ゲームのパッケージから見る日本と海外の違い ~ファイナルファンタジー編~
日本と海外で大きく違うゲームソフトのパッケージアートを紹介するシリーズ第三弾です。
前回はドラゴンクエストだったので今回はファイナルファンタジー。
さてどんな海外テイスト溢れるアートが繰り広げられるのかなとワクワクしながら検索すると、ドラクエやロックマンのようにサクッとひっかかりません。
もしかしたら存在してないのかと思いましたがよくよく調べてみるとあるにはありました。
ただし……。
論より証拠。さっそくいってみましょう。
ファイナルファンタジー
記念すべき第一作目。
すべてはここから始まった。
天野喜孝氏の美麗なイラストがどんなアメリカンテイストになってしまうのかドキドキでしたが、無難にまとめられていてがっかりです。
アメコミ仕様の光の戦士を見てみたかった。
ファイナルファンタジーⅡ
なんと海外未発売です。
ファイナルファンタジーⅢ
なんとなんとこちらも海外未発売。
理由も「Ⅱ」と同じでしょう。
私のFFデビュー作でありいまだに一番好きなタイトルです。
「悠久の風」は神曲!
ファイナルファンタジーⅣ
なんとなんとなんと海外では「Ⅱ」というナンバリングで発売。
確かにファイナルファンタジーは基本的に物語や世界観につながりはないので問題ありませんが驚きです。
スーパーファミコンでの初FF。
ゲームショーで初めて映像を観たのですが、あまりにも美しいグラフィックに度肝を抜かれた衝撃を今でもはっきりと覚えています。
ファイナルファンタジーⅤ
名作の誉れ高い「Ⅴ」も海外未発売です。
理由は不明。
海外では何故か「Ⅴ」が発売されず代わりに「Final Fantasy Mystic Quest(ミスティッククエスト)」という外伝的タイトルが発売されるというよくわからない展開がありました。
日本では「ファイナルファンタジーUSA ミスティッククエスト」として発売されています。
ファイナルファンタジーⅥ
海外の皆さんお待たせしました。
ついに「Ⅲ」の発売です……内容は「Ⅵ」ですが。
それにしても何故モーグリ……
「Ⅵ」といったら魔導アーマーじゃろ!
海外版は一部の際どい衣装の女性型モンスター&幻獣は露出が減るようにグラフィックが修正されているそうです。
最高峰のドット絵と評される本作ならさもありなん。
いかがでしたか?
ファミコン・スーパーファミコンで発売されたタイトル中、半分が海外未発売という衝撃の事実。
いまや全世界規模のファイナルファンタジーにも辛い下積み時代があったということでしょうか。
ちなみに「Ⅶ」以降は日本と同じなので、海外では「Ⅲ」のあとがいきなり「Ⅶ」という珍現象が起こったそうです。
現在ではすっとばされた「Ⅱ」「Ⅲ」「Ⅴ」も移植作やリメイク作がしっかりと海外でも発売されており、ナンバリングも統一されています。
時代を感じるパッケージアート探索の旅。
まだまだ続きそうです。
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