#35 CHAOS IN TEJAS
人物、バンド名等説明
・ DICKS:1980年にテキサス州オースティンで結成されたPUNKバンド。その後サンフランシスコへ移る。
・ THE BUISINESS:1979年にイギリスのサウスロンドンで結成されたPUNKバンド。1981年に4SKINSのサポートをし、Oi!シーンに密接に関わるが、極右や人種差別とは一線を画す立場で、CRASSのアジトであるダイヤルハウスにも招かれ、CRASSのカヴァーソングもやっている。
・ BRAIN FAILURE:1977年に中国北京市で結成されたPUNKロックバンド。
・ ジャック:ジャック・コントロール。WOLD BURNS TO DEATHのボーカル。
・ トッド:TRAGEDYのギターで、WARCRYのボーカル。
・ DETESTATION:1995年にアメリカ・オレゴン州ポートランドで結成された女性ボーカルのHARD CORE /クラストPUNK バンド。
・ DEFIANCE:1993年にアメリカ・オレゴン州ポートランドで結成されたストリート PUNKバンド。
・ SEVERED HEAD OF STATE:1998年に結成されたHARD CORE PUNKバンド。テキサスとポートランドに住むメンバーで結成されたが、その後様々な場所に移住したメンバーもいるために、アメリカのHARD CORE PUNKバンドだとは言える。
・ HARRY MAY:THE BUISINESSの代表曲のひとつで、1981年発売のデビュー7インチシングルの楽曲。
・ 「TRAGEDYがやっているのに、なぜPUNKSのお前がこっちにいるんだ?」:海外では極右思考や人種差別主義も多いスキンヘッズ、Oi!とPUNKは相容れないものであるため、珍しかったのかもしれない。
・ ヤニック:TRAGEDYのギタリスト。FERAL WARDというレコードレーベルもやっており、DEATH SIDEのアナログ再発盤を発売している。
・ 中さん:NO PROBLEMのベーシストで、BURNING SPIRITSのフライヤーを描くアーティストでもある。PAINTBOXやSTICKS IN THROATでも活動。
#35 CHAOS IN TEJAS
ツアーで初めて出演した「CHAOS IN TEJAS」というフェスは、基本的にHARD CORE PUNKを中心に構成されたラインナップで開催される。
FORWARDとWARHEADの出演した2006年は、DEAD MOON、DICKS、TRAGEDYがメインアクトとなり、3日間にわたり行われた。フライヤーなどでは総勢20バンドほどの出演だが、もうひとつの別の企画のような感じで、EMO’S内にある屋内ライブ会場でも様々なバンドが出演していた。
恐らく「CHAOS IN TEJAS」の一環だと思うのだが、そこにはイギリスのスキンズバンドの大御所THE BUISINESSや、中国のPUNKバンドBRAIN FAILUREなども出演していて、やはり3日間に渡って行われていた。そちらも合わせると総勢40バンドほどのフェスだったと思う。
会場のキャパとしては、野外の方のステージで恐らく7~800人ほどが入れるぐらいで、屋内ステージでも200~300人程度のキャパはあっただろう。
日本とは違って、部屋や建物全ての造りが大きいアメリカでは感覚が変わってしまうために、ひょっとしたらもっと大きいかもしれない。会場には各バンドの物販スペースのほか、レコードショップやTシャツ屋などかなり多くの出店がある。バーコーナーもいくつかあって、フードを売っているところもあるので、酒や食べ物を買うのには困らない。観客が座れるひな壇や、中庭にテーブル席もあるのだが、会場内は常に人でごった返しているので、座る場所を探すのはひと苦労する。優に1000人を超える人間が徘徊しているようなフェスだ。
30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!