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次の展開が気になり楽しくなる「ヘイル・メアリー・プロジェクト」(下)|人生で大切なのは友。

やったー!ついに、「ヘイル・メアリー・プロジェクト」(下巻)を読み切りました。(実際には読んでなくAudibleで聞ききっている!)

「ヘイル・メアリー・プロジェクト」(上巻)の感想はこちらのNote記事に書いているから本書に興味がある方は読んでほしい。

今日は、下巻の感想である。上巻は、主人公は小さなベッドで目覚め。「私は誰?ここはドコ?」から始まる展開。現在と過去の記憶を往復して今どこにいるのか。そして自分のミッションを思い出していく物語。

下巻はいよいよ、物語の佳境に入る。ネタバレを含むので、自分で読んで確かめたいという方は読み飛ばしをおすすめめする。

ただ感想としては、上巻のもどかしい展開を耐え抜いていくと、次第に引き込まれ、下巻は続きが気になって仕方が無くなる。最後には泣けてしまった自分がいます。(本なのに・・・まじかと)

それでは、始めていきたいと思います。


地球人類と異星人類共通の自然現象を科学者と技術者が人類を超えて協力し解決する物語

上巻までは、異星人との遭遇とお互いの意思疎通を段階を踏んで行い、専門科学と技術の話ができるまでになったまでの話。
下巻からはいよいよ、異星人が地球人の宇宙船「ヘイル・メアリー」の中に入ってくる。研究をスタートさせるのだ。

何の研究かというと、アストロファージを死滅させる研究。アストロふぁ^時は宇宙空間でも生きられる生物のようで、その細胞の中にとんでもない熱量をため込むことができる。アストロファージは宇宙船の燃料にもでき、そのおかげで地球人は今13光年はなれた宇宙空間に来れているようだ。

アストロファージの何がいけないかというと、アストロファージは太陽の表面でも生きており繁殖することで太陽エネルギーを吸収してしまい。太陽から地球に届く光線量が次第に落ち最大10%低下させてしてしまうのだ。

10%とはいえ、地球には甚大で、氷河期以上の寒波に襲われ人類の半分以上が30年以内に死滅してしまうなのだとか・・・。これは深刻である。

物語では異星人と出会い、その異星人の住む星にも太陽があり、同じ現象で死滅の運命をたどっているようだ。そこで、地球人と異星人とタッグを組んだ研究と試行錯誤が見ものなのだ。

「富・名声・自由」よりももっと大切なもの。それは「友」

異星人と地球人の共通点は同じ生物。言語が違う上にお互いの技術力も異なる。そして生きる環境が違いすぎる。

下巻では、異星人がヘイルメアリーに入ってくるが、完全に壁を隔てて宇宙船内に広大な密閉空間を作るのだ。

地球人と異星人の生きる環境が違いすぎる。
地球と異星(エドナ)ではこんなに違う

気温---地球(25度)、エドナ(200度以上
気圧---地球(1気圧)、エドナ(29気圧
大気---地球(酸素・窒素)、エドナ(アンモニア
重力---地球(1G)、エドナ(4G)

密閉空間を作るのは合点がいくのではないだろうか。

本書を読み進めていくと、こんなあり得ない設定の中で、リアリティを帯びていく。地球人の主人公(グレース博士)の得意分野は科学。考えるのが得意。一方異星人(ロッキー)の得意分野はエンジニア。何かを作るのが得意。

お互い長所を生かして、アストロファージを抑え込む研究をするのがとても興味深い。

広い宇宙で、お互い独りぼっちで旅をしてきて、意思疎通できる友がいることは本当に幸せなんだと思った。

そして、ついに解決方が見つかり、お互いの星への帰路につくのだが、その対策に重大な欠陥が見つかる。ただ地球側は対策ができた。しかし、友の方がもしかしたら対策ができず立ち往生。

地球につけば、彼は英雄で富・名声を手に入れられる。しかし、友も気になる。助けに行けるがそれは富・名声どころか、自身の死を意味する。
さてどうしたか、それは物語を読んでのお楽しみとしておく。

この物語は走れメロスを彷彿させた。ただ走れメロスの考えはキレイごとであり現実はそうはいかないケースも多い。今回の物語のケースもそうだ。

ただ、この物語のように本当の友がそこにいる場合、自分の死と引き換えに考えることもできるのではないかと考えた。
物語の中で、異星人ロッキーは密閉空間を破って、グレース博士を助けに来る。地球人に置き換えるとマイナス200度の中に毒ガスしかないところに助けに入るようなものである。

そこまでして、助けられた命。相手が命の危機があり助けにいけるのは自分であるなら、どう動くだろうか。おそらく地球にそのまま戻ってもそれは一つの選択。地球もピンチなのだ。地球でも求められている。しかし、助けに行かなかったことは、ずっとその人の人生の中で後悔として残るのであろう。

人生は、結果ではなく、どう生きたということを考えさせられる物語であった。

#3行日記 :小さな幸せを感じるとその後が楽しくなってくる

今日はいつもより遅い時間に記事を書いている。なんかやる気がおきなくてベッドでゴロゴロしていた。そして、また思い出した。
やる気は、やってると出てくるということを。

いまやる気が充実してきた。よしやるぞ!なかなか土日を完璧充実は過ごせないが今からはやってみようか。自分の興味のままに過ごしてみようと思う。


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