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#72 HAVE FUN

人物、バンド名等説明
・WHAT'S THE MEANING OF LOVE?
:FORWARDの代表曲のひとつであり、ライブの最後に演奏することが多い曲。1999年発売のV.A「HARD CORE BALL4」(Straight Up records)や、2000年発売の1stアルバム「JUST GO FORWARD TO DEATH」、2012年発売のシングルコレクション「WHAT’S THE MEANING OF LOVE?」(HG FACT)と、7インチシングル「DEVIL’S CRADLE」(540 RECORDS)などに収録。
・EZLN:サパティスタ民族解放軍。メキシコで最も貧しい州とされるチアパス州を中心に活動する、世界的な新自由主義グローバリゼーションがもたらす構造的な搾取と差別に対して闘うゲリラ組織。リーダーであるマルコス副司令官は「真の司令官は人民である」との信念に基づき、副司令官を名乗っている。
・ロジャー:80年代から日本に住んでいたアメリカ人で、その後アメリカへ帰国。元DEAD COPSのボーカルでSICのドラム。GISMのアルバムDETESTATIONの掛け合い英語会話の人物。
・アーニャ:東海岸から最後まで運転してくれた女性。2024年のDETESTATION再結成ライブの他にも、様々なバンドでベースとして活動中。

#72 HAVE FUN

 何度もアメリカツアーをやっていると、今までとは違う何かを目指したくなる。もちろん今までやってきた積み重ねも大切だが、今までをさらに上回る何かを残さなければ、何度もアメリカへ来ている意味がない。
 今回は、ニューアルバムのプロモーションもあるのだが、日本のバンドとしてアメリカへ向けたメッセージを、今までよりもさらに強く伝えようと考えた。
 新しいアルバムの内容も、過去の作品と比べても一層政治的なメッセージが多く含まれているので、ライブのMCでは歌詞の内容に関することを伝えるようにした。
 かなり拙い英語ではあるのだが、理解しようと耳を傾けてくれれば、基本的なことは英語で話せるようになっていたので、歌詞をさらに細く伝えるMCを意識して行った。

どこかの街で。FORWADメンバー
ポートランドの会場で。リハの最中

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30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!