか
次回から記載させていただきます



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